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moのお誕生日に、林檎ちゃんに『ナツハピに絵本を読んであげるルーちゃん』をリクさせて貰いました~!!!!!!!!

 

『sleeping』


「なあ、ルーシィこの本読んでくれよ。」

窓から聞こえる自分を呼ぶ声に外を覗けば、ナツとハッピーが嬉々として窓からの侵入をしようと窓の桟に手を掛けている所だった。
ルーシィが換気をする為に開いていた窓を無言で素早く締める。
指を挟まれたナツは絶叫と共に地面へと落ちて行くが、ハッピーだけは翼を出し地面との激突を免れた。

「もう、いい加減に玄関から入ってきてよね?」
「良いじゃねぇか、俺とルーシィの仲だろ?」
「親しき仲にも礼儀ありって言葉知らないの?」
「ルーシィ、ナツに難しい言葉なんて分かんないよ。」
「んー?そっか、ごめんね?ナツ。」
「……なんか傷つくぞお前ら……」

可愛く小首を傾げるルーシィは、じと目で睨むナツを無視して救急箱をしまう。
二人に訪問の理由を聞こうと振り返ると、ハッピーがルーシィの目の前に一冊の本を差し出していた。
それは、古びてはいるが丁寧な造りで表紙にはいばらに包まれたお城が書かれた綺麗な絵本だった。

『いばらひめ』

そう書かれた絵本を読んでほしい。それがナツとハッピーの突然の訪問の理由だった。 
目を輝かせルーシィに読んでくれと詰め寄る一人と一匹に戸惑うルーシィだったが、ふ。と思う。

「冒険ものじゃないわよ?」
「そうなのか?」

おそらくナツは題名のいばらという厳ついイメージから冒険ものだと思っていたのだろう。少しだけ落胆している姿にルーシィは思わず噴き出す。噴き出したルーシィに抗議するナツを他所にハッピーから絵本を受け取りそっと開く。

「冒険っぽいところもあるから、そんなに気落ちしないの。読んであげるわよ?それともやめとく?」
「読んでくれっ!!」
「やったあ!!ルーシィに読んでもらうの大好きなんだおいら。」

絵本を読んでもらう為にバタバタと部屋中を駆け回り準備を整える。
ソファに座るルーシィを中心にクッションが置かれ喉を潤す為の飲み物がテーブルに置かれる。 
ハッピーはルーシィの隣でクッションの上に座り、ナツは長椅子に胡坐をかいて座ると早く早くと急かしている。

「こほん、じゃあ読むわよ。」

ルーシィの白く細い指が古びた絵本の表紙を開く。

~むかしむかし~

ゆっくりと一文字一文字丁寧に読みあげるルーシィに声にナツとハッピーがまどろみ始める。
ルーシィが読んでくれる本は何時もは最後まで静かに聞いている筈なのに、今日に限っては何故が瞼が重い。つまり眠いのだ。ルーシィは絵本の文字を追っているせいか、ナツとハッピーの様子に気が付かずに話はどんどん進んでいく。
何とか最後まで聞いていたが終わりの合図を聞く前に眠りに落ちてしまった。

~めでたしめでたし~

ぱたり

ゆっくり絵本が閉じられ、ルーシィがゆっくりを深呼吸をしてから視線を上げると、そこにはクッションの上で大の字に眠るハッピーの姿と長椅子に寝ころんで、珍しく静かな寝息を立てているナツの姿だった。

「ふふふ、今日はいつも以上にエルザにこき使われていたから疲れたのかな?」

ルーシィはテーブルに絵本を置くと、ハッピーをそっと持ち上げベッドの移しナツには毛布を掛けるとカップを片づけようとキッチンへと足を向けた。

「……ィ」

眠るナツの口から自分の名前が呼ばれたような気がして振り返る。次の言葉を待っていたが出てくる様子は無い。
再びキッチンへ向かおうと思ったが少し開かれたままの口元が気になり、傍に寄りナツを覗きこむ。

~お姫様は王子様の口づけにより100年の眠りから目覚めました。~

コクリと小さな固唾を飲む音がルーシィの喉元から聞こえた。
その音に我に返ったルーシィは絵本の内容を思孝から追い出そうと激しく左右に頭を振る。

「ああああ、あたしも疲れているんだわ。そうよ。そうに決まってる。じゃなきゃあんな事思いつく筈……」

~お姫様は王子様の口づけにより100年の眠りから目覚めました。~

またもや浮かんだ内容に顔を真っ赤にしたルーシィはキッチンへと駆けこむと汚れたカップやシンクを一心不乱に磨き上げる。

1時間後…………

ピカピカに磨かれたキッチンを満足したルーシィはナツとハッピーが眠る部屋へと戻る。
長椅子ではいまだに眠り毛布を蹴りあげたナツの姿があった。

「もう、寝相悪いんだから。」

口元を緩めながら蹴りあげられた毛布をかけ直し、ルーシィはハッピーを抱え込みベッドで眠りについた。
ルーシィの小さな寝息が聞こえ始めるとひとつの影が起き上がる。

「なんだよルーシィの意気地無し。」

唇を尖らせいじけるナツだったが、ふと思う。

「なんてな、いばらひめは王子さまのちゅーで目覚めるんだっけ?なら…………」

朝日が昇る頃、真っ赤になって眼を覚まさないルーシィの姿に慌てふためくナツの姿をハッピーが目撃するまであと少し。

「くふふ、どぅぇきてるるるるるる~~」

おしまい

というか、お粗末!!
もーさん!!既に忘れているかと思いますが本当に大大大(略)遅刻なリクエストが漸く贈ることが出来ました。しかも、リクエストに答えられているかも謎な文章ですが、貰って頂けたら嬉しいです。
しょーもない林檎ですが、これからも仲良くしてやって下さいっ!!

林檎

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