二人の関係(ウエンディver)②
今回は、ウエンディ視点かな?ナツ→←ルーシィのナツルーです。長くなってしまったので①と②に分けます。
誤字脱字あるかもしれませんが、よろしければどおぞ(@^^)/コメントいただけるとありがたいです。
パラパラパラパっと屋根を打つ水の音に ふと目を覚ますと、あたりは真っ暗だ。
雨が降っているのかな?
「ふわぁぁぁ~。すっかり夜だね?・・・シャルル??」
自分の相棒を探すため、枕もとの灯りをつけようと手を伸ばす。その手をそっとつかむ 柔らかいつなぎなれた手。
「シャルル?」
「しっ!!」
口を軽く押えられる。
「・・・。どおしたの?」
小さい声で問いかける。
「あい。あれ。。」
ハッピーも起きているようだ。
目を凝らしていると2匹が闇に浮かび上がる。
そして、ハッピーの指さす先に目を向けると、、、、
「しぃ~。」と、口の前に人差し指をあて、何かを抱え込んでいる桜色の人物。
「一回起きたんだけど、疲れてたみたいでソファで寝ちゃったんだ。」
ハッピーが小さい声で、にやにやした顔でおしえてくれる。
「雨が降ってきたから、今日はそのまま寝かしてあげようって」
もう一度、そちらに目を向けると、己の毛布にルーシィを包み その腕に逃がさないように抱きしめ 彼女の額に己の頬を当てている桜色。
そして、慈しむように、彼女の顔を眺めている。
(////普段とは逆だなぁ・・・///ナツさんが、大人っぽく見える///)
ジーっと見つめていると、パチッと間があう。
昼間は見れなかったが、たぶん同じであろう。。。
またも 顔を真っ赤にして、目をそらされた。
(あわわわわ。///見てちゃいけないよね!!///)
「シャルル。私たちも寝よう!!」
そう言って、つられて顔を赤くしてしまった少女は、毛布を頭からかぶって目をギュッとつぶった。
*
チュンチュンチュン。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!」
どこぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!
少女の甲高い声の悲鳴と共に、何やら大きな音が聞こえた。
「はわわわわぁ!?!?!?」
「なに事よ!?」
ウエンディとシャルルはベットを飛び起きた。
叫び声の先に見えるのは、壁にめり込むように倒れ込む桜色と、ワナワナと肩を揺らして立ち尽くす金色の少女と、その脇にふよふよ浮いている青猫。
「ちがうよぉ~!!るぅしぃ~。るぅしぃが~ナツのところで寝ちゃったんだよぉ~!!」
「ふぇぇぇぇぇぇ!!!いやーーっ!!! ・・・確かに・・・!・・・でもぉ!!」
「あにしやがる!!ルーシィ!!!ひどいぞ!!!!」
「ななななっなんで、抱きしめてんのよぉ////!!アタシはまくらじゃないのよ!!お・ん・な・の・こ!!!」
「女の子ってどぉこにいんだよぉ~!!おっ!?いた!!ウエンディおはよー。」
「はよー。ウエンディ!シャルル!!」
「あっ。おはよう。ふたりとも。って、チガ~ウ!!」
「ふぁぁぁ。ルーシィ腹へったぁ~!!」
「はいはい。ってだ~か~ら~!!むっきー!!」
寝ちゃたら、ベットに運んでくれればいいじゃない!!と、プクッと頬を膨らましプンプン怒りながらも、キッチンにむかうルーシィ。
その背中に、腫れた頬をさすりながら笑みを向けるナツと プフフッと口に手をあて笑うハッピー。
そのいつもの事であろう光景を 呆気にとらわれ見ていた、ウエンディとシャルル。
「やれやれ。ウエンディ!顔洗ってきましょ?」
「そそそうだね!!シャルル。」
*
「今日は天気がいいですねぇ!」
っとウエンディの発言から、外にレジャーシートを広げ外で食事をとることになった。
「ほんといい天気わねぇ?」
「あぁ。このまま晴れてんと、いいな!!」
ルーシィとナツがそう言うと、今夜の天気の話になる。
「あい。今日は 月出るかな?」
「そうですねぇ!今日こそ月が出るかもですね!!」
「山の天気は変わりやすいものよ?期待しな方がいいんじゃない?」
シャルルの厳しい指摘にも、ハッピーは
「シャルルは物知りでぇ、かわいいねぇ~!!」
「ハッピー!!恥ずかしいこと言わないでちょうだい!!」
2匹がじゃれあっている光景は、内容はともかく見た目は なんとも微笑ましい。
「このままなら、今夜は 綺麗な星空も見えるわよ。あっウエンディ髪曲ってる!こっちおいで。」
なおしてあげる~っと、ルーシィはニコニコとウエンディの髪に手を伸ばす。ウエンディを座らせ、その後ろに膝立ちをしながら髪を結ってあげる。
「はい!できたわよ。」
「あらっ。上手じゃない!!」
シャルルが飛んできた。
っと、そのままの体制から腰を下ろし、お姉さんすわりのルーシィの太ももに青い塊が飛んでくる。
「ルーシィさんありがとうございます!!」
ウエンディが振り向くと、ルーシィの膝の上にハッピーが陣取っている。甘えるようにすり寄るハッピーの頭をなでてやりながら、お昼寝して夜を待ちましょうね!!と笑っているルーシィ。
ムムッと下唇を突き出したままのナツが、そぉーだなーとルーシィの隣に寝転がった。
*
気が付くと、あたりは薄暗くなっていた。
ナツと、ルーシィはまだ眠っているようだ。そっとベットを抜け出し、扉に向かうと どこ行くのよ?と目をこすりながらシャルルがついてきた。
2人で、外に出て空を眺める。
「うわぁぁ、きれいな夕焼け!!すごいね!!シャルル!!」
「綺麗ねぇ。晴れててよかったわ。」
外のベンチに腰を掛け、シャルルと遠くに見える街に沈んでいく太陽を眺めていた。
「ナツさんと、ルーシィさんって、本当に仲が良いね?」
「そぉね。。ハッピーが邪魔しなきゃ。さっさとくっつくんじゃない?」
「うん。でも、ハッピーもルーシィさん大好きみたいだしね??」
「フン。ルーシィはお母さんなんですって。ママゴトだけど。」
「オママゴトなの?」
「そう。ルーシィが言ってたわ。ナツも子供みたいよ?今は。」
「ナツさんも?」
「えぇ。朝、聞いていたんでしょ?」
「・・・・・。」
「ウエンディと私は、妹みたいっていていたわよ?」
「うわぁぁ!ルーシィさんがおねぇさん!!すてきねっ!!」
「あんたには、お姉さんいっぱいいるじゃない。」
「うん。妖精の尻尾にこれて、良かった!!ねっ。シャルル!!」
「あんたが笑ってるのを見てると、私も幸せよ。」
遠くに赤く染まる太陽が、海にのまれて、静かに星空が広がろうとしていた。
*
「ねぇ。ナツ!!」
体を揺すられ、重たい瞼が開く。
「おわっ!?ハッピー!どぉしたんだよ~!!」
ナツは、頭をポリポリとかきながら 体を起こす。
「ウエンディ達がいないんだ!!先に捜しに行っちゃったのかも!おいら、追いかけるからナツがルーシィ起こしてね!!」
早口でそういうと、ハッピーは外に飛び出していった。
「・・・・。」
あぁそうか~。と今の状況を思い出し、のそりと体を動かす。
「るぅしぃ~お~き~ろ~!!」
と壁の方を向いて寝ているルーシィの肩に手をかけこちらを向かせる。
「ん゙っゔゔ~~~~。」
と、眉間にしわを寄せるルーシィに、顔をのぞき込むように自身の顔を近づけるナツ。
「る~しぃ~。もう夜だぞ~。」
ルーシィの眉間のしわに手をあて、それを伸ばしてやる。
「んん~~。。」
と、唸り眉間に当てたナツの手を掴む。眉間のしわは取れたが、まだ起きない。
「るーしぃ。。仕事だぞ!!・・・・・起きないと!?」
・・・・。
ルーシィが目を開けた。
「ナツ?」
「おう。ルーシィ。仕事だ!もう 夜だぞ!!」
少しの間の後、慌てた様子でベットから降りる。
「ウエンディ達は?」
「あぁ、先行ってんぞ。ほらっ。」
ナツは、ルーシィに手を差し出す。
「うん。行こう!!」
その手をとって2人は 外に飛び出す。そこは、一面の星空。
「わぁ 綺麗!!」
と呟きながら、何やら思いにふける金髪の少女
(・・・起きないと。・・・なんだったのよ?・・・ナツ。。。)
その隣で、「おおっ。」と言いながら星を見上げる桜色の髪の少年
(・・・何しようとしてんだ!!オレ!!!・・・危なかったぁ~。。。ルーシィってファーストキスもまだだよなぁ。。きっと。寝込みに奪ったら。。。。ヤバい!!!!)
「ダメだ!!ダメだ!!!」
「何が?」
隣から声が聞こえる。見ると、何がダメなの?と不思議そうに大きい目で見てくる。
「///・・・なんでもねぇ。。。」
小さい声で返すと
「まだ寝ぼけてんの?ナツってば!」
と、ナツの大好きな笑顔を向けてくる。
(~~っつ////)
ナツは、クイッとマフラーで口元を隠す。
「きゃわぁ。ナツ見て!!!ところどころ地面が光ってる!!」
「うおっ!?なんだありゃ~!?」
「あっあれが、依頼の薬草じゃない?月明かりの下で、すぐわかるって言っていたもの!!」
すごーいっ!と口にしながら、ナツをそこまで引っ張って走り出すルーシィ。
その先に、ハッピーとウエンディ達も見える。
「ナ~ツ~!!!ル~シィ~!!!!手ぇつないできたのぉぉぉぉ??」
ハッピーに冷やかされ バッ!!と手を放し「なんでもねぇ!!」と叫ぶナツ。
やれやれとジェスチャーしながらルーシィは、「ナツが寝ぼけてたのよ~」などと言っている。
「ルーシィさん!!沢山採れましたよ~!!」
ウエンディがそう言い、依頼のかごいっぱいの薬草を見せる。
七色に輝く不思議な薬草だった。
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あとがき前作のロメオの二人の関係に続き、今回はウエンディ視点になりました。
どうやらmoは、誰かから見たナツルーが好きみたいです。
また、思いついたら、違う人視点で書いてみようかな?とか思います。次は、エルザか、グレイあたりで。