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2013X'masシリーズ『変化していく関係』 その10

月見温泉

星見温泉自分の小説『変化する関係シリーズ』のナツとルーシィのお話です。
付き合いたての2人です。2人っきりになるとスイッチの入るナツさん♡温泉旅館に宿泊です。
お粗末ですがよろしければ、誤字脱字に注意して 自己責任でお進みください。どぞ ^^) _☆~~

 

ちょっとだけ、ピンクなお話です。

苦手な方は注意!!自己責任でお願いします♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしは今、温泉に来ている。

雪深い山間にある、少し歴史のある旅館だ。

年末の福引が残念賞で終わり、がっかりしていたところ、エルザの請けたS級の依頼の帰りに、運よく立ち寄れたのだ。

依頼も、無事完了し思っていたよりも減額されず、ルーシィはウキウキしていた。

 

予定していた時間よりも少し早く旅館到着した。

そんなあたし達を、初老の女将は笑顔で迎えてくれた。

『貸切の露天風呂は、予約制になりますので、フロントでどうぞ。』

 

 

「ルーシィ!!ウエンディ!!シャルル!!下を見てみろ!川が流れているぞ!!!」

エルザの弾んだ声が、響く。

「あわわっ!?エルザ!そんなに前出たらダメだよ!」

「そうですよ!他の旅館から見えちゃいますよ!!」

ルーシィとウエンディの焦った声と、シャルルの溜め息交じりの声が、川辺に響いた。

「意外と落ち着き無いのよね?エルザって。まったく。。」

「あい!!それがエルザのいいところでもあるはずです!」

女子3人と、1匹は、貸しきり家族風呂に入っていた。

 

「!?ちょっとぉー!!!何でハッピーがいるのよ!!!」

一瞬の静寂を破り、ルーシィが声を上げる。

「あい!!ナツ達のお風呂は、オイラには危険そうで。。。」

飛んできちゃいましたと、相棒のように頬を掻いた。

「はあ??あいつら、温泉来てまでもめてるの~?!」

「あらら~。。。」

「はぁ、、、」

全員が大きなため息をついた時、冷たい空気が、下から吹き上げてくる。

同時に大きな響く音がした。

『バキーン!!パキパキパキッ!!』

氷の支柱が、突き立てられた。

 

「ムッ!!」

氷の中の、桜頭とルーシィは目があった。

「っっっっ!?きぁーー!!!!!」

ルーシィは慌てて、腕で体を隠そうとする。

桜頭が火を吐き氷を溶かして落下していった。

「なんだナツか?一緒にはいるか!?」

エルザが立ち上がった時には、ナツは下の男湯へ落ちていった後だった。

「もう!!ナツもグレイも!サイテー!!!」

「うううぅ。」

「はぁ。まったく。。。っていうか、ルーシィは恥ずかしがることないんじゃない?」

残念がるエルザをよそに、ルーシィは怒り、ウエンディは羞恥にパニクり、シャルルがルーシィに爆弾を落とし一同は風呂を後にした。

 

もうもう!!絶対ナツに見られた////!!

ううぅ。さいてー!!恥ずかしいよう。。。もう!!

桜頭の少年ナツと、金髪の少女ルーシィは、先日想いを通わせ恋人同士となっていた。

以前から仲が良く、互いを想い合っていたのは周知の事実で、周りからすれば、じれったい2人がやっとくっついたというところだ。

が、当の本人たちは近すぎた距離に、恋人としてより近づくに近づけないでいた。

 

一行はエルザ、ルーシィ、ウエンディ、シャルルの女子部屋にて、食事を終え それぞれの時間を楽しんでいた。

因みに、ナツとグレイは騒ぎを起こしかねないので、別々に部屋を用意してもらっていた。グレイは1人部屋でナツとハッピーが同部屋である。

「ねっねっ!!まだ薄明るいのに もう星が出てるよ~!!」

ルーシィが部屋の窓に手をついて、楽しそうにウエンディに手招きをしている。

駆け寄ってきたウエンディが、窓の外を覗きこんだ。

「うわぁ。なんか星が近く感じますね!!」

「うんうん!ねっ!!日付が変わるころになったら、もっときれいに見えるんだろうな~!!」

ルーシィは、まだ薄明るい空を見上げて、幸せそうにその先の空を眺めている様だ。

 

「あ~!!だから、夜中に露天風呂予約したんですね!!」

「うん!!ウエンディも一緒する??」

目をキラキラさせて、ルーシィはウエンディに微笑みかけた。

「あら。ウエンディは10時過ぎると、眠くなっちゃうからムリじゃないかしら。。。」

シャルルが、傍らに舞い降りてきて、ポソリと呟いた。

「うぅ~。。そうなんです。。。でも!!見てみたいです!!おっ起きてられたらご一緒してもいいですか??」

ルーシィを見上げた、まだ少し幼い少女は目を瞬かせながら浴衣の端を握りしめた。

「うん!でも無理しないでいいからね?お風呂で寝ちゃったら大変だから。」

 

「えっ!?!?」

一緒に会話していたシャルルが、動きを止めた。

「・・・シャルル?」

ウエンディが、シャルルの顔を覗きこんだ。

「・・・何か見えたの??」

 

シャルルの肩が、ビクリと跳ねた。 ルーシィを瞳に映し俯いて頬を染めている。

「!?!?露天風呂の星観察は・・・ウエンディはいかない方がいいわ///うん///」

何かを誤魔化す様に、シャルルが頬を染め珍しく取り乱し ワタワタと腕をばたつかせている。

「・・・?シャルル??」

不思議そうにコテンと首をかしげるウエンディ。

「///まぁ///そういう事!!(///まったくもう!露天風呂でナツとルーシィがいちゃついているのが見えちゃうなんて!!///)いいわね!!とにかくウエンディはダメよ!!!」

シュンとしてしまったウエンディに、ルーシィは首を傾げながらも 笑顔を作って頭を撫でてやる。

 

「ウエンディ。早起きして見るというのはどうだろう?」

エルザが名案を持って、ウエンディの肩に手を置いた。 

「そうね!!朝方も星の数が多いからいいと思うよ!!」

ルーシィはポンと顔の前で手を鳴らし、名案だとばかりに笑っている。

エルザが、ルーシィに視線を移した。

「ルーシィはどうする??」

「う~ん。あたしは、もう1時過ぎにお風呂予約しちゃったからな~。。。」

「そそうか。。。それは、もったいないな!!まぁ、気が向いたら起きてきてくれ!」

 

女子3人と1匹は、窓辺で、楽しそうに談笑している。

そんな姿を、露天風呂を一部破損した男2人は、部屋の隅でエルザの許しが出るまでと黙って正座し、恨めしそうに眺めていた。

 

夜中日付が変わった後、ルーシィは一人、貸し切りの露天風呂にむかっていた。

昼間エルザ達と来た時に、夜になればきっと星がきれいだろうと、予約していたのだ。

貸し切りの露天風呂に続く通路に、見馴れた桜頭がいた。

「ナツ!!」

名前を呼ばれて、ナツが振り返った。

「ルーシィ?やっぱり来たか!!」

悪戯っぽい表情でナツが、ルーシィの顔を除き混んでくる。

「ん?やっぱり??…お風呂いこうと思ってね?!ナツは?」

貸し切りの露天風呂の鍵をナツの前に見える様に出す。

 

「あ?オレも風呂だけど、お前女ひとりで危なくないのか??」

え?っと、首をかしげるルーシィ。

「柄の悪そうな奴等いるぞ!」

そう言ってナツは、後ろ手に露天風呂に続く通路を指差した。

酔っぱらっているらしい輩が、廊下で苦唾を巻いている。

その中の一人が、ルーシィの方を見てニヤリと笑っった気がする。

 

流石に、風呂場まで星霊の鍵は持っていかない。

実際、部屋に置いてきている。

ここは、秘湯の温泉地なだけあって、観光客など色んな客がいる。

この時間は酔っ払いが多いのか。。。

一旦、鍵を採りに 部屋に戻るかどうしようかと迷っていると、ナツが明暗だとばかりに、ポンと手を叩いた。

「一緒にいってやるよ!」

ナツの申し出に、ルーシィも間をあけて頷いた。

 

ナツなら、大丈夫よね?

・・・彼氏だし///

///でも恥ずかしいな///

1人で星を眺めるのも少し寂しいかとも思っていたのだ。

ナツと一緒に、2人で見たいとも思っていた。

「じゃぁ、一緒に星みる?」

ルーシィが、ナツに提案してみた。

ナツの肩が揺れ、勢いよくルーシィを見た。

 

「///へっへ変な事、、、しないよね??!」

ルーシィのけん制に、ガクッとナツの頭が下を向いた。

ルーシィ懇願の上目遣いにナツは、一瞬眉間にシワを寄せるが、小さく息を吐き、

「おう。ルーシィがヤならしねぇ!!」

ナツは、しょうがないと頷いた。

ナツなら信用できるし、、、一緒に入っても大丈夫だよね。。??

・・・ううぅ。でもやっぱり恥ずかしいし///。

 

旅館から、露天風呂への通路に出ると、周りは雪景色だ。

呼吸するだけで、白い息がもれる。

浴衣に羽織り物だけのルーシィは、肩を震わせた。

「ふわぁ。この時間になると、一段と冷えるわね~。」

先を歩いていたルーシィが、ナツに振り返った。

「ははっ。ルーシィ鼻赤くなってんぞ!!」

ナツはルーシィを見て、ニカっと笑顔になった。

 

貸切露天風呂の扉を開けると、すぐに脱衣所がある。

鍵をかけると、扉に背を預けジーッと何か言いたげに見つめてくるナツに、ルーシィは視線を泳がせながら

「・・・・タオル巻いてよ??」

と頬を染めてながら言った。

「!!!!!おう!!」

そのままナツは、いそいそと浴衣を脱ぎ捨てる。

「///むこう向いて!!!」

ルーシィに言われ、ナツはパッとルーシィとは反対側に体を向けた。

ナツが扉の方を向いたのを確認すると、ルーシィもスルリと浴衣を脱いで、タオルを体に巻き付けた。

 

岩場で足を滑らせない様に、ゆっくりと足を進め 岩風呂まで来ると、桶にお湯を掬い体にかけてから、ルーシィはゆっくりとお湯につかった。

「うう~~。あったか~い!!」

ほう。と息をもらすルーシィ。

ルーシィがお湯につかったのを確認するとナツは、手桶に雪を集めてきて、ルーシィの上に雪を降らした。

「ほれっ!!」

「わわっ!?冷たいっ!?!?」

ルーシィは、ウレシそうに、笑っている。

「よし!オレも入る!!」

そう聞こえたと思ったら、腰にタオルを巻いただけのナツが手桶を抱えたまま、湯に足を入れた。

 

「////変なことしないでよ?///」

照れて顔を赤くしたルーシィは下を向いてしまった。

「変な事って・・・・こんなことか!!」

後ろ手に隠していた手桶の中の粉雪を、今度は真上に投げた。

ルーシィと、自分にもかかるように。

「うっひゃっ!!つめてっ!!」

「きゃっ!?」

その勢いのまま、ナツはルーシィと距離を詰めて湯船につかった。

いたずらっぽい笑顔で、雪をさわっていた冷たいてで、ルーシィの頬を触る。

一瞬ビクリと肩を揺らしたが、ヒヤリとした感覚に、少しほてっていたルーシィは、笑顔になった。

「もう!・・(・・まぁ、ナツだから、、、ぃぃよね?)」

 

「なぁ。ルーシィ。。。すっげぇ星だな!!」

ナツが、普段は見せない少し大人びた笑みを浮かべている。

自分しか、知らないだろう表情に内心鼓動をはやくし、動揺がばれないように慌ててルーシィも上を向く。

吸い込まれうな星空がひろがっている。

思考が呑み込まれそうだ。

ルーシィはいつもよりずっと近くにより輝いて見える星空に目を奪われた。

返事の無いルーシィに振り返ったナツは、その表情に見惚れた。

大きな瞳に星空を映した、その綺麗な横顔に。

 

ふと、静まり返った空気にルーシィは、名前を呼びながら振り返る。

「ナツ?」

肩が触れそうな距離でナツが、ルーシィを見つめていた。

「ルーシィ。。。」

はじめて聞く、ナツの低く響く声に、ルーシィの心臓がドクリと音をたてる。

 

後ろからルーシィの肩を、ナツが引き寄せた。

「きゃっ!?」

静かな山間の温泉に『パチャン』と、水音が響く。

 

「ルーシィ。。。」

肩にナツの唇が触れたと思うと、そのまま吸い付いてくる。

「んっ。ちょっ!?」

ルーシィの肩が強ばったが、それに構わずナツは後ろから抱きしめた。

ワタワタしている内にナツが、ルーシィの唇を奪う。

啄む様に 角度を変えて何度も吸い付き、ルーシィを逃さない。

口を半開きのまま吸い付き、ルーシィの唇を舐めた。

「んひゃっ」

言葉になら無い声をルーシィがあげると、その瞬間にできた隙間を逃さないように、ナツの熱い舌が侵入してくる。

 

「!?んんっ。」

舌先を尖らせ、歯列おなぞり 上顎をチロチロと舐め、奥に逃げているルーシィの舌を追いかける。

小さい舌を、絡み取り吸い上げる。

お互いの唾液がまじりあい、もうどちらの物かもわからない。

ルーシィの乱れ始める息遣いと、ぴちゃぴちゃと唾液の絡む音が、2人だけの空間に響く。

溢れすぎたどちらのかも解らなくなった唾液が、ルーシィの頬をつたった。

ちゅるんと音をたてて、唇が離れた。

「ハァハァ。」

「んんっ。はぁ。」

ルーシィは涙を滲ませでナツに抗議の目を向けるが、その表情はナツの中の男を煽るだけだ。

「はぁ。。ルーシィ。。。」

ナツはもう一度、角度を変えてルーシィのぷっくりとした唇に吸い付くと、腕を滑らせ、豊かな膨らみに触る。

「んうぅ!?」

ルーシィが何か言葉を上げようとするが、ナツに唇が塞がれていてかき消されてしまう。

 

「・・・とまんねぇよ。」

言葉と同時に、ナツの腕に力が入る。

2つの膨らみを鷲掴みし、中央によせこねあげた。

「んっ!ちょっ!?おねがっ…ぃ。待って!!」

ルーシィは、ナツの腕を強く握り抵抗する。目尻には、涙が滲んでいる。

 

「…ルーシィ。」

ナツの少し切羽詰ったような表情に、男くささを感じてしまいルーシィの中心がズクンと音を立てた。

ナツが、ルーシィの腰に手を回し、ギュッと抱きしめた。

自分を落ち着かせるように、深く息を吐き出した。

 

「///ナツ///」

「・・・わりぃ!!焦んねぇっつたのに。。」

ルーシィの金髪に頬擦りするようにした後、ナツは星空を見上げ、呼吸を整えようとしている。

そんなナツを潤んだ目で見上げるルーシィ。

 

( ・・・ナツ///。大事にしようとしてくれているんだよね?・・・アタシ。。。。 )

 

星空から、ゆっくりとルーシィを目に映すと、ナツの目の前に琥珀色の瞳を揺らすルーシィが映る。

「んな目で見んなよ!!襲っちまうぞ!!」

ナツは、のぼせそうな顔をルーシィから隠す様にそっぽを向いたまま、ルーシィを抱き寄せた。。。

ルーシィは火照る顔を隠す様にナツの肩に額をのせて、小さい声できっと滅竜魔導士でも、やっと聞き取れるかどうかの震えた声で囁いた。

「……ぃぃょ///?」

ガバッとナツが己の肩に顔を隠すルーシィの頭を見た。

オズオズと、真っ赤に染まった顔をルーシィが見せる。

「ルッルーシィ?」

「っ!?いいって言ったの!///っでも!!・・・・・・・ここじゃ///ゃっ///」

ルーシィは目を泳がせ、恥ずかしそうに笑った。

 

ナツはルーシィの手を引いて露天風呂から上がると、自分は適当に浴衣を羽織り、ルーシィに浴衣を巻き付けそのまま抱えて自分の部屋まで急いだ。

その間 ルーシィはナツの首に腕を回し、ギュッと抱きついていた。

 

ナツが扉を開くと薄暗い部屋には、布団が綺麗に一人分敷かれていた。

ハッピーはいないようだ。そう言えば女部屋で、シャルルの近くに青いものが丸まっていた。

 

ナツは布団の上にルーシィを降ろすと、真っ直ぐ琥珀色の目を見つめる。

「いいんだよな?」

真剣な表情で、射抜くような視線をルーシィにむける。

ルーシィは真っ赤な顔で、潤んだ目をナツにむけ、コクリと首を縦に振った。

 

それを合図に、桜色と金色が重なった。

 

 

ルーシィの頬にかかった金髪をナツが指で後ろに梳くと、そのまま項に手を回しこちらを向かせる。

トロンとした潤んだ目のルーシィが、揺れる視界にナツを捉える。

ナツはリップ音をたてて、ルーシィに口づけを落とした。

「んっ。ナツ。。。大好き!!」

ルーシィからも、チュッとリップ音を鳴らす。

 

ナツは頬を染め、「オレもだ」とルーシィの耳元でささやく。

 

 

続きは裏のお部屋です。。。探してみてね♡

 

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はい。年末、家族で温泉に行き、ボーっと妄想していたものをやっとまとめました。

久々のかるいですが、ピンクですが、いかがでしょうか・・・?妄想たっぷりです。

 

年明け一発目こんなのですが、今年もよろしくお願いいたします。

皆様にとって、幸多き一年になりますように。。。(*^_^*)♡

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