2014年2月23日 『魔法研究所シリーズ③』
結局いつも通りじゃん
ナツ→←ルーシ。ルーシィ無自覚な両片思いなナツルちゃんです。
魔法研究所シリーズ。。。シリーズと言っても、続き物ではありません。
オリジナル設定あり。 何でも来いの方は、誤字脱字に注意してGO!! どぞ ^^) _☆~~
ここは、魔導士ギルド『妖精の尻尾』の酒場。
一般人にも開かれた酒場だが、今はまだ早い時間。
まだ、ギルドの関係者しかいない。
金髪の少女は、その酒場のカウンターの定位置に腰を下ろしていた。
いつもの様に「そろそろ家賃が~」とカウンターに上半身を預け、頭を垂れていた。
「ねぇルーシィ。ルーシィとナツ宛てに指名の討伐系じゃない依頼が入ってるんだけど?」
看板娘のウェーブの入った綺麗な銀髪の少女ミラジェーンだ。
そう言って、ルーシィの前にオレンジ色のドリンクを置いてくれた。
「・・・ミラさん??」
「どうぞ。ルーシィ。」
にっこり笑うミラに、ありがとうございますと笑顔でかえし、そのドリンクに口を付けた。
「ん??これ新作かなんかですか??いつもと違う・・・?」
「・・・どお??」
「ん~?美味しいですよ?でもちょっと薄いかな??」
「そう言えは、依頼なんだけど、、、どうかな??」
「!?はいっ!!危険じゃなきゃ。選んでられませんから!!」
何の疑いもせず、ルーシィは そのジュースを飲みほした。
と、そこで目の前に何かの布が近づいてくる。
「えっ??」
何も身構える事も出来ず、次の瞬間には目を覆われていた。
目隠しされている。
「え??ミラさん??」
近くでフフッとミラが笑う声が聞こえる。
「あのね?さっきのんだのが、依頼の魔法薬なの。効果をレポートしてほしいんですって。」
「へぇ。。。でっあの??」
「大丈夫よ?ただの惚れ薬だから!目を開けて初めて見た人に恋しちゃうのよ。ふふっ。」
「ひぇ!?そそそんなの聞いてないですよ~~///」
「あら?そうだっけ?効き目は3時間だけだから、まぁ大丈夫よ。」
目隠しされていても解る。
きっと今魔人は、にっこりと笑みを浮かべているのだろう。。。
ルーシィは諦めたようにはぁと小さく息をはき出すと、で?どうしたらいいんですか?とミラに尋ねてきた。
「「はよー!!」」
「ひゃっ!?!?」
そこへナツとハッピーが、元気よく入り口の扉を勢いよく開け入ってきた。
何かを悟ったようで、、、弾かれてように、ルーシィの肩が跳ねスツールから立ち上がる。
「ナツーーー!!」
ミラから声がかかって、なんだー??と言いながらナツがカウンターまで来た。
「ルーシィには、もう頼んであるんだけど、魔法研究所からの指名の依頼でね?ルーシィに魔法薬飲んでもらったから、今回はナツが面倒見てあげてね?」
「ん??おう!!」「「りょーかーい!!」」
と元気よく、ナツとハッピーはカウンターの端まで何とか逃げていたルーシィの元へ向かう。
が、ハッピーだけそっと尻尾を握られ、何やらミラに耳打ちされていた。
「ルーシィ!!なにやってんだぁ??」
ナツが、ルーシィを捕まえて顔を覗きこむ。
「・・・・おはよう。。。ナツ。。。」
ルーシィは目隠しの上から、目を押さえながら 声のする方向に顔を向けた。
「・・・・?何してんだ??新しい遊びか?ルーシィ??」
そこに、何やら事情を聞いたハッピーが登場する。
すっと、ルーシィの後ろに回り、目隠しの布をとった。
「きゃっ!?」
慌てて、もう一度手で目を隠すルーシィ。
「??」
「ルーシィ!!仕事でしょ~??観念しなって!!プフフッ。」
ルーシィの頭の後ろから、ルーシィの手を掴みナツが顔を覗き込むのに合わせて、手を下ろさせた。
「うううぅぅ~////」
恥ずかしさに、顔を下に向けうす目を開けた時、ルーシィの顔をナツが覗き込んだ。
「お前何やってんだ??」
『ドッキーーーン♡ ♡ ♡』
ルーシィの心臓が、跳ね上がった。
身体が、特に顔が、熱を持って熱い、、、その上、激しい動悸で何だか息苦しい。
気がしたが、、、すぐに治まった。。。。?
目を擦ってからもう一度ナツを見る。
・・・・??
あれ・・・・・??
・・・・・いつもの、、、ナツだよな??
いつも通り、屈託なく笑うナツだ。。。
「でぇ?何の魔法薬なんだぁ??」
放心しているルーシィに、しびれを切らした様にナツが詰め寄る。
「ふぇ////??」
「あっナツ!!今は何の薬かは教えられないんだ!!ナツは、クスリが効いている間のルーシィを見て、どう思ったかオイラに教えてくれればいいんだ!!」
ルーシィは、自分が惚れ薬を呑んだと思っているが、、、実は、好きな相手の好みになる薬なんだ!!
つまり、好きな人に好きになってもらえる魔法薬なんだ。
ルーシィが、ナツを好きなんてルーシィとナツ以外み~んな知ってる。
・・・本人が気付いていないなんて、、、ルーシィらしくていいんだけど。。。
ミラが言うには、『説明すると面白くないじゃない?』だそうだ。
まぁ、、、オイラもいい加減これでルーシィが自覚してくれるといいと思う。。。
とりあえず、依頼主からも できれば本人たちが何もわからない状態で試してほしいってことらしいし。。。
・・・・まぁいっかぁ~!!面白そうだし!!!
頭に?を浮かべたままのルーシィを見て、ハッピーは漏れ出す笑いが止まりそうにない。
「///なによぉ~!!ハッピー??」
「プフフッ!ルーシィって面白いね!!そのお薬の効能よく考えて、、、もう一度ナツを見て見なよ!!」
「・・・?これ効き目ないみたいよ?」
首をかしげるルーシィ。
1人だけのけ者にされてると思ったのか、ナツが頬を膨らませ、下唇を突き出している。
すると、ルーシィがナツに向かって、ふんわりとやさしく微笑んで、ナツを隣に座らせた。
(やだっ!!なんだか無性に・・・・ナツに触りたい!!!)
気付いたら、ナツと肩が触れ合う距離に椅子を移動していた。
(っ///これって///まっまっままっ魔法薬のせいよね////??)
高鳴る鼓動を、心の手で押さえつけて、ルーシィはナツの肩に寄り、腿の上に置かれているナツの手に、自分を手を重ねた。
「うぇ??」
ビクッとナツの肩が上がる。
「ごっごめん。。無性に///手が繋ぎたくって///」
恥ずかしさに、瞳を潤ませ震える声で ルーシィが呟いた。
(///ぁあ!?これが、クスリの効果か??)
「おう!!別にいいぞ!!」
薬のせいだろうが何だろうが、ルーシィから手を伸ばしてくれるなんて!!
内心薬に感謝するナツ。
ギュッと、ルーシィのしなやかな手を握りしめた。
ルーシィは、頬を桜色に染めながらナツを目に映しはにかむ様に笑っている。
(///なんだよ!!その反応!!かっ可愛いじゃねぇか!!)
「///なっなんかごめんね!?嫌だったら離していいからね///!!」
目を潤ませたまま、苦しそうに何とかそれを口にすると、ルーシィの頭がナツの肩にポテッと乗っかった。
(っ!?!?なっ何の薬なんだ??人恋しくでもなるのか??)
その時、背後から嫌な気配を感じる。
こちらに、フラフラと近づいてくる模様だ。
このままじゃ、確実にルーシィの隣に座りやがる。。。。
(チッ!!変態氷か。。。。。。)
ナツは、急に立ち上がりルーシィの手を引いて、強引にギルドから飛び出した。
ふざけんな!!
こんな状態のルーシィの隣に、変態なんか座らせられるもんか!!
・・・ちきしょう。。。どうすっかな??
「ナッナツ!!どうしたの??」
繋いでいる手に加え、反対側の腕を当たり前の様に ナツの腕に絡めてくるルーシィ。
逞しい腕に、ルーシィの柔らかさが押し付けられる。
「///あっ!いぁ//////」
「フフッ!変なナツね!!」
ニコニコと笑いながら、ぴったりとくっついてナツの隣を、ルーシィが歩いている。
(・・・・やっべえ!!・・・・すっげぇうれしいかも////)
「そうだ!!ナツ!!今日も不法侵入しに来てくれるの??」
「ほえ??(来てくれる?って。。。)おおお!!いってもいいのか??」
いつもの調子とどこか違うルーシィの言い回しに、ワタワタ答えると ルーシィは満面の笑みを返してくる。
「ふふっ!!いいわよ??今日は、、、ボディブロー1発位にしといてあげる!!」
ニヒヒッと、楽しそうにルーシィが笑ってくる。
「うぇぇ!!結局殴るのかよ??残忍な奴だな!!」
「ん~~まぁ?ナツが夕飯の買出し一緒に行ってくれるなら、ちょっとは歓迎してあげてもいいわよ??」
ほんのり頬を染めて、至近距離で上目使いに ウインクしてくるルーシィに、ナツは空いている手で、マフラーを引き上げた。
「・・・じゃぁ、今日は肉だな!!」
ニィッと歯を見せて笑うと、ルーシィの顔が心なしか赤くなった気がする。
「ふふっ。そう言うと思った!う~んでも予算があるから、、、ハンバーグとかにしよっか?!」
「おう!!ハッピーと、サカナだな!!」
「はいはい!ちょっと甘やかすとこれだ!まったくぅ、、、、、、しょうがないわね?」
憎まれ口をたたきながらも、やさしく微笑むルーシィに、ナツの高鳴る心臓が休む暇をあたえてくれない。
(へへっ///なんか今日のルーシィ機嫌いいな!!)
(ふふっ///なんか今日のナツってば、ご機嫌ね!!)
笑い合いながら、買い物をすまし手を取り合って ルーシィの部屋に帰ろうと運河沿いを歩いていると、ハッピーが空から降ってくる。
「ルーシィ!!効き目切れた~??」
「えっ??/////」「おぉ!!そう言えば!!」
そう言えば、ずいぶん時間が経過していた。
ナツに触りたくてしょうがなかった衝動は、既に感じていなかった。
・・・でもこれと言って、それ以外何も変わったことはなかったような??
「「なんか、いつも通り、、、、だったよな!!(ね??)」」
「おう!!ちょっとルーシィの機嫌がいいくらいか??」
「・・・あたしって、そんなに いつも機嫌悪いかしら??」
「そんなこと言ってねぇだろ!!」
「そんなこと言ってるのと同じじゃない!!」
ナツとルーシィが言い合いを始めると、ハッピーはあくびをしてルーシィの胸にすり寄った。
「ハッピー??疲れちゃったの??」
「・・・あい。2人ともオイラの事置いてっちゃうんだもん。ずっと探してたんだよ。オイラ。」
「えっ!ごっごめん。。ハッピー。」
「そうだったのか?ルーシィが買い物に付き合えって言うからよー!悪かったな!!ハッピー。」
「えっ!?あたしのせいにする気ぃ??」
「だって、ルーシィが言い出したんだろ??買い物するって!!」
「アンタが家にくるって言うから!!夕飯の材料じゃない!!」
「でも、ルーシィが言い出したんだろ!!」
「むぅ。。あっそう!じゃぁ、ナツはハンバーグいらないのね??」
「うっ!!・・・・それはずりぃぞ!!」
「あたしだけのせいにしようとするからでしょ!!」
「いぁ。。。スマンハッピー。魚もあるぞ。。。。って寝てんのか??」
2人は目を合わせ、ニッと笑い合って、静かに歩き出した。
ハッピーが胸に飛び込んできたので、ナツとつないでいた手が自然と離れていた。
ルーシィの腕の中で、ハッピーは気持ちよさそうに、目をつぶっている。
火竜の体温の残る右手を、ハッピーの背中越しに ジーっと見つめていると、ナツが隣でポソリと呟いた。
「なんか、、、左手がさみしい。。。」
「//////あたしは、、、右手がさみしいかも?」
ハッピーを左腕で、抱え直しさり気無く右手を暖かい左手に絡めた。
そっと見上げたナツの耳が、赤くなるのを目にして、つられるようにルーシィの頬にも朱が差した。
ルーシィの腕の中で、ハッピーは耳を垂れて 見ていない振りをして必死て笑いをこらえてた。
これでルーシィが、自分の気持ちに気付いてくれるといいのにな。。。
ナツも、早く認めちゃえばいいのに!!ルーシィが好きだって。。。
はぁ。。。まったく手のかかる2人だな~。
+ + + + + + + + + + + +
好きなタイプ=ルーシィ。ナツのデフォ(´艸`*)
*
おまけ
~ルーシィとミラ~
「ねぇルーシィ??惚れ薬どうだった??」
「う~ん。。。なんかあんまり効かなかったみたいです。」
「あらどうして??」
「えっと///ナツに触りたくなるくらいで、、、後はいつも通りでしたよ??」
「あらあら。ルーシィってば、い・つ・も・通・り!!ナツが好きなのね?」
「なっ///////////////////!?」
~ナツとミラ~
「ねぇナツ。昨日のルーシィどうだった??」
「ん~??ご機嫌だったな!!だから楽しかったぞ!」
「あら。よかったわね。ドキドキとかしなかった??」
「///いぁ。。。。いつも通りだ!!!」
「あら~??おかしいわね?あの薬、ナツの好みの女の子になる薬だったんだけどぉ??」
「へっ・・・・・」『ボフンッ!!』
「あらあら。ナツ顔真っ赤よ?・・・ルーシィかわいかったでしょ??」
「うっ!?いあ/////うぇ??」
「そっかぁ、い・つ・も・通・り!!可愛かったのね?」
「なっ///////////////////!?」
~ハッピーとミラ~
「で?どうだったの??」
「あい!!いつも通りイチャイチャしてただけだったです!!」
「あらあら。それで、ナツは??」
「あい。。ルーシィが笑う度に 見えない様に ニヤニヤしてた!」
「あらあら。フフフッ♡ ルーシィは??」
「あい。ナツにベッタリくっ付いて、嬉しそうでした!!」
「あらあら。あの2人は、素で理想同士なのかしらね??」
「あい!!うざいくらい お似合いです!!」
「フフフッ。可愛いわね?」
「あい!!ナツはウブですから!!」
『パッコーン』
「あっ!悪ぃ~ハッピー!!当たっちまったか??」
「あー!!ちょっとナツ!!あたしの本どこ投げたの~!!」
「あらあら。」
+ + + + + + + +
gdgd。。。
なんか変なテンションで書いてた。。。。
おかしかったらスミマセン(*ノωノ)
毎回、評価やブクマ、コメントありがとうございます☆
優しい皆様のおかげで、、、mo頑張れる!!