2013年11月15日
あったかい
「んあっ！？」
なんだこの状況！？
「ナツがいるぅ～」
「あぁ。オレいるなぁ。」
トロンとした目で、緩んだ笑みをたたえるルーシィ。
「ナァ～ツゥ！んふふふふ～♪」
ルーシィは、緩んだ顔を自分の鍛え上げた胸板にのせてニコニコしている。
ここは、ルーシィの部屋だ。
ギルドで、ルーシィはカナやレビィに囲まれて何やら盛り上がってきた。
近づこうにも、女子会だからナツは駄目だと追っ払われてしまった。
今日は、ハッピーがウエンディ達と仕事に行ってるし、喧嘩仲間も出掛けていない。。。。暇だ。
という事で、ルーシィの部屋で昼寝をしていたはずだ。
窓の外は、もう暗くなっている。
今、ルーシィが自分の上に向かい合う形で寝転んでいる。自分に乗っかっているのだ。
しかも、ニコニコと笑みを浮かべている。ルーシィがだ！！！
「おっおい！ルーシィ？？」
頭を持ち上げ、彼女の顔を覗き込むと満面の笑みが返ってくる。
「ナァ～ツゥ？どおしたのぉ？？」
ほんのり赤い顔で、こちらを見上げてくる。
「どおしたのじゃねぇ！退いてくれ。」
とたん、彼女の瞳が涙に濡れる。
「ナァ～ツゥ？怒ったのぉ？」
「おこってねぇ！！」
潤んだ目で、見つめられると怯んでしまう。
彼女の甘い匂いに混ざって、アルコールの匂いがする。
（あぁ。。。これか・・・。）
「ルーシィ酒飲んだのか？」
確かに彼女は、アルコールに強くはないが、嗜む程度であれば平気なはずだ。
ベロンベロンになることは、めずらしい。
（・・・・カナだな。。。はぁ。）
「！！うんっ！！」
ニッヘラっと上機嫌に語るルーシィ。
「ミラさんがね？新作作ってくれて～～すっごくおいしかったの！！」
ナツにも飲ませてあげたかったなぁ～などと、瞳を輝かせて可愛いことを言いながらも、彼女はまだ離れてくれない。
彼女の上半身の膨らみが、自分の腹に押し付けられている。
自分の上着をはだけさせ、頬を摺り寄せてくる。
「っ！？おいっ！！」
溜まらず引き離そうとするが、幸せそうに頬を擦り付けてくる彼女が目に入り、強く拒めない。
（・・・・・///どうしたらいいんだ。。。）
「はなれてくれよ・・・。」
彼女の顔を覗きこみながら言葉を投げかけた、、、、が、
「今日は寒いから、ナツと一緒に寝るの♡」
っときたものだ。
ニッコリと笑顔で返されてしまった。
（・・・・・いいのか？）
「ほぉらぁ～、もっとそっち 詰～め～て～！」
（・・・・酔ってんだよな。。。）
「オレ、男だぞ！！」
オレの言葉にきょとんとした瞳でこちらを見るルーシィ。
「うん。知ってるよ～～？？えっ女の子だったの！！フフフッ♪」
クスクス笑いながら、女の子はこんなに固くないも～んなんて言いながら、白い指でオレ腹筋をなぞった。
「おおおおっおいっ！！！おまっ！何やってんだぁ！？」
「へっへっへ～///触ってみたかったんだも～ん♪」
そう言って、ルーシィはほんのり頬を紅くして布団を被った。
「一緒に寝んのは恋人同士じゃなきゃ駄目だって言ってたじゃねぇか！」
オレは、耐え切れずルーシィに背を向ける様に反対側に寝返った。
「ん～～？だってぇ。ナツあったかいんだもん。」
そう言っておれの背にルーシィがすり寄ってきた！！
（だもんって！！！うが～～！！なに！？オレ試されてんのか？？）
「オレ、男だって言ったよな？」
「んっ。 聞いたよ～♪」
「意味わかってんのか？」
「ん。ナツの事信じてるよ♡」
「ぐもっ。。。」
さりげなく釘を刺された。。。
酔ってハイになっているが、、、ルーシィらしいというか。。。はぁ。
オレを振り回すのはいつもルーシィだ。
背にピッタリとくっついた彼女のぬくもりが、自分の熱とまじりあう。
（ぐああﾞ～～！！！！もう！オレにどおしろと！！！）
「ナ～ツッ。。。あったかい♡”」
「ナ～ツッ？なんでこっち見ないの～？？」
「うっさい！！早く寝ろ！！この酔っ払い！！ルーシィのアホ！！」
「ナツって、冬便利よね？フフフッ♪」
スイスリスリスリ。。
「んなっ！？」
「ねぇナ～ツ！！」
「だから～早く寝ろよ！！アホー！！」
「・・・大好き♡」
「あぁ！！っ！？オレも好きだよ！！！」
大きく息を吐いて、ルーシィの方に向き直りここぞとばかりにきつく抱きしめて瞼を下ろした。
（くそっ！！起きたら覚えとけよ！！！...寝れねぇ）
＊
あとがき
たまにはナツにいい思いをさせてやろうろうと思ったのに。。。生殺しだね♡
はたして、起きた時、ルーシィの反応は？？
いくらナツでも、酔ってる娘を襲えません。
だって、付き合ってもいない設定ですもの(´艸｀*)
「ナツあったかい♡」やっと出せた！！
”おかえり”も、この一言を入れたくて書いていたはずが。。。
それちゃって、出せなかったので、やっとスッキリ(*´▽｀*)
甘々だなぁ。。。
そろそろ、クエストにでも出そうかな。。。？
ルーシィの家賃の為に働いておいで～(=ﾟωﾟ)ﾉ
