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2014年4月8日 

君と彼と僕と彼女と~Ⅱ期ED転生パロ~

フェアリーテイル2期おめでとうございます(*´▽`*)そしてありがとうございます。
問題のエンディング。
チラッとツイッターで、転生妄想を開始。書きだしたら、止まらなくなってしまったので、勢いに任せて書いてみました☆
それぞれ、EDに関して感想はあると思いますが、moはこう見たんだよってことで、、、押し付けたい訳では無いです。
ちょっとみてもいいかな?と思った方は、そのままお進みください。それ以外の方は、このままお戻りくださいm(__)m
初めての現パロ??まぁ、現パロってほどでもないな。転生パロか!!
では、誤字脱字に注意して。。。どぞ ^^) _☆~~

 

 物心ついた時から、自分の世界に違和感があった。

 何か足りないと、胸の奥が熱を求めていた。

 何をしても何か物足りなかった。

 

 優しい母。厳しくもいつも見守ってくれている父。

 裕福な家庭。

 端正な容姿。抜群のスタイル。

 ……誰もが羨む環境で育ってきた。

 

 そして……、いつも満たされることのない…こころ。

空を見上げては、この空の先にあたしの世界はあるだろうか? そんな思いに駆られ、生まれた時からうっすらとある右手の痣に触れる。こうすると、なぜか落ち着くのだ。

 

 そんな自分に別れと告げる為、自分が何を欲しているのか? 自分自身を探すため上京してきた。

 

 今日から、大学の近くのアパートで独り暮らしが始まる。

1人列車に揺られ、これからはここがあたしのお城になるんだ!! と期待に胸を膨らませて、ホームに降り立った。

 

 まずは大学を覗いて行こうと、大学につづく桜並木をワクワクしながら、真っ直ぐと進んでいく。

あたしは、昔っから桜が大好きだった。なぜだかわからないが、淡いピンク…桜色がとても心を優しくしてくれるのだ。不意に吹いた風がやさしく桜の花吹雪をつくった。

 

 長く伸ばした金髪が、風に揺れ一瞬だけ目を瞑った。髪を押さえ目を開けると、目の端に桜色が揺れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……見間違うはずがない。

 走り出していた。

 出会ったこともない。

 どっかの有名人でもない。

 でも知っているっ!

 あの後姿は………………ナツ!!!

 

 

 視界が、湧き上がってくる水分でゆがむ。

 

 

 ……そうだ。あたし……あんたが迎えに来てくれるのを待ってたんだ!!!!

 

 

 人ごみをかき分けていくと……少し先に桜頭。

 ……その脇には……仲の良さそうな小柄な女の子。

 腕を組んで……密着している。

 ……あたしと同じ……髪の色………金髪の女の子。

 

唐突に何もかも………………………………………………理解した。

 

 ……あぁ。ナツは、まだ……思い出していないんだ。

ナツは……あたしを忘れたままなんだ。……考えてみれば当たり前だ。

 

 

 ただ記憶を失った訳では無い。あたし達が……ナツがあたしの前からいなくなったのは……違う世界の話。

 

 あたしだって、ずっと……忘れていたんだ。今、ナツの姿を目にして……思い出してしまったんだ。

チラッと見えたナツの横顔は、昔と変わらず……楽しそうに笑っていた。

昔は、あの笑顔の、優しい視線の先には……ナツがあの笑顔をむけてくれるのは……あたしだったのに。

 

 

 

 一歩も足が動かなくなっていた。数メートル先にナツが……いるのに!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『♪―――♪♬――♪――――♫』

 スマホが鳴った。あたしは……どれくらい立ち尽くしていたんだろう? 辺りはすっかり暗くなっていた。

 

「…はい」

「ルーシィ様ですか? 引っ越し作業完了しましたが……」

「ありがとうございます。近くにおりますのですぐに向かいます」

 

 

 

 涙は出なかった。

 

 

 淡々と歩き、見上げた先はレンガ調のアパート。

引っ越し業者とあいさつをかわし、カギを受け取った。

部屋に入り、鞄を置いてその部屋の中をボンヤリと眺めた。

通りに面した窓を開けると、大通りを挟んだ先に運河が見える。

 

 

 ・・・・似ている。

 

 そう思ったら……目からひとすじの雫が…流れ落ちた。

 

 

 

「……ナツ。アンタが!! ……あたしを見つけてくれるって言ってたんじゃない。……先にあたしが見つけちゃったわよ。……しかも……女づれって」

 

 

 ― ……楽しそうだったな。

 

 ― もう少し早く出会えてたら……

 

 ― ナツの隣で、アンタが思い出すのを待ってられてのかな。

 

 ― ……ねぇ。…ナツ……約束したじゃない!!!

 

 ― だから、あたし……アンタがいなくなった後も……頑張ったのに。

 

 

「……ふっく…うっくぅ………ふぇっ!……ふっうわぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

 どれくらい泣いたんだろう?

 何日泣いたんだろう?

 

 涙は、枯れることなく溢れては流れ落ちていく。昼間は普通に過ごしても、1人になると……ダメだ。

のそりと起きて、顔を洗うと鏡の中の自分を見た。

 

 そっと、右手の甲に触れる。記憶が戻ってから、ピンク色の痣がはっきりとギルドの紋章に見える。

 

 

 ― うん。あたしだって……。

 

 ― ナツを見つけるまで……忘れてたじゃない。

 

 ― ナツも、アタシを見たら………いや。ダメだよね?

 

 ― アンタの隣には、アタシと同じ髪色の女の子がいる。

 

 ― ナツは、今を……生きているんだから。

 

 ― ……あたしも…今を……生きないと…。

 

 

 心に穴がぽっかり開いたまま、いつまでたっても一人になると静かに涙が溢れてくる。運河沿いの窓は、あれから開けていない。いや、開けれない。

 それでも、前を向かなきゃ!! あたしは、昔っからそうやって生きてきたじゃない。頑張って前を向いて……進まなきゃ…………あたしの人生をいきなきゃいけないんだ。

 先に逝ってしまった、違う世界にいるかもしれない仲間が、今はもうしっかり心の中にいるんだから!!

 

 

 右手を空に向かって突き出すと、あたしはまだ妖精の尻尾の仲間なんだ。そう、心に力が戻ってくる。

 

 

 入学式の帰り、声をかけてくれた女の子数人と、ランチをしていくことになった。連れて行かれたのは……あの桜並木沿いにあるカフェだ。……内心落ち着かなかったが、手を引かれて席に着いた。

 せっかく声をかけてくれたのだ。あたしも友達は大歓迎だ。笑顔で話をしていると、運ばれてきた料理に驚いた。

そこの料理の味は……知っている味だった。いつも、あたし達の帰りを迎えてくれた……あの笑顔が瞼の裏に映し出される。自然と、右手の甲をさすっていた。

 

 

 それから、どうしても気分が沈むと1人でそこにいった。

ミルクティーと、分厚い本。あたしの前には、いつものセット。流石に、炎のパスタは……置いてないよね。

 

 

 ― ねぇ? みんなもこの世界にいるのかな?

 

 ― みんなは、一緒にいるのかな??

 

 ― ……この世界じゃ、ハッピーはエクシードじゃなくて猫なのかしら?

 

 ― それとも……、

 

 ― うん。きっとお喋りな男の子。ハッピーが黙っていられるわけないもの。

 

 ― 今も、シャルルにアタックしているかしら?

 

 右手の甲を撫で、視線を持ち上げた。

視界に あれから見かけることのなかった桜頭が、オープンテラスの先を走り去っていった。

 

 

  息をのんでいた。

  呼吸が止まっていた。

  視界の中から、桜頭がいなくなるまで動けなかった。

  心臓が止まってしまう。

  息苦しい。

 

 

「ルーシィ??」

「えっ?」

 

 声をかけてきたのは、2つ年上の幼馴染。アタシより先に上京していた。

 

「ルーシィだろ? 久しぶりだなっ!!」

 

 彼はちょっと乱暴者だけど、あたしにはやさしくって面倒見がよくって、一緒にいると安心できる人だ。

本当の兄の様に慕っている。

 

「なんだよぉ。こっち来たんなら連絡ぐらいよこせよな!!」

「あっ。うん。慣れてきたらって思ってって」

 

 そうだった。1人になると、頭の中がナツでいっぱいになってしまって、すっかり連絡を取るのを忘れていた。

何でこの人に懐いちゃうんだろうって、不思議だったけど、今ならわかる。……髪の色は違うけど……ナツに似てるんだ。自然と左手で、右手を握りしめていた。

 

 ナツの面影が重なり、涙が溢れてきてしまった。彼は慌ててたけど、泣き止むまで何も聞かずに一緒にいてくれた。

それからしばらくして、何かと一緒にいてくれるその彼と付き合う事になった。

 

 ― ねぇ、ナツ!! あたし彼氏ができたんだよ。

 

 ― もう色気がないとか、からかえないわね?

 

 ― あたしも頑張って、今の世界を……生きるから。

 

 ― 彼は、昔っからあたしを好きだったんだって。

 

 彼は、あたしが好きになってくれるのを、待っててくれるって言っていた。……優しい彼に、答えたい。

でもこの心の空洞を埋められるのは………。

 

 ― ナツ。このまま彼のやさしさに……甘えていていいのかな?

 

 ― どうしたって、ナツと比べてしまうの。

 

 ― ナツは……?

 

 ― 無意識に、あたしを重ねたりしない??

 

 ― って、前世だってナツと付き合っていたわけじゃないんだよね?

 

 ― 最後の一瞬だけ。

 

 ― あんたの身体が、生きたいと必死にもがいていた時。

 

 ― 初めて好きだと言って……、

 

 ― 瞼を下ろしたあんたに……あたしからキスをしただけ。

 

 

 いつも優しい彼だけど、不意にナツを思ってしまうの……。振り返ると彼の苦しそうな表情。心が痛む。

甘えてるだけだってわかってる! でも……ナツが隣に居ないのに……1人では立てない。その苦しそうな顔を隠してあたしに笑いかけてくれる彼。

 

 

 ― ナツ!!

 

 ― あたしは、あたしも……今を頑張って生きてみるよ。

 

 ― 優しく見守ってくれる人も出来たの。

 

 ― ナツの次に好きになれると思う。

 

 ― ナツの隣が埋まっちゃってるんだから……しょうがないよね?

 

 

 あれから、しばらくナツを見かけることはなかった。……どこか遠くに行ってしまったのかもしれない。

 

 

 ― ……どこに行っても、元気でいてね? ナツ。

 

 

 いつの間にか、心の中でナツに語り掛けてしまう自分がいる。

 そして前世で、ナツに出会った……7月に入った。

 

 

 ― ねぇナツ! あの時は、港町だったわね?

 

 ― 知り合ったのは、街中の道の上だったわね!!

 

 

 久しぶりに、並木道を歩いていると、ピンク色だった景色はすっかり緑が生い茂っている。

 

 

 

 

 

 ………………………!?

 

 

 

 

 ……………むこうから桜頭が歩いてくる……。

 

 

 

 

 …………………始めて正面から、今のナツの顔を……見てしまった。

 

 

 

 

 暴れ出す心臓。

 

 

 

 

 苦しくなる呼吸。

 

 

 

 

 駄目!!

 

 

 

 視界に入っちゃダメ!!

 

 

 

 自然と体が震えてしまう。ナツは小走りにあたしの脇を通り過ぎていった。

 

 

 

 ……やっぱり……気づかないか。

 

 

 せめて、その背中に別れを告げようと……振り返った時だった。ナツが、立ち止まってあたしを…見ていた。

ゆっくりと開いた口から出てきた声は、聞きたかったその声が発した言葉は、あたしの名だった。

 

「……ルーシィ?」

 

 思考が停止した。ここが、マグノリアなんじゃないかと錯覚してしまう。

でも、目の前のナツの首に巻かれているのは……イグニールのマフラーでは…ない。

 

 

 

 

 「ルーシィ!! オレだよ!!」

 

 

 

 ナツが叫んだ。

 

 

 

 あたしの思考はストップしたままだった。

 

 ……ナツが?

 ………今のナツが?

 ……あたしを……呼んだ??

 

 ナツの大きな声に、近くにいた人がみんな振り返っていた。ナンパだと思われたのかしら?みんなナツを白い目で見てる。必死なナツの様子に、心が締め付けられる。

 

 

 ……でも! 今まで、忘れてたくせに!! それに……

 

 

「…離してください!!」

 

 悔しくって、きっぱりそう言ってやった。

ふざけんな!! って来るかと思ったら、目の前のナツは、ガクリと肩を落とした。

 

「ルーシィ。……オレがわかんねぇのか?」

 

 昔の様に、目の前でコテンと首を横にかしげる仕草。ナツは、戸惑い眉間に皺をよせ……元来吊り上がっているはずの目尻を下げた。胸が締め付けられるとともに、今までのもどかしさや戸惑いが、どこかに飛んで行ってしまうような感覚に陥った。

 

 

 体の内側から、ワクワクしてくる。

 

 ナツがいる世界。

 

 淡い色が塗られていた世界に、光が差し、鮮明な色に変わっていく。

 

 

「アハハッ!! ナツ! アンタ、変わんないわね!!」

 

 

 からかわれたと、ナツが頬を膨らませた。すれ違う時、咄嗟に隠していた右手の紋章に触れる。

 

 

「ごめん。ごめん。ナツがあんまりにも 必死だったから!!」

 

 

 笑いが込み上げてくる。

 

 ニヤついてしまう表情を元に戻すことができない。

 

 

「……ビビらすんじゃねぇ」

 

 ホッとしたように、目元を擦るナツ。

 

「ナツすいぶん可愛くなったのね?」

「何だよ。それ」

「だってっ! クスクス///」

「ずっと探してたんだもんよ。……ルーシィの事」

「うん。会えたね!!」

 

 

 

 ― ナツも、ずっと満たされないものを感じていたんだって。

 

 ― 思い出した瞬間に、ずっと あたしを探してたんだって……理解したみたい。

 

 

 ナツをいつものカフェに案内した。

 

 

「きっと驚くわよ?」

「……本当に、ミラの味なのか??」

「フフフッ。そうよっ。いつもここで元気をもらうの」

 

 カフェの席について向かい合って座ると、頬を膨らませたままのナツ。始めに知らん顔されたことを拗ねているのだろう。あたしは、ゆっくりと口を動かした。

 

「あたしはナツがこの辺にいるって知ってたよ?」

「はぁ?」

「前に女の子と歩いてたでしょ??」

「……」

「あたしの方が、先に記憶戻っちゃったんだ」

「……」

 

 唖然とした表情のまま、じっと見つめてくるナツ。……やっぱり、目をそらしたりはしないのね?

 

「辛くって悲しくって……でも、やっと昔のことだって………忘れられるって思ったのに!!」

 

 ずるいよ! ナツ。我慢できずに漏れ出た言葉は、ルーシィの隠し続けてきた……本音だ。悲しそうに、でも微笑むルーシィ。ナツは、言葉を失っていた。

 

 

 小さい頃から、ずっと何かを探していた。何か解らないけど、探さなきゃいけないんだと……そう感じていたんだ。

 

 

 ある時、目の前で揺れた金髪に目を奪われた。その後姿を、追うようになっていた。それは、そいつの事が好きだからなんだと友人に教えられた。それから……まわりに囃し立てられ、いつの間にかそいつと付き合う事になっていた。

 

  嫌いではない。

  可愛いとも思う。

  でも、たしかにオレの心を掴んでいたのは……彼女の綺麗な金髪。

  彼女自身を見ていたのか?

  そう言われると……わからなくなる。

 

 そんな俺に気付いてか、先日彼女は髪を切った。何かわからない、思い出せないけどそれを必死に 探し回っている俺に……愛想をつかしていたんだろう。最近は……何故自分を見てくれないのだと、喧嘩ばかりだった。

 

 

「あたしね? ……彼がいるの。ナツに少し……似てるわ」

 

 ルーシィの頬に、涙がつたう。

 

「……でもね。似ているだけじゃ…ダメ………本…物が……い・い!!」

 

「……オレもだ。ルーシィ!」

「あたし、酷い女だよね?」

「それを言うなら……オレだ。」

 

そう言って、ナツの暖かい手がルーシィの右手に触れた。

 

「オレ………ちゃんと話しつけてくる。」

「え?」

「お前も話しつけてこい!!」

 

 ナツがポケットから取り出したのは、妖精の尻尾のギルドマーク。旅先で、先日作ってもらったのだという。

どうしても、頭に浮かんでいた形だったのだと。記憶が戻ってみたら、それがギルドマークだったと理解したのだと。

ギルドマークのキーホルダーを、お守り代わりにルーシィの手に握らせた。

 

「もう出会っちまったんだ……戻ってきた記憶は……消せねえだろ?」

「……うん」

 

 ナツの強い眼差しに、引き込まれるようにルーシィは頷いていていた。あふれ出した想いが、目の前にいるナツが、あたしを呼んでくれる。あたしを、必要だと言ってくれている。

 ナツは、あたしを見てやさしく微笑んだ。……もうナツ以外と過ごしていける訳がなかった。

 

「ルーシィの選んだ奴だろ?ちゃんと解ってくれる。……オレも」

 

 その言葉に、引っ込めたはずの涙が滲んでくる。揺るぎない!! 

ナツの中で、あたしとの絆は、揺るぎないものなんだ!!

 

 ギルドマークを握りしめた。

 

 きっと彼を傷つけてしまう。でも、……このままでも、傷つけていることに変わりはないんだ。

ずっと、煮え切らない自分に付き合わせてしまったんだ……。

 彼への申し訳なさも、兄のような存在を失ってしまう怖さも、ナツとの未来があるなら、すべて捨ててしまえるだろう。

 

 

 ぶたれたっていい。

 罵られたっていい。

 ……ごめんなさい。

 

 

 あたしはナツと生きていくって、前世から約束していたの。

 

 

「お互いにけり付けたら、……またここで」

 

 そう言って、一緒に店を出た。次に、いつ会えるかはわからない。

でも、次会ったらもう離れないでいいんだよね?

 

 

 胸の空洞が埋まっていた。

 

 ナツから預かったキーホルダーを胸に抱き、彼に電話をかけるためにスマホを取り出した。

 

 画面に映し出された日付は、偶然にも7月4日。

 

 ナツと一緒にマグノリアにたどり着いた、、、右手にピンクの紋章が入った日。

 

 

 

 

 

 

 

 

   あたしは、前へ進む。

 

 

 

 

 

 

      ナツと歩む未来のために……

 

 

 

 

 

 

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

アニメ2期のエンディング現パロにやられての、妄想。

ツイッターで吐き出したものに肉付けしてみました。(; ・`д・´)

どうですかね?? これは、moの中の勝手な妄想です。

未来ルーシィ達の、胸の痛む別れに、、、転生で出会うという救いをあたえて欲しかったのです( ;∀;)

明るく描くつもりが・・・シリアスになっちまった(゚Д゚;)

たしか、カフェで笑いあって いたのに。。。

お気を悪くされた方がいましたら、、、スミマセン(/ω\) 

 

おまけ→

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おまけ

7月7日のカフェ

 

「アンタが、あたしを迎えに来てくれるって言ってたのに……忘れてるなんてひどいよ。うっかり失恋しちゃったじゃない!!」

「なっ!! しっ、しょうがねぇだろう」

「あ~ぁ。今のあたしのファーストキス……ナツにあげれなかったなぁ~」

「!!!!!」

 

 ルーシィの発言に、表情を失くしたナツが、椅子を倒して立ち上がった。その様子を見て、ルーシィが笑い出す。

 

「……嘘よ」クスクス。

「なんだよぉぉぉ!!!!」

「……焦った?」

「焦るっつうのっ! 一気に殺気を覚えた」

「ちょっとぉ、暴力はダメよ??」

 

 そのままそっぽを向いて、唇を突き出すナツ。

 その子供っぽい表情も、あたしの知っているナツだ。

 胸の中が、ナツでいっぱいになっている。

 一緒にいるだけで、幸せが溢れだしてくる。

 退屈なんて言葉は、もう使う事は無い。

 

 

「ねぇナツ!」

 

 

 内緒話でもするように、手招きをするルーシィ。

なんだよ。とナツが顔を寄せてきたところで、マフラーを掴んで思いっきり引き寄せた。

 

 ナツの唇を目掛けて、自分のそれを押し付けた。

 

「「//////」」

 

 唇が離れて視線が合わさるが、どちらも声がでなかった。

仕掛けた方も、仕掛けられた方も、真っ赤になったまましばらく動けなかった。

 

 

 

 

 

完 

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