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2014年2月28日

ヤキモチ ①

双方自覚済みのナツ→←ルーシィのお話です。
 長くなってきたので、とりあえず途中までうp。
 オリジナル設定とかありますので、苦手な方はお戻りくださいm(__)m
 何でもこいのお優しい方は、暖かい目で誤字脱字に注意してお進みください(^^)/
 どぞ~ ^^) _☆~~

 

今、1人と1匹の魔導士がマグノリアに帰還した。

魔導士ギルド『妖精の尻尾』に所属する彼らの内1人は、ギルドの中でも一際お騒がせな人物。

炎をまとい自在に操る古代魔法の使い手 火の滅竜魔導士 ナツ・ドラグニル。

 

1匹はその相棒、見目も可愛らしい、しゃべれる、飛べる、幸せを運んできそうな青猫ハッピー。

 

ナツとハッピーは指名された依頼の為、泊りがけの仕事から帰ってきたところだ。

約1週間ぶりのマグノリアの空気を吸い込み、激しい乗り物酔いを醒ましながらフラフラと、久しぶりの我が家『妖精の尻尾』に向かっていた。

 

桜頭の少年ナツは、今回の依頼に同行できなかった金髪の少女を思い浮かべていた。

金髪の少女こと星霊魔導士のルーシィ・ハートフィリアは、ナツ自身が妖精の尻尾に誘ってきた魔導士で、普段は行動を共にしている。今回は他の仕事と日時が被ってしまい同行できなかったが、「いってらっしゃい!!」と言っていた彼女の笑顔が、瞼に焼き付いてはなれない。

きっと彼女の事だから、ギルドで自分たちの帰りを待っているだろう。そうと思うと、ナツの胸が高鳴っていた。

 

キルドの扉をくぐれば、きっとまたあの笑顔で迎えてくれるはずだ!!

 

「フフフッ。ナツ~!シャルルいるかな~??ルーシィも~!!」

「んぁ?そらぁ、、居るだろう?今日帰ってくるって知ってんだから!!」

 

ナツはハッピーを肩に乗せ足早にギルドに向かいながら、、、、だんだんと、嫌な予感に襲われ始める。

なんだぁ??街の奴らがチラチラとこっちを見てくる。。。

中には、指さしてくる奴もいやがる。

そんな奴らの手には、、、、、、、、、薄い紙切れ?。。。。雑誌か??

 

「ナツー!!なんか視線感じない??オイラ達何か怒られそうな事やってたっけ??」

「あぁ??悪戯した覚えは・・・・・・最近は、ねぇぞ?こっ今回は、破壊してもいいんだって依頼主のおっちゃんが言ってたんだぞ!!わっ悪いことはしてねぇ、、、、、、、筈だ。。。。!?!?」

 

 

その時から、なんだか胸の奥が騒ぎ始めてたんだ。

 

 

そこへ、「お前も隅に置けねぇな!!」っと、なじみの露天商の親父が投げてよこした雑誌。

さっきから、自分たちに視線を投げてくる奴らが握っていたもののようだ。

それは、昨日発売の週刊ソーサラー特別号だった。表紙には、スティング・ローグ・ネコ達・そしてユキノの写真。

『新生剣咬の虎』と特集が組まれていた。大魔闘演武後のギルドの様子や、魔導士たちの紹介。

色々と取材されていたが、、、、注目されている原因らしきものが目に入ってきた。

 

「あっ!!ナツが載ってる!!」

 

これは、、、妖精の尻尾のギルドなら すでに騒ぎになっていそうな記事だな。ナツの額に嫌な汗が一筋流れ落ちた。

 

「・・・ナツより、、、ルーシィの方が写真大きいね。。。?プフフフッ。」

 

そこには、それぞれの会いたい人まで書いてある。ご丁寧に、その人物の写真とハートで囲んである。

 

・・・・・・ルーシィの写真も、ナツの写真も載っているのだ。

 

『 剣咬の虎 

  現在リーダー  スティング・ユークリフ

  光の滅竜魔導士「白竜」の異名を持つ。

  双竜の片割れ。

  19歳。

  左肩に白い紋章がある。

  好きなものはレクターとナツさん、嫌いなものは昔のギルド。

  今会いたい人は、金髪。スタイルが良くてよく笑う可愛い妖精の尻尾の魔導士。 』

 

そして、お似合いだね!!と書かれたポップの横に、、、、ルーシィの笑顔の写真。。。。

 

『 ローグ・チェーニ

  闇の滅竜魔導士「影竜のローグ」の異名を持つ。

   双竜の片割れ。

  19歳。

  マントの左肩に白い紋章がある。

  好きなものはフロッシュ、嫌いなものは昼間。

  会いたい人、人には極力会いたくない。フロッシュがいればいい。』

 

『 ユキノ・アグリア

  星霊魔導士。「黄道十二門」の星霊の鍵を2つ持つ。

  18歳。

  左腹部に青い紋章がある。

  好きなものはソラノ姉さん、嫌いなものは・・・・。

  会いたい人、妖精の尻尾のナツ・ドラグニルさん。お礼が言いたいです。』

 

そして、当然の様にナツのスナップ。

 

「・・・・・ナツ。よかったね!!モテてるじゃん!!」

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

オレがモテたいのは、ルーシィだけだし!!とか思ってればいいのに。。。かなり捏造してます。あしからず。。。   

 

 

ナツは、開いていた雑誌を閉じそれを握り締めたまま、ギルドへと駆け出した。

ギルドの酒場の入り口を潜る頃には、握りしめていた雑誌は跡形もなく焼け落ちていた。

 

ギルドのカウンターには、人だかりができている。そこですでにルーシィが囲まれていた。

しかも真っ赤な顔で。。。

 

・・・ナツの眉間にシワが寄った。イライラしているのが、傍目からも判る。

 

ルーシィに群がるパパラッチ紛いのメンバーを蹴散らし、ナツはその隣にドカッと大きな音を立てて座った。

振り返ったルーシィの顔には、笑顔が咲いている。

ナツの眉間に入っていたシワが少し和らぎ、軽く口角があがった。

 

「ナツ!!ハッピー!!おかえりー!!」

「おう。」「あい。ただいまルーシィ!!」

 

助かった~とばかりに、ハッピーを膝の上に抱えた。

ルーシィもいっぱいいっぱいだったのが、よくわかる。

 

いつも、悪戯をしてからかっては、ルーシィを困らせているのはナツとハッピーだ。

ルーシィの反応がいちいち楽しくって、ついついやり過ぎてしまう節もある。

が、、、ナツは自分達の事以外で、ルーシィを赤面させ、慌てさせられるのを見るのは面白くないようだった。

 

そんな事もお構いなしに、相棒がルーシィにニヤニヤ顔をむける。

 

「ルーシィ。。。モッテモテだね!!」

「うぅぅぅぅ///こんなの嬉しくないわ。。。」

 

グリグリと、ハッピーの頭をこねくるルーシィの態度に、今だ力の入っていた眉の力が抜けるのを感じた。ナツはどこかホッとしたようだった。

 

「おお!!もう一人の主役さん!!」

「ヒューヒュー!!ナツどうすんだよ??ユキノちゃん結構可愛いじゃん!!」

 

一旦引いたかに見えたメンバーとは違い、いつもの親父達とカナが、今度はナツも標的に入れて攻めてくる。。。

戦闘なら大歓迎だが、、、、こういう話題は、、、どうも苦手だ。。。

 

「ルーシィは?どうすんの??あの金髪の滅竜魔導士でしょ?スティングだっけ?ギルドの代表とか言ってカッコいいじゃない!!」

「///ふぇぇ。。。ってか、会いたいってだけだし!!本人はあたしって言ってないし!!ソーサラーが勝手に押しているだけでしょ?あっちも迷惑してるわよ!!」

「そうだ!!本人が言ってるわけでもねぇし、、、ありえねぇだろ??ルーシィだぞぉ??騒ぎ過ぎだ!!!」

 

何か言いたそうにしているが、それ以上 口を噤むナツ。

真一文字になった口元と、深く入る眉間のシワを、正面からその表情を見ている親父達とカナは、笑みを隠せない。

 

『ルーシィの隣には、オレとハッピーがいるじゃねぇか!!!』

 

目は口ほどにものを言う。といった処か。。。

 

「何ってんだ?ナツ。会いたいってのは、そういう意味だろうよ!!まんまルーシィちゃんじゃねぇか!!」

「そうだよ。ナツ!スティングとやらはルーシィちゃんに会いたいんだってよ!!」

「ルーシィモッテモテだな!!おっナツもか!?」

 

「・・・・・ちげぇって、、、だから。。。。色気もねぇし!ルーシィはそんな風じゃねぇもん。。。」

 

モゴモゴと尻すぼまりに声が小さくなっていく、ナツらしくもない様子に、親父たちのニヤニヤが止まらない。。

ナツの眉間により深いシワがはいり、より頬を膨らます。

その隣で ナツの言い方に、、、なんとも自分を否定されているようで、目線を下げるルーシィ。。。

 

(・・・なんか、あたしはありえないって、、、ナツがそう思てる。。。って。。こと?なのかな。。。

 ・・・・・少しはやきもちでも、焼いてくれれば期待できると思ったけど。。。やっぱりあたしって。。。。ただの。。はぁ。。。)

 

まわりを囲んでいる大人たちは、生暖かい空気でこの2人をからかっている。

 

 ‐そんなこと言ってっと、、、ルーシィちゃん怒らしちまうぞ~ナツ。

 ‐で、ルーシィちゃんは どうするんだ?

 ‐好きな子いじるって、、、園児かよ。。。

 ‐告白されちゃうかもね!!付き合ってみれば??ルーシィ。

 ‐ルーシィちゃんもとうとう、初彼氏か~!!

 ‐あぁ~。明らかにルーシィちゃん凹んじまってらぁ。。。

 ‐あ~あ、ナツってば やきもち焼いちゃって。。。

 

尚も、からかいは続く。。。

 

 ‐おぉ~!!自分も名前挙がってるからって、随分余裕だな~。ナツ!!

 ‐ルーシィちゃん盗られちまうって、焦ってんじゃねぇのかぁ?

 ‐で?ナツはどうすんだ??

 ‐お前、ユキノちゃんの落し物でも拾ってやったのか??

  

 

「うるせぇぇぇぇぇぇぇl!!!!」

 

とうとうナツが火を吐き、賑やかに乱闘が始まった。

 

少し話題が自分からそれて、ふぅっと短い息を吐いたルーシィ。

そこに、、、ギルドの看板娘ミラジェーンがやってきた。

 

「あらあら。最近面白い話題なかったから~、みんな面白がっちゃって。。。」

「うわ~ん//ミラさ~ん///皆してあたしをからかって!!もう!もう!!」

「あい。ルーシィってからかうと面白いからね!!」

「うぅぅ。。。猫にまで。。。はぁ。。」

 

ニコニコと、ひとしきりルーシィの愚痴を聞いてやっていたミラが、ゆっくりと話し出す。

 

「でね?ルーシィ。。。こんな時に悪いんだけど、、ルーシィに依頼が入ってるの。」

「えっ?あたしに・・・指名ですか?」

「ええ。ルーシィにしかできない事なの。明日一日だけ。危険はないし、報酬もはずむって!お願いできるかしら?」

「うぅ。。。はぁ。。。」

 

ルーシィはチラッと、そこで暴れている桜頭を見る。

泊りの仕事に出ていて1週間。

たった1週間でもルーシィにとっては、やっと帰ってきたチームメイトのナツ。

付かず離れずの関係は、ルーシィが妖精の尻尾にやってきた時から始まっている。

妖精の尻尾に連れてきたの自体が、ナツとハッピーなのだが。。。

 

( ナツのバ~カ!!久しぶりに会ったて、いつも通り。。。

 ・・会いたいなぁって、恋しいなぁって思って、意識してるのはあたしだけ。。。

 あたしだって、こんなに可愛くって 実はモテるんだから!!

 ・・・・・・なによ。。なによ。。。。

 いつだって、あたしに纏わりついてくるくせに。。。

 結局あたしは、、、、ナツにとっては、ただの仲のいいチームメイト止まりなのかな。。。)

 

「あらあら。そうねぇ、、、ナツ機嫌悪いから、ルーシィが一人で仕事行ったっていったら、いじけちゃうかしら??」

「あい!!ナツはルーシィにくっ付いてないと落ち着かないからね!」

「///いやっ。。そういんなんじゃ。。。。はぁ。。。」

 

でも実際、ルーシィ1人で依頼を受けたと知ったら ナツは面白くないといじけるだろう。

それがどの好きからくるのか、ルーシィはまだ気づかない。

 

( 帰ってきたばっかりだから、ルーシィんちでゆっくりしようと思ってたのに~!!とか言いそう。。。

 ・・・まぁ、あたしもそのつもりでいたんだけど。。。

 でも、、ナツは、ただの仲間としてなんでしょ?。。。。なんか悲しくなってきた。。。)

 

どうしようと迷っていると、ミラがよく透る声でナツを呼んだ。

 

「ナツー!!ルーシィに指名の依頼入ってるの~!!明日一日の撮影だけだからいいわよねぇ??」

 

ミラの言葉に、ルーシィが反応する。

 

「えっ?!撮影なんですか??」

「そうよ?言ってなかったかしら?」

「え~!!ルーシィまたグラビアやるの~??」

 

そう言えば最近ルーシィの元へは、雑誌のグラビアの依頼が増えていた。

たまに直接の依頼もあるのだが、たちの悪いものもあるからと、仲間達に心配され きちんとギルドを通して貰っている。

そうすることで、ミラが依頼を選別してくれるのだ。

 

( 随分とみんな、あたしには過保護なんだから。。。)

 

喧騒の中から、桜頭がこちらにやってくる。

 

「なんだよミラ!!撮影って、またソーサラーか??」

「そうよ。ナツも邪魔しないなら見に行ってもいいと思うわよ?」

「なっ!?あたし、御守なんていらないですよ!!」

「あらっ。引き受けてくれるのね?ルーシィ。」

「あぅ!?・・・はい。」

 

 

「・・・・・御守じゃねぇし。。。」

「プフフフフフッ。オイラは御守でもいいよ?付いていこっかなぁ~??」

 

ナツとハッピーの呟きは、ミラに阻まれ ルーシィには届かなかったようだ。

 

ルーシィは、耳打ちで撮影の内容をミラから詳しく聞き、、、口元を若干ひきつらせていたが、最後には頷いた。

翌日の午前中から、街の中で撮影が始まると言う。

ミラの話を聞いてからルーシィは、頑なにナツの同行を拒否した。

 

「何でだよ!!」

「だって、、、なんか見られてると恥ずかしいじゃない///」

「別に、、、恥ずかしいもなんもねぇだろ!どうせ、雑誌に載るんだし。色気もねぇんだから恥ずかしい写真なんて撮んねぇよ!!」

「っ!?また言ったぁ!!!むっかつく!!もぉぉぉぉぉぉ!!とにかく絶対来ないでね!!何か壊して報酬減らされたくないし!!」

 

ガタンっとルーシィが立ち上がる。

 

「ルーシィィィ。おいらルーシィと一緒に行きたいなぁ。。。?」

「駄目っ!!ハッピーは、ナツが来ないように監視してて!!!・・・・・・・フンッ!!!」

 

ぴしゃりと言い放ってルーシィは、怒ったまま家に帰ってしまった。

 

 

 

唇を尖らせたまま、ナツはルーシィがでていった扉を睨み付けていた。

ルーシィと入れ替わる様にギルドに入ってきた、半裸の男がハッピーの頭を撫でてその脇に座った。

 

「ナツ~。もっと素直になればいいのに。。。」

「・・・・。」

「ハッピー。ムリだろ。このトリ頭、、、何回失敗しても同じこと言って姫さん怒らしちまうんだから。」

「・・・・・うるせえ。。。変態パンツ、、、服着ろ!!」

「うおっ!?いつの間に!!」

「ナツ~。一緒にいたいんだ!!って言えばいいんだよ!!」

「むっ////」

「おっ。赤くなってらぁ。いっちょ前に。。」

 

ギロッとグレイを睨み付けるナツ。

 

「お前さぁ。そんな片時も離れらんねぇんなら、さっさと自分のもんにしちまおうとか思わねぇのか??」

「うっ////////////。」

「・・・・・ウブだな。」

「・・・・・・ウブだね。」

「っ!!ウブじゃねぇ!!!!」

 

 

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ナツのお兄ちゃんでもある、服脱がなきゃイケメン グレイさん。。。

猫じゃなきゃ、、、かなりできる男だと思うハッピー。。。

 

翌日。

ナツとハッピーはルーシィのアパートの前に流れている運河の堀の上に座って待っていた。

 

見上げた部屋の中では、ルーシィが慌ただしく身支度をしているようだった。

 

そこに、カメラをぶら下げた男と、大きめのカバンを肩から下げる若い女が歩いてくる。

ナツ達を目に止めニコッと笑い会釈をし、ルーシィの部屋に向かって階段を上っていく。

 

暫くすると、そのカメカマン達を引き連れて、ルーシィがアパートから出てきた。

真っ直ぐとナツとハッピーの元へと向かってくる。

 

「・・・・・ナツ!ハッピー!!もう!!」

 

大きくため息をついて、ルーシィが肩を落とす。

 

「よう!」「おはっ。ルーシィ!!」

 

お構いなしに、ニコニコと手を置あげる1人と1匹にガクッと肩を落とすルーシィ。

 

『パシャリ。』何故かシャッターがきられる。

 

「何でここにいるのよ~!!」

「ん?偶然!!」「オイラはナツの見張り!!」

 

「来ないでって言ったのに!!!ついてこないでよね!!」

 

そう言い残して、ソーサラーの記者たちと連れだって駅の方へ向かうルーシィ。

その後ろを、頭の後ろで手を組んだナツが、少し距離を空けてフラフラとついてくる。

 

今日のルーシィはなんだかいつもと違う。。。なんだかフワフワしてやがる。

ヒラヒラしたワンピースなんか着やがって。。。。。

面白くないと、眉をよせるナツ。

 

「ナツゥ。。。今日のルーシィ。なんかいつもより可愛いね?」

 

素直に言葉に出す相棒に、少し負けた気がして頭を垂れるナツ。

しかし、それだけじゃない。

心なしか、彼女の顔がほんのり赤い。

 

「・・・・・なんだぁ??」

 

ルーシィのやつ緊張してやがんのかぁ?

やっぱり俺が付いて行って、緊張ほぐしてやった方がいいんじゃねぇのか??

ニコニコと、ルーシィに近づこうと足を急がせる。

ナツとハッピーが追いつく前に、ルーシィ達が駅前の広場に着こうとしている。

 

ソーサラーの記者が指さす方に、ベンチに座っている見た事のある金髪。。。。

と、その相棒らしき、、、ベストを着た茶色い猫。。。

 

ナツの眉間に深いしわが刻まれた。

 

「えっ??なんで??」

 

ハッピーも気付いたようで、目を白黒させている。

耳を澄ますと、微かに聞こえてくる記者とカメラマンたちの声。

 

 

『本日は晴れてよかったですね~。

 今回の対談は、スティングさんの今会いたい人ってことで、ルーシィさんに来てもらいました。

 私たちは、離れたところから写真を撮らせてもらうので 好きにデートしてください!!

 途中、すこそお話も聞かせてもらいますんで よろしくお願いしま~す。』

 

その声はハッピーにも届いたようだった。

 

「デッデッデデートだとぉぉぉぉ!!!!!」

「えぇ???ルーシィ、デートなのぉ???」

 

つい、大きな声が出てしまう。。。

っ!?ヤバイ!!慌てて自分で口を塞ぐ。

チラッと、ルーシィが振り返った気がしたが、目の前の視界が回っていて、よくわからない。

ルーシィが、、、、、スティングと、、、でえと?。。。デイト?。。。。デーート!?!?

 

へらへらっと笑って、後頭部に片手をあてながらルーシィに向かって挨拶をするスティング。

そこに笑顔で、手を差し出すルーシィ。

2人が握手した。。。いやもう1匹いた。。。

ルーシィの腕の中に収まったレクターも一緒に握手をしている。

どうやら一緒に行動するようだ。。。

レクターを腕に抱いたルーシィが不意に顔を上げた。。。

 

「アーーー!!!オイラの!!オイラの場所!!!」

 

ハッピーが思いのほか大声で叫んで、飛び出してしまった。。。

スティング達に向かって、にっこり笑っていたルーシィが、ナツとハッピーに向って指をさす。

次に、ルーシィが笑顔で手招きしてくる!!

 

「ナツー!!ハッピー!!」

 

・・・・・なんだぁ??

その笑顔に、ついワクワクしてしまった。

いそいそとハッピーと一緒に、ルーシィ達に前に駆け寄った。

 

「よっ!・・・・偶・・然・・だ・・な・・・??」

「ナツさん!!」

「ナツ君。ハッピー君。」

「・・・・・・・ぐ・・う・・ぜ・・・ん・・ね?・・じゃあ、用事はないんだし・・早く戻りなさい。。。」

 

先程の笑顔は何処へやら、、、反目のルーシィが、ジト目で見てくる。。。

クイッと目線と顎で、ギルドの方を指される。

暗に、早く帰れと言っているんだろう。。。

 

・・・・・はぁぁぁ。。。。

 

ルーシィの冷たい視線が突き刺さる。

 

「じゃっじゃあなっ!!」

 

上げたままの片手を、ヘロリと振った。

錆びた鉄の様にしか身体が動かない。。。。

ギギギギギィと効果音を背負いながら反転して、肩を落としたまま歩き出すしかない。

 

それまで黙っていたハッピーが、肩を震わせ叫んだ。

 

「ルーシィィィィィ!!ひどいや!!ルーシィのおっぱいはオイラの、、、オイラの収まる場所なのに!!!酷いや!!酷いや!!行こうナツ!!ルーシィィィの、、、ブァカァァァ!!!」

 

ハッピーが涙ながらに叫ぶと、尻尾でナツを掴んで飛んで行ってしまった。

 

「//////ハッピー?」

 

 

どうやら、ソーサラーの企画で、話題になったスティングとルーシィをデートさせるという事らしい。。。

 

 

ギルドに戻って、カウンターで項垂れるナツとハッピー。

 

「・・・・・・はぁぁぁぁ。。」

「・・・・・・・・ぐすん。。。」

 

大きなため息と、あからさまに落ち込んだ鼻を啜る音。。。

見かねて、ミラがドリンクを差し入れる。

 

「あらあら。落ち込んじゃってぇ。。。ソーサラーからの依頼なのよ?仕事よ?」

「でも、ルーシィ。。。帰って来てから、、、まだオイラの事抱っこしてくれてないのに。。。」

「・・・・・昨日膝に座ってたじゃねぇか!!」

「膝の上と、ルーシィの柔らかいおっぱいじゃ、全然違うんだ!!」

「・・・///そらぁ、、、そうだろうけどよう。オレなんか、、、、怒らしただけだぞ。。。」

 

何でそんな依頼OKしたのーー!!!と、天井に向かってハッピーが叫ぶ。

その脇で、相棒のナツは、項垂れたままだ。

 

「あらあら。ルーシィが足りてないのねぇ~。ふたりとも。」

 

ニッコリを笑みを浮かべるミラ。

 

「ナツ。ハッピー。ごめんなさいね?私が頼んだ依頼だから、ルーシィも嫌がってたんだけど断りずらそうにしていたのよねぇ。

 ・・・・でもね?

  昨日ナツが怒らせるから~。。。ルーシィも勢いでOKしちゃったんじゃないかしら??フフフッ」

 

残念ねぇ~っときれいに笑う魔人に対して、、、、言葉も出ない。。。

 

「・・・・・ルーシィ。オシャレしてたね。。。」

「・・・そうか?」

「そうだよ!!なんか気合入ってた。オイラ猫だけど、可愛いと思ったもん。」

「・・・・・・・・知らねぇし///」

 

「あらあらナツ。そんなんじゃ本当にルーシィ、スティングに盗られちゃうんじゃない?」

「・・・あい。ナツはもっと女心ってのを考えた方がいいと思うよ。。オイラこの先心配だよ。」

「そうねぇ~。私もそう思うなぁ。。。可愛いルーシィに照れて、可愛くねぇ~!とか色気ねぇ!!とか、思ってもないこと言っちゃって、、、幼稚園生かっての!!」

 

何処からかでてきたリサーナも会話に加わる。

 

「あらあら。。ナツそんなこと言ってちゃ、スティングが頑張らなくっても、ルーシィ自ら逃げて行っちゃうんじゃないかしら?」

「あ~あ。ナツ。。。捨てられたね。。。」

「捨てられる前に、相手にされてないかもです!!あい。」

「・・・・・・ムムッ。。。」

 

矢継ぎ早に、ストラウス姉妹とハッピーに攻められ ドンドンと凹んでいくナツ。

カウンターに飲み物を頼みに来た喧嘩仲間が、見かねてナツに声をかける。。

 

「おいおい。燃えカス。。。凹んでんじゃねぇか。。。」

「・・・・・うるせぇ。ヘタレ氷。。」

「フンッ。ヘタレはテメェだろ?ションボリ帰ってきやがって。。。ジメジメしてうぜぇんだよ!!」

 

胸ぐらを掴んでやろうと思ったが、相手が半裸のため睨み付けるだけに留まった。

 

 

じゃぁ、、どうしろと言うのだ!!

それが解んねぇんじゃねぇか!!

今までだって、十分ルーシィの近くにいる努力をしてるっつうのに!!

大体、ルーシィが可愛いのも、今日ちょっとオシャレしてんのも、そんでいつもよりちょっと女の子らしいのも、、、、、知ってるっての。。。

 

・・・・・なんでだよ。

ほんの数日、ギルド空けてただけだぞ??

なんだこの状況の変化は。。。。

・・・・・オレと出掛ける時は、そんなめかしたりしねぇくせに。。。

 

 

「・・・・・・・・絶対邪魔してやる!!!」

 

ナツの呟きに、魔神が振り返る。

 

「あらあらナツ~?私が仲介した仕事なの。。。分かってるわよね??」

 

魔人の微笑みに、グレイも一緒になって、縮みあがった。

 

「敵は、身内にいたみたいだな。。。」

 

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

そうだ。魔人には逆らうな!!命が大事だろ?? 

 

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