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2014年2月11日

酔っ払い

ナツ→←ルーシィ←ロキ??な感じかな??兎に角グダグダです。。。
キャラ崩壊してたらごめんなさいm(__)m
よろしければ、誤字脱字に注意してお進みください!どぞ ^^) _☆~~

 

 

ここは依頼で訪れた街。今日は最強チームでの、魔物の討伐だった。

依頼自体は早々に片付いていたが、日も暮れていたので 宿をとって泊まっていう事になっていた。

最強チームは、とったホテルの数軒隣にある酒場で、食事と酒を楽しんでいた。

そして、、、ナツがルーシィを怒らせた。。。

・・・いつもの様に。

 

「もう!!ナツなんか知らない!!」

 

ルーシィは頬を思いっきり膨らませて、ズンズンと足音を鳴らして入り口の扉から出て行ってしまった。

 

「・・・・やっちまった。。。」

 

扉の向こうで、星霊が扉を開く渦が見え、お決まりの『リンゴーン!!』と言う音。

 

「ロキかな?」

 

ハッピーがポツリとつぶやいた。

 

「ロキが来たなら、姫さんは大丈夫か?」

 

ニヤッと口元をゆがめたグレイが、ナツに振り返った。

 

「フフッ。いいのか?ナツ。。。ルーシィをロキにとられてしまうぞ!!」

「おいおい。エルザ!!姫さんは、はじめっから ナツのもんじゃねぇって!!」

「そうだよ!エルザ!!ルーシィは、オイラのおさんどんさんだよ!!」

「「・・・・・おい。。」」

 

エルザ達の、なんとも言い難い会話も、右から左に流れて行ってしまう。

 

『ロキに・・・?ルーシィが・・・??とられる・・・・?』

 

頭が真っ白になった。

 

暫くして、『カラ~ン』と酒場の扉が鳴った。

 

「やあ。」

 

片手をあげ、左の頬に真っ赤な手形を付けたロキが、苦笑いを浮かべこちらに向かってくる。

 

「ロキ!!ルーシィはどうした??」

「つーかその頬!おまっ!!!姫さんに何かしたのか!?」

「ロキーー!!やらしいことして、怒られたの~??」

 

「・・・ルーシィは、ちゃんとホテルに送り届けたよ!送ってくれてありがとうってそれはもう!!可愛く笑ってくれたから・・・・・ついね?!」

 

その発言を聞き、エルザが静かに換装した。

 

「イヤ!!エルザ!!ちがっ!!!『キュルン!?』」

 

何やら否定めいた事を言いながら、ロキが星霊界に帰っていった。。。イヤ!逃げていった。。。

 

「・・・ロキ。。。何やらかしたんだぁ??なぁ、、クソ炎!!」

 

グレイが、ナツを振り返った、、、はずが、既にナツの姿はそこになかった。

 

「速いな!!」

 

エルザが、なぜが嬉しそうに笑った。

つられて、グレイとハッピーも笑う。

 

「おねーさーん!!おかわりー!!」

「オイラ、サカナー!!」

 

 

 

 

『ドンドンドンドン!!』

 

勢いよくルーシィの部屋のドアを叩いた。

結構うるさくたたけば、まわりに迷惑!!とか言ってドアを開けてくれるかを思ったが、、、甘かったみたいだ。

いっこうに、、、ドアが開く気配がない。

 

「ルーシィ!悪かった!!謝るから、ここ開けろよ!!」

 

反応はない。

確かに、ルーシィの匂いは酒場からここまで続いていた。

部屋の中にいるはずなんだ。

しっかし、、、ドアを蹴破ったら弁償とかになってルーシィもっと怒っちまうだろうしな。。。

 

ナツがドアをたたくのをやめた途端、廊下も部屋も音を失くし 静まり返る。

 

・・・ちきしょう!!

それなら外から回ってやる!!

窓位なら、大した額にならないだろう!!

 

一旦外に出た。

見上げた先は、6階の端の部屋。

同じ階にあるオレの部屋は向かい側で、ベランダ伝いにとはいかなかった。

 

他の客に見つかったら面倒だな。。。

・・・ハッピー!!

と思ったが、・・・呼びに行くのも惜しかった。

 

粘着質の炎をグ~ンと伸ばし、音を立てずに一気に壁を駆け上がった。

なんか、忍者みてぇだなオレ。。。

エルバーの屋敷に侵入したときのことを一瞬思い出して、頬が緩んだ。

 

ルーシィの部屋のベランダは、カギどころか 窓すら開いていた。

 

「ルーシィ・・さ~ん??」

 

小さい声を出しながら、抜き足差し足で部屋に侵入する。

・・・・・ルーシィがいない??

あれ??

よく耳を澄ませてみれば、バスルームの方から水を叩くような『パチャンパチャン』という音が漏れてくる。

脱衣所まで近づいて行くと、確かに風呂に入っているようだった。

 

・・・・・風呂かぁ。。。

一気に脱力した。

ルーシィが怒っていて、無視されているのかもしれないと思ったら、全身から血の気が引いていたのだ。

そんな事になったら、多分すっごく落ち込むだろう。

ルーシィは怒っていても、人を無視したりしないんだ。

そのルーシィが、オレを無視するとは異常事態だ!!

 

と思っていたが、なんだ拍子抜けだ。

 

・・・・風呂入ってたからか。。。。あれ??

 

オレ・・・・部屋の前に着いたのいつだっけ??

 

壁にかけてある、ホテルの備え付けの時計に目をやる。

思ったよりも随分時間が経過している。

 

・・・・長くねぇか??

 

何だか嫌な予感がしてきた。

 

「ルーシィ??そこにいるのか??」

「・・・・・・・。」

「ルーシィ!!どうかしたのか??」

「・・・・・・・。」

 

『ガチャ』

 

「おい!!開けるぞ!!」

 

声をかけるよりも早くドアを開けていた。

 

もくもくと水分をたくさん含んだ白い水蒸気が部屋に流れ空気に混じっていく。

 

「っ!?・・・・なんだぁ?この匂い??」

 

浴槽の上に備え付けられているシャワーから、1粒づつ雫が垂れている。

 

「ルーシィ!!!」

 

浴槽に浸かったまま、頭と片腕を外に投げ出したままうつむいている金髪の少女がいる。

ナツはあわてて、少女を浴槽から弾きづりだしペチペチと頬を叩く。

スースーと規則正しい呼吸が聞こえてくる。

 

「・・・・・・・寝てんのか???・・・・はぁ。」

 

そこでふと気が付いた。

この状況。

全裸のルーシィ。カギのかかった部屋。2人っきり。浴室。

・・・・・・・・ヤバイ!!今起きたら殺される!!

近くにあった大きめのバスタオルを、ルーシィの体にまきつけ抱き上げた。

浴室から出ると、綺麗に整えられているベットにほおり込んだ。

 

「ううう~。。。」

 

ビクッと肩がゆれる。

 

「!?!?・・・・。起きたのかと思ったじゃねぇか。。。」

 

ほのかにルーシィから立ち上ってくる この香りは。。。。酒か??

改めて、浴室をのぞいてみると、リンゴのラベルの付いた瓶が数本。。。

・・・シードル??

瓶を拾い上げると、数は3本、アルコール度数7度。

ルーシィにしては、、、、、、はぁ。。。

これは、俺のせいなのか?

 

頭を垂れながら、空になった瓶を洗面台に置いた。

部屋に戻ると、ルーシィが静かに 着替えていた。

顔をこちらに向け、その大きな目と視線が合うと、『ボンッ!!』と全身真っ赤に染まった。

 

「なつ??・・・・・・みっみたぁ??」

 

これでもかってほど真っ赤な顔で、大きな目を潤ませて、上目遣いで見つめてくるルーシィ。

ナツは、金縛りにあったように動けなくなった。

 

「い・あ・・・っ///」

 

つられて、その顔が赤く染まっていく。

 

「ふぇっ////」

 

ルーシィはそこにあった枕を抱きかかえ、それに顔を埋めてしまった。

鼻をすする音が聞こえる。

 

(!?やべぇ!!!泣かしたか??)

 

「おっおまえが!!風呂なんかで寝てるからいけねぇんだろ!!!」

「っ!?///ふぁ~ん!なつのばかぁ~!!」

 

いつもより舌ったらずな声と一緒に、枕が投げつけられた。

 

「ばかばかばか~!!!なつなんかキラ~イ!!」

 

「おっ!うおっ!?」

 

とうとう、ルーシィは膝を抱えてワンワン泣き出してしまった。

 

「なっ泣くなよ~!!しかも嫌いってなんだよ!!」

 

焦るが、如何する事も出来ないナツは、壁に凭れ掛ったままズルズルとその場に座り込んだ。

ルーシィが投げつけてきた枕を、手持無沙汰で抱きかかえると、ほんのりルーシィの甘い匂いがする。

しばらく黙って俯いていると、ベットの上からスースーと寝息が聞こえ始める。

 

(っ!?・・・・・はぁぁぁぁ。・・・寝てやがる。)

 

「・・・コイツ起きたら覚えてんのかなぁ・・・?」

 

独り言ちると、なぜか返事が返ってきた。

 

「何をだ・・?」

 

幼い時からよく聞いた声だ。

しかも、少しどすが効いている。

ギギギィと錆びた音を鳴らしながら、振り返るとハッピーの首根っこを摑まえたままそこに、緋色の髪の少女が仁王立ちしている。。。

 

「エッエルザ・・さ・・ん・・・」

 

自分の身体から、血の気が引いて行くのを どこか他人事のように感じた。

 

「ナッナツゥ~逃・・・げ・・て・・・・。」

 

そう言い残して、小さい相棒はガクッと頭を垂れた。

 

「・・・・酔っていらっしゃるんですかね?・・・・エエエルザさ・・ん??」

 

よく見ると、エルザのたっている後ろには、黒い髪の男が、壁にめり込んでいる。。。。

 

(グッグレイ!!!)

 

既にやられていた、悪友に苦笑いを浮かべ、、、背にあった窓に足をかけて、ふと思った。。。

・・・まさか、エルザでも、、、寝ているルーシィに、、、、、

振り返ると案の定。。。

気持ちよさそうに寝息を立てているルーシィに、酒瓶を片手に歩み寄っている。。。

 

(っ!!やべぇ!!!)

 

考える間もなく、身体が動いていた。

寝ているルーシィの身体を引っ張り、担ぎ上げて窓からどび降りていた。

 

むうにゃむにゃ言いながら、そっと細い腕がマフラーの上から首に絡んできた。

 

『ダンッ!!』

 

と地面に到着すると、ルーシィの目が開いた。

状況が掴めず、大きい目をパチクリと瞬いている。

そこに、上から、エルザの怒号が降ってくる。

先程までいた部屋のベランダで、エルザの手に掴まれている青いものが、グルグルと振り回されているのが視界に映った。

 

「あわわわっ!?キャーーー!!!ハッピー??」

 

ルーシィの微睡んでいた瞳が、すっかり見開き 驚きの色に染まった。

 

「・・・スマンハッピー!!ルーシィ逃げるぞ!!!!」

 

ナツはルーシィを抱えたまま、走り出した。

いきなり走り出したナツに必死にルーシィが掴まっている。

 

「キャワワワ~!!状況が掴めな~い!!」

「!?今はそれどころじゃねぇ~!!エルザが来るぞ~!!!」

 

ナツの背に目を向けると、、、、確かにエルザの緋色の髪が揺れて見える。

ルーシィは、頭を整理したが、やっぱりイマイチ状況が掴めない。

 

「あれ??あたし・・・ナツと喧嘩して。。。。!!」

 

ルーシィは目の前にあるナツのマフラーをギュッと握りしめた。

 

「ん??」

 

走りながら、それに気付いたナツが腕の中のルーシィに視線を移す。

 

「ナツ。。さっきはごめんね?言いすぎちゃって。。。」

「!!おう!!オレも悪かった。。」

 

ギュッとルーシィを抱える手に力を入れる。

腕の中で、ルーシィが笑った気がした。

 

(!!そうだっ!!)

 

「ナツ!!いい事 思い付いた!!」

 

そう言ってルーシィが身じろいたので、ナツは 担ぎ上げる様にルーシィを抱えなおす。

 

「お前、裸足だぞ!!」

「うん。そのまま抱き上げてて!!」

 

そう言って、自分の腰からカギを取り出し ナツの背に片手をついて上体を起こした。

 

「開け!!獅子宮の扉ロキ!!」

 

『リンゴ~ン♪』軽快な音と共に、宙に浮いた魔法陣からロキが顔を出す。

 

「やぁルーシィ!!今日は何の用だい??」

 

ナツに合わせて、走りながら、ルーシィに指示を仰ぐロキ。

ナツは、肩にのせている少女に黒い影を感じながらも、黙ってその流れを見守った。

 

「やぁ!!じゃないでしょ??ロキ!!さっきのセクハラ!!!許さないんだから!!」

 

ルーシィが頬を膨らませて、ロキを睨み付けている。

 

「ルーシィ怒らないでくれよ~!!愛情表現の1つじゃないかぁ~」

 

爽やかに微笑むロキに向かって、ルーシィは瞼を半分降ろして冷たく言い放った。

 

「そんなセクハラ許すわけないじゃない!!ロキ??許してほしかったら、あれよろしくね♡」

 

ロキの鍵を、後ろを追ってくるエルザに向けた。

それに従って、ロキが後ろを向いて顔をひくつかせる。

 

「ルルルルルーシィ????」

「なぁ~に??セクハラロキさん?」

 

ルーシィが、ロキの鍵に魔力を込めると、ロキの足が止まった。

本気の主の命令である。

星霊であるロキが抗えるはずもなく、エルザに向き直った。

 

「アハハハハハハッ」

 

ルーシィが、ナツの肩の上で笑っている。

まだ、酒が残っているのだろう。

普段とは違うルーシィの対応に、内心冷汗を垂らすナツ。

 

「・・・・お前。。。残忍だな。。。」

「えっ?当然の報いよ!!ロキのセクハラは、限度が過ぎているのよ!!」

 

思い出した様にプンプンと、頬を膨らますルーシィを、近くのベンチに降ろした。

 

「・・・それにしたって。。ロキ」

 

遠い目で、友の無事を祈るようなポーズをとるナツに、頬を膨らませたままのルーシィが声を荒げる。

 

「だぁって!!部屋に送ってくれたと思ったら、、、いきなり押し倒してきたのよ!!」

 

ルーシィが、怒気をはらんでそう言うと、ナツの動きが止まった。

それに気付かずルーシィは続ける。

 

「あっ!ほらぁ~!!見てナツ。痕になってなぁ~い??」

 

ルーシィは、ん~っと言いながら、首を傾けた。

そこには、小さく赤く残る痕。。。

 

ナツのツリ目がもっと吊り上がったかと思うと、その感情を映す様にナツの周りに炎が上がった。

 

「・・・ナツ?」

「あぁ?」

 

ルーシィに呼ばれて、ぶっきらぼうに答えるナツ。

今にもロキの元に、殴り込みに行きそうだ。

 

「・・・怒ってくれるの??」

「おう。当たり前だろ!!」

「・・・なんで当たり前なの??」

「んなもん!!!」

 

そこで、やっとルーシィを視界にとらえたナツ。

ナツの視界いっぱいに、首をかしげながら見上げてくるルーシィ。

 

「ねぇ。。ナツ・・・やきもち??」

 

ほんのり頬を染めたルーシィが、ナツの胸に飛びついた。

 

「ふふっ!!ヤキモチなら、、嬉しいのにな///」

 

ナツの炎はすっかり治まっていた。

代わりにすっかり、茹で上がったナツが、覚悟を決めたようにルーシィの背に腕を回す。

 

「・・・オレがやきもち焼くとなんでルーシィがうれしいんだよ?」

 

腕の中のルーシィに問いかける。

ふふっと笑いながらルーシィが、はにかむ様に笑った。

 

「何でだろうね~///ねぇナツ??あたしはナツが言ってくれるのズゥ~ッと待ってるんだけどな?」

 

 

 

 

おまけ

 

「えっ??この痕?」

「・・・。」

「虫に刺されちゃったみたいで。」

「・・・はぁ??」

「ロキ?あぁ~ロキがここ虫に刺されてるね?ってやらしく触ってきたから!!まったくぅセクハラよね!!」

「・・・んで、、あの仕打ちか・・・・。」

「??」

 

「んで、昨日の事は覚えてんのか?」

「///あ~!!あんた裸見たでしょ!!!」

「・・・タッタオルで隠してただろ!!/////そっその話しじゃねぇし!!!」

「///もう!!///覚えてるに決まってるじゃん!!」

「・・・おう///」

「あたし、、、アンタが言ってくれるのずっと待ってたんだから!!」

 

「でぇきてるぅ~!!」

「おう!!」

「もう///」

 

 

 

end

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