2014年1月9日 『救出作戦シリーズ1』
本当のつよさ
ナツ→←ルーシィです。ナツルー+ハッピーチームのお仕事に、セイバーのあの人が付いてきちゃうお話です。
随分前から温めていたんだけど、、、まとまり切らなくって(/_;)何とか見通しが付きそうなので、少しづつ公開|д゚)チラッ
お目汚し失礼いたします(*ノωノ)
誤字脱字に注意して、お進みくださいどぞ ^^) _☆~
「開け!処女宮の扉!!」
可愛らしい声で、金髪の幼い少女は 黄道十二門のカギを天に向ける。
”リンゴーン!”
「お呼びでしょうか。姫。」
メイド姿の星霊が煙の中から幼い姿で現れた。
「!?ちっちさっ!?」
「ルーシィ!!大変だよ!!!バルゴまで縮んじゃったよ!!」
金髪の幼い少女こと星霊魔道士のルーシィと、幸せを運ぶであろう青い猫のハッピーは 目を合わせ一瞬言葉を失った。
「・・・。姫に合わせて縮んでみました。。。てへっ」
「っ!?てへっ。じゃないでしょ~?」
「体に合わせて、消費魔力も極小バージョンです。。。姫、お仕置きですか??」
主の突込みにも素知らぬ素振りで、淡々と処女宮の星霊は答える。
その瞳の奥が、期待して光ったのは見なかったことにしよう。。。
「消費魔力が抑えられるのは、ちょうどいいわ!お仕置きは無しよ!!」
僅かに、肩を落とした星霊にハッピーが質問する。
「でもさぁ。バルゴその体で穴掘れるの~??」
「ハッピーさま。お察しの通りでございます。能力も普段の1/3程度になります。」
「えっー!?ルーシィ大変だよーー!!」
「ハッピー落ち着きなさい!静かにして!!オーナーのアタシの魔力が小さくなってるんだから当たり前でしょうが!!もう。」
「そっかぁ。。。じゃぁさ・・・っ!?ピンチの時ロキとか呼べないの??」
「はい。今の姫の魔力では、お兄ちゃんを呼ぶと即 魔力切れになりますね。。。お仕置きですね?」
「・・・お仕置きはいいから。。。まぁそういう事!作戦通りいかないと、結構ピンチよ?」
ルーシィは、その愛らしい目に挑戦的な光をともして、1匹と1体に笑いかけた。
「だから、2人とも お願いね?」
「あいさー!!」「お任せください。姫。」
「だから、静かに!!」
今、金髪の幼い少女 ルーシィは、青猫のハッピーは敵地に捕まっている。
捕まっていると言っても依頼の遂行のための作戦だが。。。
*
さかのぼって、数時間前。
ここは、商業都市マグノリア。1人の少女が金色の髪を風に乗せ ギルドへと足を進ませていた。
(今日は、お仕事の日!!絶対成功させなきゃ!!もう家賃もヤバイし。。。)
ここのところ、セイバートゥースの滅竜魔導士のスティングが1人で妖精の尻尾にやってくるのだ。
お目当ては・・・・『ナツ』だ。。。
限りなくLOVEに近いようだが、本人曰く『憧れ』だそうだ。
同じ滅竜魔導士のナツに構って欲しくて現れるのだが、よく一緒にいる自分にライバル心を燃やしてくる。
まったく迷惑な話だ。。。
おかげで、ゆっくり読書もできないし、依頼先にまでついて来るしまつだ。
先日の依頼では、連携を邪魔されナツが建物を半壊。。。報酬がもらえなかった。。。
家賃の支払い日も近く、焦っている。
はっきり言って『邪魔だ』。
(まったく、、、アタシに張り合ってどおすんのよ。はぁ。。)
ギルドが見えてくると、そこに最近見慣れてきた金髪の少年が扉をくぐるのが視界に入った。
「・・・はぁ。。」
どおやって、まこうかな。。。
金髪の少女 ルーシィは、溜め息を1つ落としギルドへと入っていく。
普段なら、元気よく挨拶をするのだが、今日は静かにクエストボードまで進み 貼り付けてある依頼書に目を通していた。
まだ、ナツ達は来ていない様だ。
「う~ん。あんまりいいの無いわねぇ。。。」
家賃の為、、、討伐系の報酬がガツンと貰えるものを探している。
エルザとグレイは別の依頼に出かけているので、今日は最強チームではなくナツとハッピーとで、依頼に行く約束をしていた。
すると、そこに最近の悩みのタネが寄ってきた。
「あんた。ルーシィさんとか言ったか??」
はぁ。。何その態度。と内心思いながらもそちらに振り替えって答えてやる。
「なによ。」
「あんたさぁ。強いのか?ナツさんは、強いって言ってるけどどう見ても弱そうだよなぁ。。。」
じろじろと、睨み付けるような目線でルーシィの頭から足へ、足から頭へ視線をぶつけてくる。
「なんなのよぉ。はぁ。。どっちでもいいじゃない。強かろうが弱かろうが、あんたには関係ないでしょ?」
呆れた目で、スティングを見上げる。
(はぁ。なんでいつも、変な奴に絡まれちゃうのかしら・・・?)
ルーシィに正面から、睨み返されスティングはショボンと、肩を落とした。
「ナツさんが、いつもあんたと一緒にいるから。。。」
「・・・構ってもらえないのね。。。はぁ。。」
そこへ、桜色の髪の少年と青い塊が飛んでくる。
「んだぁ?スティング!!ルーシィに絡んでんじゃねぇだろうな!!」
「ないだろうな!!」
桜色の髪の少年は、2人の間に立ちはだかり 青い塊は、ルーシィの胸に飛び込みその腕に収まる。
「あっ//ナツさん!!おはようございます!
ルーシィさんとは 少し話してただけです!!ナツさん!これから一緒にお茶でも///。」
「あ?今日は、ルーシィの家賃稼ぎに行くから無理!!」
すこぶる、不機嫌そうなナツ。
「諦めろォ~!!!」
面白そうにする、ハッピー。
はっきり、きっぱり断られ、キッとルーシィをにらむスティング。
「また、ルーシィさんですか!!」
「んもう!ナツとはチームなんだからしょうがないでしょ~!!いちいち絡んでくるな!!!」
「そーだよぉ。プフフッ。。それに。。。ナツは『バキッ!!』」
ハッピーの言葉をナツが不自然にさえぎり、
「なにすんのさー!!」
「おめぇ今、余計な事言おうとしなかったかぁ?」
脇で小競り合いを始めるが、スティングはルーシィを見ながら、吐き捨てるように
「・・・あんたさぁ。1人で依頼にもいけないのか?」
スティングの、馬鹿にするような物言いにナツとハッピーの動きが止まり、そちらを向く。
「んで、あめぇにそんなこと言われなきゃなんねぇんだぁ?」
ナツの額に、青筋が浮かんでいる。
「そーだ!そーだ!!前の依頼だってナツ達のせいで報酬減らされたんだ!!ルーシィの事悪く言うな!!そんな奴なんか嫌いだぞぉ!!」
ルーシィの腕の中から、ハッピーも睨み付けているようだ。
「イヤッ!!ナツさんが悪いんじゃないですよ!!弱い女が一緒じゃ、、、子守しながら戦うみたいで、大変そうですから!!」
話しの渦中の少女は、1人話しに取り残されている
「はぁ。。。(子守って・・・どっちだと思ってんのよ!!!)」
「ルーシィは弱くねぇ!!お前よりずっと強ぇんだ!!文句付けてくんなら、話しかけんじゃねぇ!!!」
スティングは、すっかり肩を落とし黙ってしまった。
が、ルーシィを睨み付け今にも勝負でも挑みそうな感じだ。
「まぁ。。アタシはか弱い女の子でいいんだけど。。。化け物たちと一緒にしないでほしいし。。。はぁ。。」
「ルーシィ!!ちょっといい~???」
カウンターから、ギルドの看板娘、銀髪の少女が呼んでいる。ルーシィはそちらに素早く向き直り駆け寄っていく。
「はーい。なんですか~~??」
「これなんだけどね?」
「あぁ。あっはい!!ありがとうござます!!」
看板娘のミラジェーンことミラとなにやら会話をし、何か渡されたルーシィは、ナツ達の元へ戻ってくる。
「ナツー!ハッピー!仕事よーー!!」
満面の笑みで駆け寄ってくるルーシィが、ナツとハッピーに依頼書を見せる。
・・・肩を落としながらも、なぜか少し二ヤケているスティングにを目に止め。
「仕事帰ってきたら、ナツに遊んでもらいなさいね?」
こちらを伺う姿はまるで捨てられた小犬のようで、つい声をかけてやった。
「「「行って来る!!」きま~す!!」」
2人と1匹はギルドを後にする。
「なぁ。ルーシィ!!オレあいつと遊びたくないぞ!!」
頬を膨らませれナツが拗ねて言う。
「あい。オイラも。ルーシィの事いじめるからアイツやだ。。」
「はいはい。ありがとね。あの子はナツに構ってほしいだけなのよ。。。あたしは、大丈夫よ!それに、2人とも今は仕事よ!!!」
むくれる1人と1匹をあやす様に、ルーシィはやさしく笑いかけ、彼らの言葉に頬を緩ませた。
2人と1匹は駅に向かった。
「ルーシィ。それなぁに??」
ハッピーがルーシィの持っている袋を興味津々に見つめている。
「ん?あぁ、魔法薬だって!今回の依頼で必要になるからって ミラさんが。」
「へぇ。。。」
「お魚じゃなくて残念ね?ハッピー。」
列車の揺れで、すぐにダウンしてた滅竜魔導士の頭を膝にのせ、ルーシィはハッピーの頭を撫でた。
(くっそぁ!うっぷっ。。。こっそりついて行ってあの金髪女を、うっぷ。。。監視して、、うぅっ。。。やる!!うっぷぅ。。どんだけだってんだ!!うぅっぷっ。)
2人と1匹の後を、白い影が見つからない様についてきていた。
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今回は(といか毎回?だけども)、自覚済ナツ→←自覚を通り越して、無自覚ナツに振り回されて諦めモードの天然鈍感ルーシィです。
去年のクリスマスネタ前から、温めていたので、はじめの方は今と、文章表現違うかもです。(ノ∇≦*)
さてどうなるのやら。。。スティング需要が最近増えてきてて、嬉しいです(*´ 艸`)♡
よろしくお願い致したす☆