Twitterでもpixivでも仲良くしていただいている Miles to go のマイルズさんより戴きました\(*^▽^*)/キャッホ~♡
わがまま言って書いてもったsay the wordの続きまで書いてもらいましたwwwニシシ♡こちらも、恥ずかしがり屋さんのマイルズ姐さん(※年下w)の別館に掲載されています♡行き方は、LINK→マイルズさん宅Miles to go 様→Link→Miles to go別館様に行けます!!そちらは15歳以上限定!!お友達登録した方しか見られませんが(*'ω'*)ww
Say the wordⅡ-幸せの足音-
「あのね、ハッピー、話があるの。…聞いてくれる?」
突然家まで訪ねてきたと思えば、相棒のナツに肩を抱えられながら意を決して口火を切った様子のルーシィに。
青猫はクリクリとした目をきょとんとして返した。
「なぁに? 二人がでぇきてぇるって話なら、今更だよ」
「え…ええええええ!?」
「お、おまえ、気付いてたのか!?」
「――ちょっと待って、逆に何で気付かれてないと思ってたのか知りたいんだけど。オイラ今まで席外して二人きりにするの不自然すぎたでしょ?」
二人は「嘘だろ…」「ぜ、全部バレてたの?」と真っ赤になっている。
ハッピーは自分の気遣いが全く気付かれていなかったことにショックを受けた――彼らが自分の知らない所でイチャイチャしていたことなんて、最初から知っている。ルーシィと想いを通わせて以来、ナツは夜ごと家を空けるようになった。一線を超えたことさえ、ハッピーには二人の様子でバレバレだった。
(やっとオイラに報告する気になってくれたんだね)
誰より一緒にいる仲間なのに、黙っているなんてあまりに水くさい。いつ言ってくれるのだろうと寂しく思っていただけに、それは素直に喜ばしかった。
「良かったね、…って言うのも今更だけど」
「あ、ああ。くっついたのは今日だけどな。オレ達、結婚することにしたんだ」
「じゃ、じゃあ、あたしが妊娠したことも気付いてたの?」
「――――え?」
さすがだな、ハッピーには隠しごと出来ないわね、と感心している様子の二人に、ハッピーは思わず顎を外した。予想の範囲を超えていて、口から泡を吹きそうだ。
「ええええええええええ!? 何それ!? オイラ聞いてないよ!?」
「へ…じゃあ、何だと思ってたの?」
「だって、まだくっついてなかったなんて初耳だよ! なのに結婚!? ていうか妊娠って何!?」
「おまえ妊娠も知らねえのか、子どもが出来たんだよ」
「そう、あたし達、赤ちゃんを授かったの。ナツが避妊を怠ったせいでね」
平然と言ってのける二人に、ハッピーは開いた口が塞がらなかった。
あまりの衝撃に思考停止した彼を放置し、二人はケンカを始めてしまった。
「んだよ今更。最初から責任取るつもりだったって言ってんだろうが」
「そんな覚悟あるんなら最初から『好き』くらい言いなさいよ! 毎月あたしばっかり不安だったでしょ!」
「だからキスがオレの『好き』だっつってんだろ。もっかい分からせてやろうか?」
「何開き直ってんの!? もお、ばかばかばか!」
ナツがポカポカ叩くルーシィの顎を掴んで上向かせると、彼女はアッサリ降伏した。二人はそのまま見つめ合い、「す、好き?」「うん」「あたしも」と突然ちゅっちゅし始めた。
(え…何これ、どういうこと?)
慣れた様子で熱いキスを交わす恋人達を呆然と見やりながら、ハッピーは必死に考えを巡らせた。ずっと自分の居ぬ間に二人きりでああやってイチャイチャしてたのに、彼らはまだくっついてなかった。でも妊娠した。今日両想いになって、すぐに結婚を決めた。でも既に子どもが出来るようなコトは済ませていた。二人の間に、新しい命が――。
猫の思考回路はショートした。
「ギャ…ギャフン!!」
「「!?」」
誰も言わせてやるとは言っていないそのセリフを、ハッピーは混乱のあまり一人(一匹)でに吐いた。
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
ギルドに向かいながら、ハッピーは満面の笑みで二人の結婚を喜んでいた。
(まさか、えっちはするのに告白はまだの仲だったなんて。そりゃあ人に言えるはずないよね。じゃあ、やっとうまくいったんだ。オイラに一番に教えてくれたんだ!)
しかも、おめでただ。大好きな二人に、赤ちゃん――。思わず宙を舞う。
「ふふふ。嬉しいなぁ」
「なあに? ニコニコして」
「ねえねえ、男かなあ、女かなあ」
「気が早いっつーの」
「ハッピーったら、すっかり気分はお兄ちゃんね」
あははと笑い合って、三人は幸せの絶頂だった。ルーシィは目を細めて、そっとお腹を撫でる。
(皆、祝福してくれるといいな)
まずは自分達の関係を伝えないと。ああでも、何て言ったらいいんだろう。“あたし達、恋人同士になりました”? “婚約しました”? それとも“子どもが出来ました”? “実はそういう仲で、できちゃった結婚します”? ダメだ、どう取り繕っても全員あまりの展開に腰を抜かすに違いない。
「うーん、何て言おうかな…」
「まーだ悩んでんのか。ストレートに“子どもが出来たから結婚する”でいいじゃねえか」
「んん、それが一番簡潔かしら」
悩みながらギルドに到着し、ドアを開けた瞬間。
抜け目ない青い猫が、彼らの横をスッと飛んでいき、大きく息を吸い込んだ。
「みんなあああああ! 大ニュース! ナツとルーシィが授かり婚だよ! 半年後にはパパとママになるんだってえええ!!」
シン、と一瞬の静寂がギルド内を襲った。次いで、ワァァァァァァァァァと割れるような大歓声が響く。仲間達が一気に祝福モードになる中、相棒にまんまと出し抜かれたナツは頭を抱えて盛大に舌を打った。
「――あいつ、やりやがった…」
「ハ、ハッピーってば、あんな大声で言いふらさなくても…」
でも、皆お祝いしてくれるんだ。やっぱり、このギルドに入って良かった。思わず胸を熱くしたルーシィに、次々と声が掛かる。
「おめでとう!」
「出産はいつなんだ? 式は?」
「よし、主役二人はこっちに来い! 今夜は宴だー!」
「「………」」
思わず二人で顔を合わせて、クスリと微笑み合う。
「…行くか!」
「うん!」
手を繋いで輪の中心に入っていく二人を見遣って、ハッピーはカウンターでニンマリと口元を緩めた。
(ふふ、今まで散々ヤキモキさせたんだから、せめてこれくらいの仕返しは許してよね)
と、そこへ半裸のグレイが何やら興奮した様子で走ってきた。
「おいハッピー、おまえ知ってたか? まさかあの二人ができてるなんて、ビックリだな!!」
「オイラ知ってたよ? 何で? 気付いてるでしょ? 皆」
「ウフフフッ。気付かれてないと思ってたのは、本人達だけだと思ってたけどねぇ??」
「え、ミラちゃんも知ってたの?」
「というより、グレイ以外の全員気付いてたと思うわよ。本当のこと言っても面白くないから、誰もからかったりしてなかったでしょ」
「あい。オイラ、本当にできてる人達には『できてる』って言わない主義なんだ」
「……マジか」
あまりの報告に仰天して腰を抜かしたのは自分だけか。オレ、あの二人とはチームメイトなのに。グレイは暗い影を背負って、ベルトにそっと手を掛けた。
「でもオイラ、まさかルーシィが妊娠してるとは思わなかったな」
ハッピーは祝い魚を頬張りながら、息を吐いて宙を仰いだ。さすがにそこまでは勘が働かなかった。二人が関係を持ってからも、ずっと一緒にいたのに。
ミラジェーンは、にっこりと微笑んで何でもないことのように言った。
「あらそう? 最近の食事の好みといい振る舞いといい、どう見てもルーシィは妊婦さんそのものよ?」
「さすが、よく見てるねミラ……」
「まあ、これが私の仕事みたいなものだし。でも私以外にも、女の子達は気付いてるんじゃないかしら」
ルーシィの恋する瞳にも、彼女の無意識にお腹をかばう動作にも、悩みを抱えているような憂いを湛えた表情にも、皆すぐに気付いたに違いない。ずっと見守り続けて、彼女の方から打ち明けてくれるのを待っていた。――隠し事なんて、水くさいじゃない。
ミラジェーンはニコニコと笑ったまま、ルーシィに近寄った。
「はいルーシィ、これお祝い」
「え…何ですか?」
「マタニティの可愛い服。頼んでおいたのよ♡」
あまりに軽く言われて、ルーシィは「ありがとうございます」と普通に受け取って、一瞬後に目を剥いた。
「ミッ、ミラさん、気付いて…っ!」
「だーって、ルーシィってば分かりやすいんだもん」
「………っ」
「じゃあおめでたい席だし、詳しい馴れ初め話を聞かせてもらいましょうか? それで、告白はどっちから?」
「ミ、ミラさ~ん…」
再び小さな仕返しを受け、ルーシィは赤くなって舌を巻いた。
この後、彼女が洗いざらい全てを吐かされてしまったのは言うまでもない。
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
「もお、皆お祝いとか言って、結局ただバカ騒ぎしたかっただけじゃない」
ルーシィは自宅で呆れたように零した。盛り上がって遅くなったので、今日はとりあえずこちらに泊まることにしたのだ。ハッピーを含め、他のメンバーは皆まだギルドで酔い潰れている。
ナツがあっけらかんと笑って言った。
「まあいいじゃねえか、皆オレ達のためにやってくれたんだし」
「…うん」
(『オレ達』だって。ふふ、何かくすぐったい)
気恥ずかしい思いをしながら、ちらりとナツを見る。彼は「そろそろ寝るかー」とベッドにどかりと腰掛けた。ルーシィも、彼の隣に座る。普段ならキスでもしてベッドになだれ込むところだが、ふと二人の間に沈黙が下りた。
想いを通わせて初めての、夜。いつもドクドクとうるさい心臓の音が、今日は妙に落ち着いている。
「…二人きりだな」
「うん」
ふと、手が触れた。
離さずに、そっと握った。
目が合った。
引かれ合うように顔を寄せたところで、ルーシィが口を開いた。
「あ、あのね、ナツ」
「ん?」
「今夜から、どうぞよろしくね」
どうしても言っておきたくて、それだけ紡ぎ出すと。
「…ああ」
ナツがくしゃりと笑って、二人は抱き合ってそっと唇を重ねた。
(始まりも、こんな些細なことだったな)
今は、言葉にしなくても気持ちが通じ合っている、と分かる。
(――好き)
だから、自然に身体を重ねたんだ。
互いの素肌を感じて、愛情を感じて。
このままこの居心地いい関係がずっと続くものだと、今ならそう信じることが出来る。
(これからは、ずっと一緒にいられる)
たった一言「好き」を言われることを、こんなに喜ぶことになるとは――あの頃の自分達には知る由もなかった。
「…ふっ、ナツ、好き…」
「ん、オレも好きだ、ルーシィ」
ちゅ、ちゅ、と止まることなく互いの唇を食らいながら、二人は押し寄せる幸福感に全身を浸らせていた。
~Oh please, you know what I need――Save all your love up for me~
ねえ、あたしに必要なものは分かるでしょ? あなたの愛を全てあたしに取っておいて
~We can't escape the love, give me everything that you have~
愛から逃げることはできないわ、あなたの全てをあたしにちょうだい
〔Fin.〕
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続編を望む声があったのでmo姐コメントの会話アイディアを頂き書いてみました。ラストはⅠの冒頭とかぶせて対比してます。無駄に長くなりましたが、こんなんでご期待に添えられたでしょうか…。
安室ちゃん繋がりで一部『Can you celebrate?』の歌詞を引用しました(*^_^*)
出典:Gwen Stefani 『4 In The Morning』切なすぎる午前4時…
マイルズ様よりいただきましたWWWW
とってもハッピ~!!!!うれしいですわ( *´艸`)♡
リクに応えていただいた上に、強奪させていただきました!!
マイルズさんのお宅には、LINK頁よりお願いしますm(__)m
姐さ~ん!!いっつもありがと~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(*'ω'*)♡