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2014年4月22日 4P

ピンク色のカエル

前半は可愛いフロッシュと可愛いルーちゃん+ハッピーです。後半、、、少しだけ、残念なナツがでてきます。
一応ローグとスティングも後半でますが目立ちません(/_;)そして、、、レクターはどこ行ってるんだろう???
何でもこいのお優しい方はこのままお楽しみください( ;∀;)誤字脱字、何時もの事ですがお気を付けくださいm(__)m


 

「ルーシィーー!!」

 

可愛い声が聞こえ、金髪の少女振り返った。

 

「え?」

 

でも、そこに自分を呼んだ者は見当たらない。。。

金髪の少女は首を傾げ、「おっかしいなぁ。。」と、呟いてギルドに向かう為足を進めようとした。

その足に、ふわりとした感触。

 

「ルーシィーー!!」

 

またもその声。

ルーシィは足元を覗きこんだ。

自分の豊満な胸によって、遮られていた視界の先にピンク色のカエルがいる。。。

・・・・・もとい、ピンク色のカエルの着ぐるみを着たエクシードがいる。

 

「虎の・・・フロッシュ??」

「ルーシィーー!!フェアリーテールのルーシー!!」

「はいはい、ルーシィよ。で、こんなところでどうしたの??」

 

途端、フロッシュは目に涙をたたえ、プルプルと震えだした。

あららら~っと、ルーシィはフロッシュを胸に抱き上げた。

落ち着かせるように、フロッシュの背を撫でてやる。

 

「フロー、おつかい来たー!!」

「へぇ。偉いじゃない!!」

 

そう言ってフロッシュの頭を撫でてやると、嬉しそうに目をほそめた。

 

「で?何買いに来たのかな?」

「お菓子―!!ローグがお腹すいたから~!!」

「・・・お菓子屋さんまで一緒に行く??」

 

そこで、フロッシュは思い出したように涙目になって首を横に振った。

 

「フローのお金なくなったー。」

 

詳しく事情を聞くと、少し疲れて公園のベンチにポシェットを置いて座っていたら、目の前を綺麗な蝶々がいたのでそれを追いかけて、そうだ!って思いだしてベンチまで戻ったら、ポシェットが無くなっていたんだそうだ。

ポロリとフロッシュの大きな目から一粒涙がこぼれた。

 

ルーシィは小さく息を吐いて、フロッシュの顔を覗きこんだ。

 

「う~ん。。買えないなら、、、作ってみる??」

「え?」

 

ルーシィからの思いがけない提案に、フロッシュは目を瞬かせた。

 

「フロー、作れる~??」

「うん。誰でも作れるよ!!フロッシュは何を買うつもりだったの??」

「ローグの好きな、、、お酒の入ったケーキ―!!」

「う~ん。ケーキにお酒ねぇ。。。ブランデーかなんかかな?ギルドで貰ってこようかっ!」

「うん。フロー。ルーシィーもスキー!!」 

 

フロッシュはルーシィの腕の中で、マグノリアの風を感じる。

風にたなびく金色の髪を一掬い握りしめ、フローは目を閉じた。

 

「ルーシィ。。。いーにおいー。。。。。。。。。。。。」

「あらら。。。フロッシュ寝ちゃったのかしら?」

 

 

 

 

妖精の尻尾に付くと、ハッピーが勢いよく飛んできた。

腕の中のフロッシュを見て「オイラの場所なのに。。。」と眉を下げたものの、理由を聞いてしかたないと肩を下げた。

ルーシィは、ハッピーの頭を撫で、ミラの元へ向かった。

そこで、フランデーを分けてもらうつもりだ。

 

「ミラさ~ん!お菓子に入れるブランデー分けてもらえませんか~??」

「あらルーシィと、、、珍しい組み合わせね?」

「そうなんですよ。。。そこで会っちゃって。」

「気持ちよさそうに眠ってるわね?」

「お菓子作りたいって言ってたんですけど。。。どうしましょう。」

 

「ん~。剣咬の虎には、、、連絡入れておくわ!!1人でお使いに来たってことは、、、みんなギルドで、、、成功させてあげたいし。やりたい様にさせてあげましょ?」

「・・・そうですね!!」

「はい。お菓子用のブランデー。お菓子用だけどアルコール入ってるから気を付けてね?」

「は~い!!今日はナツもいないみたいだし、、、大丈夫ですよ!!」

 

ルーシィは、フロッシュを腕に抱いたまま ハッピーと連れだってギルドを後にした。

アパートへの道すがら、ルーシィが「ナツは?」とハッピーに問いかけたが、ハッピーは首を横に振った。

「さっき決闘だ!!とか言って飛び出していっちゃったんだ。。」

「へぇ。。。何も壊さなきゃいいけど。。。」

「だねっ。でも決闘が終わったら、きっとルーシィんち来るんじゃない?」

「あ~そっかぁ。。。ナツが来る前にさっさと作っちゃわないとね!!」

「あい!!」

「ふろーーーも、そーーーおーもーーー。。」

ルーシィの腕の中で、フロッシュが目を瞑ったままつぶやいた。

「フフッ。」「プフフッ。」

ルーシィとハッピーは顔を見合わせて、笑い合いながらルーシィの部屋へと入っていった。

 

 

 

 

フロッシュをベットへ寝かせ、ルーシィとハッピーでケーキのレシピを見ながら、材料を量った。そして材料を混ぜ、慎重に卵を泡立てていく。

焼く前の生地が出来上がり、カップケーキの型を用意していると、フロッシュが起きてきた。

 

「フローもお手伝いするー!!」

「あらフロッシュ。お寝ぼけさんね?お手伝いじゃなくって、『フローも一緒に作る!』でしょ?」

「!!フローも一緒に作るー!!フローもそーおもー!!」

 

フロッシュが元気よく両手を上げた。

そこにケーキの型を持たせてやる。

フロッシュがケーキの型を持つと、ハッピーが「こっちに持って来てー」と声をかけてきた。

フロッシュはそちらに向かって、トテトテっと走っていく。

2匹で仲良く型に、紙のカップを乗せている。

その隙に、ルーシィは石釜の温度を調節した。

 

テーブルの上ではハッピーが型を押さえ、そこにフロッシュがケーキの生地を流し込んでいる。

 

「フロッシュ!全部入れちゃダメだよ!!焼いた時膨れるんだから!!」

 

ハッピーが慌てて止めると、フロッシュがキョトンとした顔をしている。

 

「はい。残りはこっちの型に入れて~。」

 

ハッピーの指示に、フロッシュは目を輝かせてケーキの生地を流し込む。

何が楽しいかわからないが、生地がケーキの型にすっかり収まるとフロッシュはご機嫌そうに飛び跳ねている。

 

「はいはい。お2人さん。生地の入った型をこの鉄板に乗せてくれるかな?」

 

鉄板を持って、2匹の前に突き出すと、フロッシュが目を丸めている。

 

「フローはお2人さんじゃなーいー。フローはフローだよ~??」

 

フロッシュの言葉に、ルーシィとハッピーは顔を見合わせた。

 

「クスクス。ごめんね?フロッシュ。その型をこの鉄板に乗っけてくれるかしら?」

「はいー。」

「ハッピーもお願いね?」

「はいー。」

 

ハッピーがフロッシュの真似をすると、ルーシィがたまらず笑い出した。

 

「フフフッ。ハッピーも、フロッシュも喉乾いたでしょ?ジュース飲む??」

 

天板を石釜の中に納め、ルーシィが振り向いた。

 

「オイラ、リンゴのジュースがいい!!」

「フローも!!」

 

フフフッ。と笑ってルーシィがグラスに注いだ ジュースを持ってきてくれた。

ケーキが焼き上がるのを待っている間、1人と2匹は楽しくおしゃべりをすることにする。

 

剣咬の虎の様子を話してくれるフロッシュ。

言葉にならず、1人でニコニコしたり、驚いた顔をしたり、そんなフロッシュを見て、ルーシィとハッピーはまた笑った。

 

「ねぇフロッシュ。ローグやスティングもマグノリアに来てるの??」

「そー。」

「そうなんだ~。ローグやスティングは何しに来たのかしら?」

「スティングがー、ナツと勝負するって言ってたー!!」

「「えっ??」」

「ローグは審判するんだって~。」

「そっそう。。。街中じゃ、、、、ないわよね?」

 

チラリとハッピーを見るルーシィ。

ルーシィの目に映ったハッピーは、涙目になっている。

 

「まっまさか~、何かを破壊したりとかは、、、、、」

「あわわわわわわわっ!!!!どっどうしよう!!!ルーシィ!!今月あと、もう1回でももの壊したら!!!!」

「ううううううん。エエエエエエルザが何か言言言ってたわね!?」

「れれれれ連帯責任とか!!!!」

「っ!!キャーーーーー!!!!!どうしよう!!どうしよう!!」

「おおおお落ち着こうよ!!!!るるるーしぃぃぃ!!」

「そっそうね。ケッケーキも焼け焼け焼けたしね!!!」

 

焼き立てのカップケーキを籠に詰め込み、ルーシィは涙目でフロッシュに尋ねる。

 

「ローグ達は何処??」

「海が見えたー!!」

「海・・・・湖ね!!!」

「大きな木も沢山あった~。あと、魚の噴水もー!!」

「!!あっ!!新しくできた大きい公園じゃない!?」

 

ルーシィとハッピーは互いを見た。

視線が合うと、同時に頷いた。

 

「急ぐわよ!!ハッピー!フロッシュ!!」

「あいさー!!」「おーーー!」

 

慌てて、窓から飛び立つ1人と2匹。

ハッピーに掴まれ高く飛び上がったルーシィの視線の先に、、、火柱と閃光が見える。

 

「ハッピー!!あれ!!」

「あいさー!!!」

 

1人と2匹が弾丸のようにそこに向かっていく。

自分の羽は出さず、フロッシュはルーシィの腕に抱かれて「はや~い!!」と大喜びをしている。

そのそばで、きれいな雫が宙を舞っている。

1雫はルーシィの目から、、、1雫はハッピーの目から。。。

 

「「ナツーーー!!!お願い!!無茶しないでぇぇぇぇぇ!!!!」」

 

ルーシィとハッピーの声が天高くに木霊した。

 

 

 

 

ルーシィの腕の中で、フロッシュが楽しそうに呟いた。

 

「ローグよろこぶかな~?」

 

 

 

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何が書きたかったかと言うと、、、フロッシュが可愛いと。。。ルーちゃんがやさしくって可愛いと、、、ハッピーももちろん可愛いと。。。

ナツは、、トラブルを持ってくると。。。エルザは怖いんだぞと。。。

ダラダラとすみません(*’ω’*)

 

 

 

「ローグ!!ケーキ!フローケーキ作ったの~。」

「おおぉ!!どうしたんだ!?フロッシュ!!何処でそんなことを!!」

「ローグお腹すいた―?」

「オレの為?オレの為にか!!フロッシュが俺の為に!!!なんて優しい子なんだ!!フロッシュ!!」

「フロー、ルーシィとハッピーと一緒に作ったー」

「!!」

 

ローグがフロッシュを抱きかかえ、頬擦りしながらクルクルと自分を支点に回転しているその先に、、、、3人と1匹が緋色の髪を風に乗せ、仁王立ちする鎧姿の前に正座をさせられている。

 

「酷いや酷いや。。。ぜ~んぶナツのせいだ!!!」

「ナツのせいよ。。ナツのせいよ。。もうナツなんて信じない。。。」

 

エッグエッグと嗚咽しながら泣くハッピー。

静かに、ツーーと頬に涙の線を作るルーシィ。

 

その脇で、互いの決闘とは別にできた深手に苦しむ2人の滅竜魔導士は、言葉も出せず俯いている。

 

整備されたばかりの綺麗だった公園は、深く芝生がめくれ、綺麗な白樺の木が無残に折れ曲がり、設置されたばかりの可愛い色合いのベンチは消し炭姿に成り変わってしまっている。

湖畔から吹いてくる風がぴゅーっと吹き抜けていく。

 

涙を流しながら、ルーシィはナツを一瞥した。

 

『なんで?』

 

無言ながら、目で訴えかけてくる。

怒るでもなく、、、、悲しそうな眼差しだ。

 

ナツはさすがにやばいと感じていた。

エルザの鉄拳制裁は、、、もうこの際甘んじて受ければ、時間がたてば終るのだ。

だが、、、本気でルーシィに見限られてしまっては、、、もうどうしようもない。

そんな事が脳裏を過るだけで、背筋に冷たいものが走る。

ナツは意を決して口を開いた。

 

「エルザ!!」

 

己の名を呼ばれたエルザは、ギロリとナツに視線をむける。

 

「ナツ!!喋っていいとは言っていないぞ!!!」

 

ナツの顔から色が無くなっていく。

肩がガクガクと震えだしている。

だが、ナツは心を震えたたせ、目の前の圧倒的な存在に真っ直ぐと視線を投げかけた。

 

「しかたないな。。。言いたいことがあるなら言ってみろっ!」

 

自分に向けられる鋭い視線に、2・3割背が縮んでしまったのではないかとい感覚に陥りながらも、ナツは口を動かした。

 

「ルーシィとハッピーは関係ねぇ!!2人に見つからない様にオレが隠れて出てきたんだ!!」

 

ナツの言葉を聞いても、エルザは表情を緩めない。

鋭い眼差しに加、黒い空気を背負っている。

 

「私は、ルーシィとハッピーに、お前を見張っている様に!!と言っておいたのだ!!」

「うぐぅ。。。いあっ。ルッルーシィはまだギルドに来てなかったんだ!!そッそしたらギルドの外から、、、ルーシィを賭けて勝負だとか聞こえてきて。。。つい体が、、、」

「ほ~ぉ。ルーシィがかかっていたのか。。。それは聞きずてならんな。ルーシィは知っていたのか?」

 

ルーシィが大きく首を横に振り続けている。

そのまま首がもげて飛んで行ってしまわないかと心配になるほどにだ。。。

ルーシィのその様子を確認して、エルザがナツに視線を戻した。

 

「だがお前自身には、もっときつく言っておいたはずだな?次、、、物を壊したらどうなるか。。。」

 

エルザのたっている周りが黒い霧に包まれている様に見える。

色の無くなっているナツの顔に色が付いた。。。。青だ。。。真っ青に染まっている。。。

・・・・ナツは地面にめりこんだ。。。

 

「しかし、、、、ルーシィを持ち出して、、、ナツを欺くとは、、、、正規ギルドの、、、しかもそこのマスターのやる事とは思えんな!!」

「すすすっすすすすみみみあままませんん!!!!!」

 

急に降ってきた鋭い視線に、スティングは縮こまったまま青ざめていく。

そして、そのまま白目をむいてしまった。

どうやら、意識はもうここには無いようだった。。。

 

ルーシィとハッピーは、身体を震わせながら視線を合わせた。

 

「何でこんな目に。。。」

「オイラ達、良い事はしても、、、何も悪いことしてないのに。。。」

 

ルーシィとハッピーの視線を遮るように、鎧の足が近づいてくる。

 

「で、お前たちはナツを野放しにして、いったい何をしたいたんだ!!」

「「はいぃぃ!!ケケッケーキを焼いておりました!!」」

「・・・・ケーキだと?」

 

僅かに、エルザを中心に出ていた黒い鋭い空気が和らいだ気がする。

 

「そっそうなんだ!!ねっルーシィ!!」

「そっそうなの。そろそろエエエルザも帰ってくる頃だと思ってたし。。。」

「フロッシュも一緒に作りたいって言うから、、おお教えてあげてたんだ!!」

 

エルザがゆっくりと、ローグの脇に座っているフロッシュに視線をむける。

フロッシュはニコニコとしながら、カップケーキを頬張っている。

その様子を目にし、グリンとエルザがルーシィの正座している脇にある籠に視線を向けた。

 

「しっ新作なのよ!!!ブッブランデーを効かせているの!!!」

「ほう。」

 

籠の前に座り込んだ姿は、既にいつものエルザだ。

 

「そうだな。ルーシィとハッピーは、事情も知らずにケーキを作っていただけなのだな。。。ケーキだしな!まぁ、、、仕方ない。。。」

「エルザ!!これ食べて!!!気に入ったらもっと焼いてくるわよ!」

「ううううん。オイラも頑張って一緒に作るし!!」

 

ガザゴソと、カップケーキを籠から1つだし、エルザの目の前に差し出した。

それを、そっとエルザが摘み上げた。

 

「うむ。どれ1つ。」

 

エルザの目尻が、微妙に下がっている。

 

「うっ美味い!!ルーシィ!これはかなりいけるぞ!!」

 

ルーシィとハッピーは目を見合わせた。

1人と1匹のその表情には、色が戻ってきている。

ニコニコと目の前で、ケーキが平らげられていく。

 

「ルーシィ達も一緒に食べようではないか!!いや、ギルドに戻って、ミラに紅茶を入れてもらおう!!」

「エルザ!!」

「さっ!!行くぞ!ルーシィ!!ハッピー!!」

 

すっかりご機嫌な様子のエルザ。

ゆっくりと、地面にめりこんでいたナツが体を起こした。

そこにすかさず、エルザの声が飛んでくる。

 

「ナツ!!ここは、すっかり元通りにしておくように!!わかったな!!」

「あい!!」

「・・・虎のマスターもな!!」

「・・・・あぁ・・・。」

「しっかり返事をせんかぁ!!」

「あああいいい!!!」

 

滅竜魔導士2人を残し、エルザは腕にまきついてきた可愛いチームメイトと連れだってギルドに戻っていった。

その後ろを、青い猫がケーキの入った籠を持って飛んでいった。

 

 

 

 

「あのコレ。」

 

先程、エルザが登場したところから、オズオズと可愛い声が聞こえる。

 

「このポシェット、公園で拾ったんです。」

「フローの~!!」

「それで、、、フロッシュの匂いが辿れなかったので、、、ローグさん達の匂いを追ってきちゃいました。。。間が悪かったですね。。。ごめんなさい!!!!」

 

たまたま、エルザと仕事に行っていたウエンディだ。

仕事帰りに公園のベンチでこれを先程見つけたらしい。

つまり、、、ずっとそこに置いてあったのだ。

 

「フローさがすベンチ間違えたぁ??」

「あって良かったですね!!」

「ありがとう!ウエンディ。」

 

そう言ってローグが手を差し出す。

その手に、ウエンディが手を伸ばすと

 

「フローもそーもー!!」

 

とフロッシュも手を伸ばしてきた。

 

「全く、あんた体は何やってるのよ~!!」

 

白猫が呆れたように叫んだ。

 

 

 

 

 

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おまけ

 

ナツがギルドに戻って目にした光景は、、、カオスだった。

酒瓶や酒樽が転がり、、、酒場の中央で何人もの男共を重ねた座布団の様に、その人間座布団の上に胡坐をかいているエルザがいる。。。。

その様子を楽しそうに酒樽を抱えたカナが煽っている。

 

「ナーツ!!」

 

ナツの背後から肩を通って首に回ってきた白く細い腕。

一瞬遅れてただよってくる甘い花のような香りに、強いアルコールの匂い。

ニヘラッと笑ったルーシィが背にくっついた。

 

「ルッルーシィ!?」

「な~~~つ~~~~!!!!」

 

今度は青い小さな手が、足を掴む。

 

「・・・・ハッピー。」

「ケーキが~!!エルザが~!!!ルーシィがぁぁぁぁ!!!」

 

よっぽど怖い思いをしたのかもしれない。。。

散々な様子のハッピーに憐れみを感じながらも、とりあえずルーシィをどうにかしようと、ナツは酒場を見渡した。

そこに、銀色のウエーブの入った長い髪の看板娘が、ヒラヒラと手を振りながらやってくる。

 

「ルーシィのケーキのアルコールが強かったみたいでね?エルザが出来上がっちゃったのよ。ルーシィも無理やり飲まされちゃって。。」

「うへぇぇぇぇ。」

「ナツ。ルーシィはお願いね?」

「・・・・。」

「それとも、、、、」

 

ミラは振り返って緋色の髪の少女を見上げた後、ナツに視線を戻してにっこり笑って見せた。

 

「あっちがいいかしら?」

「・・・ルーシィ。ハッピー。かっ帰るぞ!?」

 

ナツの背で、ふにゃふにゃと楽しそうにはしゃいでいるルーシィがいる。

足元にいる相棒を抱え上げ、ルーシィをそのまま背負って、ナツはキルドを後にした。

 

 

今日は散々な日だった。

ギルドに来たら、ルーシィはいねぇし、

ルーシィ賭けてだって言うから決闘したら、エルザに見つかるし、

ルーシィのケーキは食べれなかったし。。。。

ルーシィを背負って帰んなきゃなんねぇし///

 

「全く散々な一日だな!!」

 

ナツは1人 月に向かって呟いた。

その表情は、嬉しそうに楽しそうに笑っていた。

 

 

 

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あぁぁ。。。グダグダすみません(;´・ω・)だか、、書いてて楽しかったので、自分得です♡ 

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