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2014年2月21日 『魔法研究所シリーズ②』 2/22猫の日記念!!!

にゃんにゃんにゃん

赤ちゃんになってみませんか?の後日談。。。

2/22(にゃんにゃんにゃんの日)という事で。。。ナツ→←ルーシィのナツルーです。
何でもこいと言う方、誤字脱字に注意して お進みください(*ノωノ)どぞ ^^) _☆~~
 

いつのもカウンターの席に座った金髪の少女の元に、幸せを運ぶはずの青い猫が何かを持って飛んできた。

 

「はい!ルーシィ!!」

「ん??何それ??」

 

いつもの様に、看板娘のミラが入れてくれたミルクティを飲もうとしていたルーシィの手が止まった。

ハッピーが手に持っていたのは、2つの瓶。

それを手に取って、光に透かして眺めてみる。

ピンク色の瓶と、黄色の瓶は光を屈折させ、混じりあった。

 

「ほらっ!この間ナツが赤ちゃんになっちゃった依頼あったでしょ?それの改良版とおまけの魔法薬だって!」

「へぇ。。。で?・・・貰ってきたの?」

 

その瓶をカウンターに置き、カップを手に取るルーシィ。

話しを聞こうと、カップに口を付けたままハッピーを見ている。

 

「あい!!さっきルーシィが来る前に研究所の人が来てね、これはルーシィの分だよ!!」

「・・・・・ふ~ん。。。。。あたしの分!?!?『ゴックン!!』」

 

嫌な予感しかしない。。。

だって、、、ハッピーがいるのに、、、、ナツがいない!!

・・・あたしの分ってことは、、、後は。。。

恐る恐るカウンターに振り返ると、ぴょんっと揺れる桜色。

 

「・・・・まさか。。。」

「あい。ルーシィのんじゃったね?プフフフッ。」

「ん~??なんだぁ?すぐ効果でねぇのかぁ?」

「あらあら。そんなことないと思うわよ?効果がすぐ出るように改良したって言ってたもの!」

 

ミラまで加わって、6つの目がルーシィを観察する。

ワナワナと震えるルーシィ。。そこへ。

 

「よっ姫さん。ミラちゃん!とその他!!」

 

片手をあげながら半裸の男が歩み寄ってくる。

ここには味方がいないと悟っていたルーシィが、目に涙を溜めて半裸の男に振り返った。

 

「グレイ!!・・・ニャッ!!」

 

見る見るうちに、身体が縮んでいくルーシィ。

ボフンと煙に包まれた。

 

「ケホッ!?ケホッ!?にゃ???」

 

煙が収まってきて、ルーシィの目に映ったのは、可愛い肉球。。。。

 

「にゃ??」

 

たゆんっと揺れる尻尾。。。

 

「にゃにゃ??」

 

まさかと思い頭を触ると、、、ピンッと立ち上がった耳が生えている。。。。

 

「ニャーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

肩から服が落ちそうになり、慌てて抑えた。

体自体も縮んでいるようだった。

 

「ニャツー!!!!どうにゃってるにゃよ!?」

「あらあら~。ルーシィ可愛いわね!!」

 

にっこり笑って、ミラが駆けつけてくる。

そのまま抱き合えられた。

 

「とりあえず、お着替えしましょうね?ルーシィ!!」

 

呆然としている間に、ミラにルーシィを持っていかれてしまった2人と1匹。

 

「・・・・・おいトリ頭。。。」

「あんだよ変態パンツ。」

「お前の仕業か?」

「ナツ~。。あれ何の魔法薬なの??」

「・・・・混ぜた。・・・・ミラが平気だからって。。。」

「・・・そっそうか。。。いい仕事したな。。クソ炎にしては。。」

「あい!ルーシィ可愛いかったね!!」

「////////////。」

 

 

「はい。出来たわよ。」

「・・・・・ミラにゃん?」

 

青いワンピースに、ツインテール。

魚のピン止め。

しっかり用意されていたそれら。。。

 

「ウフフフッ。ルーシィはやっぱり可愛いわね!!」

「・・・・・・・・・・にゃぁ。。。」

 

すっかり、嵌められた。。。だが、魔人にはなぜか逆らえない。。。

酒場に戻ると、青い猫と、桜頭が駆け寄ってきた。

 

「「ルーシィ!!」」

「・・・・にゃぁ。。」

 

1人と1匹は目を輝かせて、小さく縮んでしまったルーシィに猫耳が生えている状況を確認している。

ヌッと武骨な手が伸びてくる。

 

「いにゃぁ!!ニャツ!!にゃめにゃにゃい!!!!」

「ブハハハハッ。何言ってっか解んねぇよ!!カッカッカッカッ~!!」

 

満足そうに、ルーシィの猫耳を引っ張るナツ。

こちらも楽しそうに、ハッピーが尻尾をひっはる。

 

「ニャッピー!!」

「オイラニャッピーじゃないよ~!!プフフフッ。」

 

ルーシィは プリプリと怒りながら、カウンターの指定席に向かう。

その席の隣で、半裸の男が片手をあげた。

 

「グニャイ~!!」

 

ススーッとネコの様に、すり寄っていくルーシィ。

席に座ろうとするが届かず、涙目でグレイを見ると 横から手を伸ばし座らせてくれた。

 

「ありにゃと!」

「おぉ~。姫さん可愛くなっちまって。。。これ本物か?」

 

恐る恐るルーシィの頭から生えている猫耳をそっと撫でた。

ルーシィがピクピクっと猫耳を動かす。

 

「うにゃ~ん!!」

「おっ?気持ちいのか?姫さん。」

「にゃん!ニャツ達にゃ、痛いんにゃもん!!」

「ハハッ、あいつら加減がなってねぇかんな。」

 

そう言って、頭をくしゃくしゃと撫でてくれる。

ルーシィは嬉しそうに喉を鳴らした。

 

「ルーシィ!!」

「何で変態パンツんとこ行くんだよ!変態うつるぞ!!」

「うるにゃい!!」

「変態じゃねし、うつんねぇよ!!」

 

青色と桜色がルーシィを追って、グレイとは反対側の席に着いた。

ルーシィは、ナツに振り返って、ベェーッといたずらっ子の様に舌を出す。

 

「しばらくの辛抱よ~。すぐ戻るわ。ルーシィにゃんこちゃん?」

 

そう言って、ミラがペロッと舌をだしミルクティに変わって、あったかいミルクを出してくれた。

カップから、柔らかい湯気が上がている。

肉球付の指の短い手で、カップを慎重に持ち上げ、それを口に運ぶ。

 

「んにゃっ!!!!!」

 

カチャンっと慌てた様子で、カップを置いた。

ルーシィが顔をしかめ、真っ赤になった舌を出している。

 

「あっ。猫舌??」

「グニャイ~~!!冷にゃして!!」

「うおっ!?」

 

涙目で舌を出したまま、ルーシィがグレイに振り向いた。

口元をひくつかせながら、テイッとルーシィの口の前で冷気を出してやる。

 

「なんか可愛いな。。。姫さん。」

「そうねぇ~。そうしてると、若いお父さんか歳の離れたお兄ちゃんって感じかしら?」

「おにゃいにゃん!!」

 

嬉しそうににっこりほほ笑むルーシィにつられて、グレイもミラも眉毛を下げて微笑んでいる。

その横で面白くなさそうな少年。。。

 

「・・・・・・・・・・。」

「あらあら。ナツってば怖い顔になってるわよ?はいルーシィ。」

「ミニャにゃん ありにゃとうごにゃいます。」

 

ミラから、氷を受け取りぺろぺろ舐めながら ナツを涙目で一瞥する幼くなって猫耳のルーシィ。

その後ろから、グレイがヨシヨシとその頭を撫でている。

 

「ニャツのせいにゃ!!いつににゃっにゃにゃ戻るにゃ??」

「ん~。。2~3時間くらいか~?ミラ~。」

「そうねぇ。。薄めて混ぜたから、遅くとも明日の朝には戻ってると思うわよ?」

「にゃぁぁ。。。」

 

「ルーシィ!!元気出して!!オイラ、今のルーシィすっごく可愛いと思うよ。」

「そうだな!姫さんは、ちっこい頃から可愛かったんだな!!」

「////にゃ!?にゃっにゃ~///」

 

のせられて、ニコニコとしだすルーシィを、頬を膨らませたままナツがジーっと見つめている。

 

「ナツ。。。。ヤキモチだね!!!でも可愛いよね??」

「・・・・・・・うるへぇ。。。。」

 

ハッピーに小声で突かれ、視線を逸らした。

 

 

 

いつの間にか、ジュビアやレビィ、リサーナなどが集まってきていた。

 

「どうしました・・・?って、、、ルーシィ??」

「ルーちゃん。。小っちゃくって猫耳で、、、カワイー!!!!」

「きゃー!!ルーシィ。。。。。可愛い!!一部テイクオーバーね!!」

 

 ー猫耳触っていい??

 ー尻尾は?

 ー髭はないの??

 ーだいたい何歳位かな?

 ー違う服着て見ない??

 ー写真!!写真撮っとこう!!!

 

本来同い年の少女たちに囲まれ、矢継ぎ早に質問攻めされ、いじくりまわされ、、、、、終いには撮影会が始まる。。。

とうとう、目を回し始めるルーシィ。

 

「おい!!お前らいい加減にしとけよ!!」

 

女子の輪にズイッと手を突っ込み、ルーシィをつまみ上げるナツ。

 

「ちょっ!!ナツ!!女の子をなんて持ち方するの!!」

「そうだよ!もっと大事に扱ってあげてよ!!」

「そうですよ。ナツさん。女性は丁寧に扱わないと。。。」

 

ナツは、構わずルーシィを肩にのっけた。

 

「にゃわわっ!?」

「プププッ。ルーシィ猫になっても変な叫び方だね!!」

 

ハッピーがナツの頭に降り立つと、ルーシィも、ナツの肩の上でもがき 肩に座る様に体制を変えた。

 

「にゃにゃ~。にゃにゃぐるにゃみにゃい!!」

「ん~?肩車嬉しいのか?ルーシィ。。。」

「にゃのしー!!ニャツ、動いてニャ!!」

「ん?よしっ。しっかりつかまれよ!!」

 

マフラーの上から首を跨がせると、ガシッとルーシィが桜色にしがみついた。

ナツは、ルーシィを肩にのせたまま、酒場の中を歩き出した。

 

「おっナツ!!こう見ると、、、、お前も人の面倒見れるようになったんだな。。。」

「ルーシィちゃん?かっわいいなぁ~。」

「ほらルーシィちゃん。おかしやるぞ~!!」

「俺にも抱っこさせろ!!」

「ほら~ルーシィちゃんこっちおいで~!!」

「ナツ!!落っことすんじゃねぇぞ!!」

「ルーシィちゃ~ん。ケーキ食べるか~い??」

 

近くに座っている奴らが、ニコニコしながら、小っちゃくなっちまったルーシィを可愛い可愛いと騒ぎ立てる。

 

「なぁ。ワカバ。。。。ルーシィ可愛いのか?」

「ばっか!!お前。。。こんな美少女そうそう見たことねぇぞ!」

「そうだぞナツ。」

「1人で歩いてたら、す~ぐ誘拐されちまいそうだな。。。気を付けろよ!」

「うぅ。。。。おう!!」

「そうよー!!ニャツ!!丁重にゃにゃつかってにゃ!!」

 

「クゥ~~~!!ルーシィちゃん!!ほれ菓子だ!!もってけ!!」

 

酒場を一回りすると、ルーシィは抱えきれないほどのお菓子やらオモチャやら貰っていた。

 

「ニャツ~。。落ちるにゃ~!!」

 

いっぱいいっぱいのルーシィがナツの肩からおろされた。

先程、ジュビアから渡されたウサギのぬいぐるみをギュッと抱きしめている。

その目は、どこかトロ~ンとしていて揺れている。

 

「ルーシィどうした??」

「にゃ?」

 

ナツが首を傾げてルーシィの顔を覗きこむと、ルーシィも鏡の様に首を傾げた。

 

「眠いのか?」

「にゃう。」

 

可愛いなぁと思いながらも、そのままルーシィの顔を覗きこんでいるナツ。

ルーシィがコクンと首を縦に振った。

そこにハッピーが飛んでくる。

 

「ルーシィ眠そうだねぇ。。。オイラも眠くなっちゃったよ。。。」

 

羽をしまって、ルーシィの隣に座り込むハッピー。

そのまま見ていると、寄りかかりあって眠ってしまった。

 

「あらあら。疲れちゃったのかしら?ナツ家まで運んであげてくれる??」

「・・・おう。」

 

ルーシィとハッピーをそのまま抱きかかえると、「あっナツ!!」と呼ばれた。

振り返った瞬間パシャリと、写真が撮られた。

 

「・・・リサーナ。。。」

「まぁいいじゃん!!はいこれミラ姉から。」

 

にっこり笑って差し出されたのは、カゴに入った食べ物。

 

「ルーシィがそれじゃぁ、ご飯困るだろうからって!!」

「・・・おう!さんきゅっ!!」

 

 

 

 

ルーシィ達を起こさない様に、慎重にルーシィの部屋に向かっていると、道行く人に声をかけられた。

普段は、この釣り目と騒がしい性格によって 話しかけられることは少なかったのだが、幼いころから慣れ親しんだ町である。

そこかしこ、見知った顔ぶれだ。

 

「ようナツ!!かっわいいの連れてんな~。ほれ菓子持っていきな!!」

「おー。サラマンダー!!ルーシィちゃんどうしたんだ??」

「こりゃ~。ルーシィちゃんそっくりだな!!このおもちゃ持ってくか??」

「嫁さんに似て、、、美人のお子さんだねぇ。。。」

 

・・・・・ん??

適当に、おう。と返していたが、、、、、最後のばあちゃんの言葉がひっかっかった。

腕の中で、プフフフッとハッピーが笑う。

 

「・・・みんな、ナツとルーシィの子供だと思ってるんじゃない??」

「んなっ////////。」

 

ついルーシィ達を抱いている腕に力がなはいる。

 

「ぐるじぃよ。ナヅ~。」

「うにゃ~ん!!」

 

ハッピーが腕から抜け出て、先にルーシィの部屋の方へ飛んで行ってしまった。

眠そうな目を擦りながら、ルーシィが近距離でナツの顔を見上げた。

ヌッと肉球が伸びてきて、マフラーに絡んだ。

目を細めたまま、ニシャリと笑ってルーシィはマフラーに顔を埋めた。

ナツのマフラーは完全にルーシィの抱き枕兼、毛布になってしまった。

 

「・・・・寝てっと可愛いのにな。。。」

 

そっと頭を撫でてやると、ピクピクっと猫耳が揺れていた。

 

 

 

 

END

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

はい。落ち無しでスミマセンm(__)m

ただ、猫耳ルーちゃんを書きたかっただけ。。。。

 

おまけ

 

リサーナが撮った、猫耳ちびっこルーシィとハッピーが眠っている写真と、その二人を大事そうに抱えているナツの写真が、ギルドのアルバムにはさまれた。

そして、、、それを見た緋色の髪の少女。。。

 

「ミラ。。。この写真は何だ?」

「あぁ~。ルーシィに魔法薬飲ませちゃったのよね~。」

 

楽しそうに笑うミラに対して、眉間にしわを寄せる妖精女王。

 

「ルーシィ可愛いでしょ~??」

「・・・・あぁ。」

 

食入る様に、その写真を険しい顔で眺めている。

 

「・・・・まだ薬残ってるわよ?」

「!?」

「ナツやグレイも可愛いと思うのよね~~~。。」

「あぁ。まったくだな!!だが、どうせなら、小さい頃を見たことのない奴らに。。」

「あらあら。」

「ジュビアやウエンディ・・・・・・・ガジルなんかもどうだろう??」

「あらあら。。。。。。面白そうね??ウフフフッ。」

 

妖精の尻尾、最恐の2人のタッグには、きっと誰もかなわない。。。。

 

 

 

 

 

 

 

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