2014年3月12日
理想の人
自覚ナツ→←無自覚ルーシィのナツルーです。
ある昼下がりの出来事。。。
『ねっ・・・ルーちゃ・・・・・・理想・・・・ど・・ん・・人??』
ギルドの隅のテーブル席に陣取り 食事を終えた後 ひと眠りをと、ナツはテーブルに突っ伏す様に組んだ
腕の中に頭を置き目を閉じていた。
気持ち良くまどろんでいたナツの性能のいい耳が、ルーシィの愛称をひろった。
その内容に、ナツはヌッと頭を持ち上げた。
(ルーシィの・・・理想の人・・・??)
傍らで、2匹目のサカナを頬張っていた相棒のハッピーが、ナツの顔を不思議そうに覗きこんだ。
「ナツ??寝るのやめたの??」
話しかけてくるが、、、神経は彼女たちの会話にが気になる。
ギルドの中は、賑やかでいくら常人離れしているナツの耳でもなかなか聞き取れない。
相棒の頭を軽く撫で、耳に神経を集中させる。
『え~っ!!そういわれてもなぁ~。。。』
ルーシィが間延び気味に言葉を伸ばしている。。。考えてんだな?
『う~ん。第一にアタシに甘い人?普段はクールで、いざとなると頼りになる感じ?』
『あ~やっぱり!?立場的にも、うんと甘やかしてほしいもんね~!!』
ルーシィの発言に、レビィも同意見のようだ。
・・・甘やかせばいいのか??
クールって。。。。オレ火竜だしな。。。
まぁ、頼りにはなるよな!いつも一緒にいるの俺だし!!
『あ~あとぉ、落ち込んでたら、よしよしって慰めて欲しいかも~!!』
『うん。わかる~ルーちゃん!!頭クシャクシャ~ってね?いつも見守っててくれてる感じ!!』
『そうそう!迷った時とか適切なアドバイスくれたり~あっ!!オシャレで一緒に買い物付き合ってくれてりもいいなぁ~。。。』
視界に小さく映るルーシィは、手を胸の前で祈るように組み どこか遠くを見ている。
・・・よしよしな!よしよし!!って、頭撫でればいいんだな?
見守るって、近くで見てればいいんだろ?
適切なアドバイスって、、、それはルーシィの仕事だろ!!
オシャレって言ってもなぁ。。。その辺の服じゃ燃えちまうんだよな。。。
うっかり燃やしちまって、裸で帰ってきたら、、、どこかの変態と一緒じゃねぇか!!!ありえねぇ。。。
あ~でも前、仕事じゃない服着てたら、ルーシィ楽しそうだったな。。。
『何にせよ、やさしい人じゃない??ルーちゃん。』
『ん~。そうね。ついでに常識知ってる人がいいわ!!』
『アハハハハハハッ。周りに常識知らずが多すぎだからね~!!』
・・・・・・。
『じゃあさっ。ルーちゃん!!ギルドのメンツだったら、誰が一番かな??』
『えー!!・・・う~ん。。。あっグレイ!!』
後ろから、いけ好かない野郎が彼女たちの元へ近づいていく。
『よっ!ルーシィ。呼んだか??』
突然のグレイの登場に、少女2人は肩を跳ねさせた。
『グッグレイ!!////』
心なしか、ルーシィの頬が紅くなっている気がする。
ナツは、頭の中が真っ白になっていくのを、ボンヤリと感じた。。。
ジーッと何かに集中していたかと思ったら突如ガクンと、頭を垂れる相棒にハッピーは我慢の限界とばかりに、桜色の頭に飛びつき揺する。
「ねぇ。ナツー??どうしたの~??」
何とか頭を持ち上げたナツの視界に、クシャクシャとグレイに頭を撫でられるルーシィが映る。
『もう!!ボサボサになっちゃうじゃない!!』
『あ??こうしてほしかったんだろ!』
『お~。よかったねルーちゃん。理想に一歩近づいたね!!』
何やら、3人でじゃれ合っている。
「はぁぁぁぁぁぁ。。。。」
心の中でため息をついたつもりが、漏れ出たか??不思議に思い、
ナツが横を向くと、水色の髪の少女が、どんよりとした空気を背負って隣に座った。
「ジュッジュビアっ!?」
全然気配に気が付かなかった。ナツは、驚いて椅子からずり落ちそうになる。
「はよー。ジュビア。どうしたの??」
ハッピーが、どんよりした空気を掻い潜って、ジュビアに話しかける。
「・・・はい。今日はグレイ様と、お仕事に行く予定だったんです!!2人っきりで!!・・・でも、ジュビアッたら朝から張り切り過ぎてドジってしまいました。。。」
シュンと一回り小さく見えるジュビアに、何があったのかと問うと、
「・・・えっと。ギルドの入り口で足を滑らせてしまって、、、挫いてしまったんです!!右足!!」
「えぇ~!!ジュビア大丈夫??」
ハッピーが、心配そうにジュビアの顔を覗きこんだ。
「ありがとうございます。ハッピーさん。足は、、、こんなの大したこと無いんです!!なのにグレイ様が、依頼をキャンセルしてしまって。。。ジュビアのせいで!!はぁぁぁぁぁぁ。。。。」
再び、溜め息を吐き落ち込んでしまうジュビア。
「ジュビア~気にすることないよ~。治ったらまた行けばいいじゃん!!」
「おお。そうだな!!無理するこたぁねぇだろ!!今歩けてんだから時期に治んだろ?」
ナツとハッピーに慰められたジュビアが、俯いていた顔を上げた。
その顔は、落ち込んでいるというより・・・・むしろ怒っている???
ジュビアは1ッ点を睨み付ける様に見つめている。
「ジュビア?」
ハッピーが恐る恐る声をかけると、ジュビアが突如うわ~んと言って、水に溶け始めた。
「グレイ様がグレイ様が~!!ドジさえしなけでば今頃・・・・あ゙~!!こ~い~が~た~き~!!!」
水に姿を変えたかと思うと、今度は湯気を出して沸騰しはじめた。
悪寒を感じたのか、視線の先のルーシィが肩を震わせて振り返って、直ぐ向き直った。
背筋を震わせ、グレイに何やらコソコソと話しかけている。
立ち上がったグレイの背中をポンと押したように見えた。
グレイがこちらに向かって歩み寄ってくる後ろで、ルーシィがこっちを見て微笑んだ。
グレイ位と入れ替わるようにルーシィの元へ飛んでいき、ナツはその隣に腰を掛けた。
『うわ~ん。。グレイ様~~!!』
ジュビアの叫びが、ギルドに響いている。
「ホント、ジュビアって素直でかわいいわね?」
「そ~だね~!!グレイもいつまで逃げ続けんだかね~??」
ルーシィとレビィが同じ方向を振り返り笑い合っている。
・・・・・??
「ルーシィはいいのか?」
ナツには珍しく、ポソッと小さい声でしゃべった。
「え??」
ルーシィは、頭に?を浮かべて、キョトンとした顔をしている。
「だっ!・・・だってさっきなんか言ってただろ。。。」
歯切れの悪いナツのじゃべり方に、レビィは何かを察知し遅れて飛んできたハッピーと連れ、少し離れたテーブルにいる残りのエクシード隊の元へ向かった。
「??んん??」
「・・1番・・・だとか、、、、誰がいい・・・だとか・・・」
「あっ!ああ~!!理想のおにいちゃんね!!」
ルーシィがやっとわかったと、両手をポンと鳴らした。
「・・・おにい・・・ちゃん。。。?」
「うんっ。そうなの!レビィちゃんと読んでた小説でね・・・・・・・・・・・」
ルーシィが小説と会話の内容を、楽しそうに説明してくれている。
・・・・おにいちゃんな。。。
「はぁぁぁぁぁぁぁ。。。。」
大きなため息が漏れ出た。
ついぞおかしくなってくる。
クックックックック。。カッカッカッカッカッ。
肝心なところを聞きのがしていたなんて!!
1人突然笑い出したナツを、ルーシィはポカンと口を開けて見つめている。
「でもナツ、、、あんなところから、よく聞いてたね?」
まあいいやと、話しを続けたルーシィが、ふんわり微笑んだ。
「ほんといい聴覚よね~!!」
どうやら感心している様だ。
「まあなっ!!」
ニッとルーシィに笑顔をむけるナツ。
平和な昼下がり。。。
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前書いてたらしいのでてきたので、清書。。。そして清書しても意味わからん。。。。(>_<)
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おまけ
「じゃっじゃあよう。。。ルッルルーシィの理想の男って///どっどどんな??」
「クスクスッ。なぁに?急にそんなこと聞いてぇ?」
「んあ??いいいあ、、ちょっと気になってな?」
「へぇ~。。。ナツでも、そんな事気になるのね~?フフフッ」
「でっ?どどっどうなんんだよ??結婚したい奴とか。。。?」
「う~~~ん。。。まだよくわかんないのよねぇ。。。理想のタイプ?・・結婚ん~?」
(/////ドキドキドキ///)
「あっでも!ナツや、ハッピーといつまでも仲良くしていきたいなぁって思うな!!」
「!?///////////そっそっか///」