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秘密結社『妖精の尻尾』シリーズ  

~ O作戦 ~③

 

「ボッ僕は何もしていない!!!その男が勘違いをして、いきなり腕を掴んできたんだ!!!」

「あ?」

 

男の言葉に、ナツの目が鋭くなる。男はその視線に震え上がりながらも、何だかんだと喚き散らす。

 

「その女と男はグルなんだ!!グルになって僕を嵌めようとしているんだ!!」

 

男のカバンの中身を確認していた駅員が、カメラを取り出した。

そして「写真は撮られていません。」と告げた。

 

「ほら見ろ!!僕は無実だ!!」

 

その男が立ち上がろうとすると、『バンッ』と部屋のドアが開いた。

 

見慣れないスーツを着込んだ見知った人物が入ってきた。

中にいた駅員に黒い手帳を見せ、その者たちを退室させた。

手帳をスーツの内側のポケットにしまいながら、その人物が笑顔を向けてきた。

 

「ありがとう!2人とも!!しっかり証拠付きで捕まえていてくれて!!」

 

男が顔を上げる。

 

「!?証拠なんて!!」

「あるっしょう?」

 

スーツの男性が、先ほど撮られていないと言われたカメラを持ち上げた。電源を入れると、先ほどまで映っていなかった写真が、液晶に映し出された。

妖精の尻尾のピンクのマークの付いたパンツもしっかり映っている。

 

その上、セクハラ防止パンツの効果で、盗撮痴漢犯の額には しっかりピンクのバツのマークが浮き出ている。男は、鉄道警察に連行されていった。

 

部屋に残ったスーツの男が、ナツとルーシィの事情聴取をとると言って、部屋に残った。何やら書類につらつらと慣れた手つきで必要なところを書き込んでいく。それを終えると、早々にカメラに手をのばした。

 

「最近、撮った写真を見えなくする魔法がかけらられたカメラが出回っているとは聞いてたけど、、、これかっ。」

 

そう言って、スーツの男はカメラを興味深そうにいじくっている。

 

「データ間違って消さないでよ~!!」

 

いつの間にかゲージから抜け出したハッピーがスーツの男に向かって言う。

 

「おおっ。ハッピーもお疲れさん!!ルーシィとナツもな!!」

「あわわわわわわわっ!!!!ってかマックス!!あたしのお尻の写真は消してぇぇぇ~!!!」

「これは、有効な証拠だから~!!わりいなルーシィ!!ナツ!!」

「イヤー!!」「なっ///」

 

真っ赤になってあたふたするルーシィ。その脇でずっと、仏頂面をしていたナツの表情が、一瞬ゆがんだ。

 

「ナツぅ!?ナツはどうでもいいでしょ??今はあたしのお尻の写真の事~!!消してよ~!マックス~!!!!!」

 

地下の一室に、ルーシィの叫びが響いた。。。

 

 

はい。わかっりましたね?マックスは、妖精の尻尾の仲間であって、、、兼おまわり(刑事?)さんです。秘密結社と、社会を繋ぐ1人っていう設定!!マックス好きなんですよね~。ふだんmoの作文に出したことなかったけど、、、秘密結社パロでは、、、機械とか好きそうなイメージのマックスには、活躍の舞台が多そうな予感♡また登場させれたらいいな(*ノωノ)予定は未定です。。。

 

 

今回おまけなしのつもりだったけど、、、今更おまけ↓↓

 

 

帰り道、ルーシィはイジイジと項垂れながら歩いている。

 

「ルーシィ。大丈夫だよ!お尻の写真には顔は載ってないんだから!!」

「うう~。。。そうは言ってもね?猫ちゃん。あたしの乙女心がさぁ。。。きゃっ!?」

 

項垂れているいていたため、躓いたルーシィの体を支えようと、ナツがルーシィの腹に手を回した。

 

「あぶねぇな!!ちゃんと歩けよ!!」

「うう。。。んー。

 

ナツは、さり気なくそのまま、こそを支えてくれている。

 

「まぁ、元気出せって!!ルーシィのお蔭で犯人捕まえられたんだぞ!!よかったじゃねぇか!!」

「・・・・うん。。。」

 

俯いたまま何かを考えている様子のルーシィ。

 

「ルーシィ。。。」

「うん!!今日はこのまま帰って、、、ゆっくりお風呂にでも入って、早目に寝るわ!!よしっ!!じゃねっ!!ナツ。ハッピー!!」

 

何か1人で納得した様子のルーシィは、腰を支えてくれていたナツの手からすり抜け、2人に別れを告げ帰路に着いた。

 

「・・・・・ナツ。」

「あん?」

「ナツも帰って、お風呂入りなよ。。。」

「あ?急に何でだよ??」

「ナツ・・・・セクハラはいけないんだよ?本人は気付いていなくっても。。。。」

「あ??なっ?」

「ルーシィは気付いてなくっても、、、いやらしい気持ちがナツにはあるんだね。。。」

「はっ?へっ??」

「さり気ないつもりで、しっかりルーシィのお腹とか背中とか腰とか触ってたんだね。。。」

「はぁ////・・・・・・あっ!?!?」

 

そこでようやく、何かに気が付いたように額に手をあてるナツ。

 

「ルーシィは気付かなかったみたいだけど、、、暗くてよかったね。。。。ナツ。。。。」

 

 

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