二人の関係(お兄ちゃんver)
ナツルーケンカ話。グレイとロキが、軽く絡みます。グレイとロキが、ナツにはっぱをかけるつもりが、2人で可愛いお姫様談議になってしまうみたいな感じです。
ナツルー要素薄いですが、つぎにつづきます。誤字脱字スミマセンm(__)mよろしければどぞ ^^) __~~
ここは商業都市マグノリア。
規格外の魔導士が集まると言われるギルドがある。その名も、魔導士ギルド『妖精の尻尾』。にぎやかで、楽しく、乱暴で 騒がしい ギルドだ。そんなギルドの隅のテーブルで珍しい組み合わせで 話し込んでいる人物たちがいる。
「ナツさんよぉ~。そんなんばっかしてると嫌われちまうぞ~!!」
「・・・・・・。」
「姫さん 真っ赤な顔して、かわいそうじゃねぇか!」
「・・・・・・。」
「素直になんねぇと、どっかの馬の骨に持ってかれちまうぞぉ~?」
「・・・、馬の骨ってなんだよ?」
「おまえより、姫さんにやさしいやつかもなぁ。」
「・・・俺だって、やさしくしてやってるぞ!!!」
「おまえは、すぐからかうから、帳消しだな。」
普段は寄ると触ると喧嘩三昧の、桜頭の少年と漆黒の髪の少年だ。
遡ること、30分ほど前のことだ。
「ナァーツ!!何度言ったら解んのよ!!」
「だぁ~から、悪かったってぇ~謝ってやったじゃねぇか!!」
「前にも同じことを聞いたわ!ただごめんって言ってればいいんじゃないのよぉ!!!!!適当スギ!!失礼ス・ギ!!」
「残忍な奴だなぁ~。」
「残忍って!!あたしぃ~~!!」
「鏡見てみろよ?般若みたいだぞぉ??」
「はんにゃ~!!!!あ・ん・た・が、怒らせるからでしょ~!!!!!」
「おい。血管切れちまうぞ?ダイジョブか?」
「んんんん~!!・・・・・・。もぉぉぉぉぉぉぉ!!!!しばらく話しかけないで!!!3メートル以内に近づかないで!!!!こっちを見ないで!!!・・・フンッ!!」
「おっおい!!」
金髪の少女は、背を向けて カウンターに向かった。
原因なんて、大したことはなかった。いつもの事だ。。。。いつも、最後はしょうがないわねって笑ってくれるのに。。。ちょっとからかい過ぎてしまったのか。。。・・・いつもの様に、桜色が金髪を怒らせたのだ。
*
「お前、姫さんに愛想つかされんぞ!その内。」
「あいそぉなんたらってなんだよ?」
「お前なんか、相手にしてもらえなくなるってことだよ!!」
「そんな事、なんねぇぞぉ!!ルーシィは。」
「姫さんがどう思うか、分かんねぇだろ!!大体、あいつもてるからなぁ。お前とチームなんかくまなくったって ホントはより取り見取りだぞ?」
「・・・色気ねぇぞ。」
「色気なくてもだ。色気関係ぇねえよ。可愛いんだからな!!」
「・・・・・・。」
「お前いねぇ時、すっげぇ、ナンパされてんぞぉ。」
「・・・オレがいてもだ。」
『リンゴーン☆』
「わかってないなぁ~!ルーシィの魅力は、天使の可愛さ!!星空の美しさ!!なんだよ?」
金髪の少女の星霊が話に加わる。
「おっ!ロキじゃねぇか!!」
「なんだよ?天使とか星のなんたらって」
「う~ん。ルーシィはさあ。あの天使の微笑みのような愛らしさを持っているだろ?だから、天使の可愛さだけで寄ってくる虫がたくさんいる。」
「怒ると怖えぇぞ!!」
「おまえが怒らしてんだろぉ?」
「・・・俺だけが悪いわけじゃねぇもんよぉぉ。」
「コホンっ!!・・・続けていい?大体ルーシィはただ可愛いだけじゃないよ。凛としいて、聡明で、前を向く強さを 立ちむかう強さを 信じる強さを 持っている。その強さを、あまり周りには見せないけどね。」
「「・・・。」」
「でも、ナツやグレイは知っているだろう?彼女の強く美しい心を!!」
きっと、心底惚れた主なのだろう。獅子宮の星霊は続ける。
「そう。まるで、闇夜を照らし続ける 陽の光を反射して輝く星の女神様さ!!それに、ルーシィに色気があって困るのは、ナツだろ??」
「・・・なっ///!! なんでオレが困んだよぉ・・。」
「ははっ。ちげぇねぇ!確かにそうだな!!」
「そうだよねぇ。ルーシィに色気が加わったら、」
「野郎どもは、今よりもっと ほっとかねぇな!!気が気じゃないぜぇ?ナツさんよぉ!!」
「でもね!ルーシィは実際はもてたいわけじゃないだろうし。変な奴に付きまとわれても大変だからね!!!ストーカーとか!だからもうちょっと色気は育たないでいて、もらいたいかな。僕としては。」
「そうだなぁ~。女の子だからなぁ。危なっかしいしなぁ。特に姫さんは。・・・心配だな!!」
そんなロキとグレイのつぶやきに、ナツは異論を唱える。
「でも、もててると、嬉しそうだぞぉ!!」
「そりゃぁ、女の子だもん。嫌ってこともないだろ?でも、女の子だからこそ 危ないこともあるし・・・!!!」
「だな。超心配だ!!すっげぇ、不安になってきた。。。ナツ!てめぇ暗くなったらちゃんと送って行けよ?どうせるーしぃん家 通ってんだから。家で待ってんじゃなくて!!わかってんのか?」
何やら、話がそれてきてしまった。
「まぁそれはさ、ナツがいないくても、僕がいるから大丈夫だよ?姫のピンチには王子さま登場!!王道だろ?まあ、僕からすれば、ナツも虫かなぁ?!」
「そうだな!ナツに任しても心配だな!!俺も参加するぜ!!」
「っ!!!!なんでそうなんだよぉぉぉぉ!!!」
段々、声が大きくなってくる。
「大体、そんなん!!!!ルーシィは、超凶暴で!!!!超こえぇぇぇぇしぃ!!!!!」
カタンッと小さく音がした。
あぁ。
やばい。
止まらない。。。
「見た目がどうでも!!口開けば文句ばっかで!!ギャーギャーうるせぇし!!!!!!」
「「おいっ!!!」」
ロキたちが小さく、声を出したが止まらない。
「逆に、声かけてくる奴らが、逃げてっちまうよ!!!!こんなにうるさくて 凶暴で、色気なかったんかってなっ!!!!」
トントンと、肩がたたかれる。んぁ?っとナツが振り帰ったところにハッピーがいる。
「ナツ!!なんてこと言うんだ!!!ルーシィもっとおこちゃったよぉぉぉ!!」
ナツの目の端に、カウンターから立ち上がり 顔を真っ赤にしながらギルドの扉に向かうルーシィの姿が映る。
『だから、お前らなんかお呼びじゃない!!!』と続けたかったのだが、途中で止まってしまった。
「っあ!?」
時すでに遅し・・・・・・・・。
「ルルルルッルーシィ。。。。。」
*
ナツに何も言わずに、あてつけの様にギルドを出てきてしまった。。
・・・・追ってこないよね。。。
・・・わかってる。
わかってる!!
わかってるわよ!!!
どうせ凶暴よ!!うるさいわよ!!嫌味っぽいかもしれないわよ!!
どれもこれも、ナツがそうさせてるんじゃない!!!
…くやしい。
ナツは正直だもの。みんなもそう言わないだけで、ウザがられてるのかなアタシ。
どうせ色気もないのよ。でも、まだ17歳よ!あたしは!色気なんてまだいらないわ。。。。。そうよ。
そうよ。ナツの言ってることは正しいわよ、、、悲しいけど!!
なんで喧嘩になっちゃうんだろ。
アタシだって、素直に 。。。ん?大体なんでアタシが、ナツに素直になることもないわよね??いいのよほっとけば!!フンッ。
・・・それでも、いつも一緒に居てくれてたんだよね。
困ったときは、必ず助けてくれる。ナツは。。。・・・仲間だから。
あいつ誤ってたな。。。・・・なんだ、結局悪いのは アタシ なのかな。。。。。。。
桜色の髪の少年は、思ったことを考える前に口に出してしまうタイプであり、それが喧嘩につながれば シメタ!!とばかりに暴れまわる性格だ。そう嘘をつかない正直な人間だと、金髪の少女は認識している。
まぁ、実際正直でまっすぐな性格であろう。が、ことルーシィに関してはあまのじゃくである事を、彼女は気付いていない。
・・・今日は、顔合わせたくないな。気分が沈んだままだ。「はぁ。」ふと、ため息が漏れる。
1人どこへ行くでもなく歩いていたが、少し寂しくなり、自身の星霊のプルーを呼び出し、胸に抱える。
「プーン!ププーン!プププップーーーーン!?」
主の沈んだ様子に、首を斜めに傾け プルーがルーシィを見上げる。
「ふふふっ。かわいいっ。」
プルーの目をのぞき込んでいたルーシィは、ふと思い立ち駅に向かう。。。
*
もうこれはやばい。
相当 怒っている事だろう!!背筋に震えが走る。果たして、どうしたらいいのだろう??
「てめぇは、ホントガキだな!!!」
「お前らが、余計なこと言うからだろ!!」
「はい。人のせいにしない!!喧嘩して、意地張っているうちに、ルーシィに何かあったらどうするんだい??」
「結局、悲しい思いをさせたのはお前だしな。」
「ルーシィ。。」
「ルーシィ下向いてて顔見えなかったけど肩が震ええたね。」
「あぁ。ありゃぁ~泣いてたかもな!!つーか、追っかけなくていいのか?」
「っ!?ルルルルルーシィィィィ!!!」
そうだ!と急いでギルドを飛び出していく桜頭の少年。ナツを見送るルーシィのお兄ちゃん’s
「ったく。世話の焼ける奴らだな。」
「うん。ほんとにね。早くしっかり捕まえてくれないかなぁ~ナツは。」
「ナツなら いいのか?」
「グレイだってそうでしょ?僕たちの大事なお姫様の幸せは、ナツにかかってるんだから。」
「まあな。ナツなら命かけてでも姫さんを守るだろうよ。」
「それは、僕だって命がけだよ!!グレイだってね?」
「はいはい。」
「でもさぁ、僕は歩んでいく時の流れが違うから。今この時、彼女の幸せを祈るよ。」
「おぉ~。やっぱり獅子宮のレオ様ともなると、言う事違うな。」
「はははっ。そういうグレイだって、事ルーシィに関しては過保護だよね!!」
「…だってよう。何かってえと、厄介ごとに巻き込まれんだよルーシィは。無鉄砲だしな。」
「ホントにね。。。ハラハラさせられるよ。」
「ほっとけないんだよなぁ。」
話の中心にいた金髪の少女は、小犬座の星霊を共に駅に向かっていた。
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あとがき
グレイとロキの立ち位置は、お兄ちゃん。超過過保護な、感じですね。
2人の中を取り持ちたいのか、引っ掻き廻したいのか、、、、大切なお姫様の幸せは願ってるけど、面白くはないんだろうな。。。
きっと。
ついつい、ナツには意地悪しちゃう。
でも、それでルーシィが泣くのも 本意ではないし。結局、ナツを教育しようと思うけど、だってナツだし。。。
この2人には、思いっきりルーシィを甘やかせてほしいなぁ。。。
2人の関係 お兄ちゃん's ver でした。次は、お姉ちゃん、もといエルザverに続きます。