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星霊魔導士 (中篇)

大魔闘演武後、ルーシィとハッピーで依頼に行きます。ナツルーなのに、まだ二人が直接逢っていません。。。

でもナツルーです。ナツ→←ルーシィのくっつきそうでまだ、くっつかない感じです。

セイバーのスティングやユキノも出てきます。

キャラ崩壊とかしていたらごめんなさい。誤字脱字ごめんなさい。それでもよい方はどうぞ!!☆

 

 

  依頼主のいる街に到着した金髪の少女ルーシィと、青い猫ハッピー。

  約束の時間には少し早いと、二人は、街の魔法ショップをのぞくことにした。

 

   「ねぇ、パッピー」

   「何? ルーシィ」

 

   「依頼の人のおばあちゃんってどんな星霊魔導士だったんだろうね?」

   「あい。箱に魔力で鍵までかけて何を隠したかったんだろうね?」

 

   「フフフッ どんな星霊に会えるかしらね?」

   「ルーシィ? カギとは限らないよ? ホントガメツイんだから~」

   「ガメツイって、失礼ねぇ!」

 

 ?「あのっお客様、ギルドの魔導士さんで?」

 

   「えぇ。妖精の尻尾のルーシィとハッピーです。こんにちは」

   「ちわぁ~!!」

 

 ?「おぉ! やはり妖精の!! 見たよ~。優勝おめでとうね!! お嬢ちゃん星霊魔導士の子だね?」

 

 背の低いおじいさんが話しかけてきた。この店の店主ようで、大魔闘演武を見に行ったのだろう。その目は優しく細められている。

 

   「はい。そうです」

  笑顔で答えるルーシィ。

 

店主「ケガしたみたいだったけどもう平気なのかい?」

 店主のおじいさんは、ルーシィに心配そうに尋ねた。

 

   「ご心配お掛けしました! もう大丈夫なんです。今日も依頼でこの街に来ているので!!」

 と、ルーシィは、見ず知らずの人にまで心配をかけてしまったと、頭を下げ、いつも以上に元気な笑顔を見せた。

 

店主「それはよかった。可愛い星霊魔導士さん、どうしたかと思っていたんだよ。そうだ! お嬢ちゃん これ貰ってくれるかい?」

 そう言って、店主の老人は、引き出しから一枚の布を取り出し、ルーシィに差し出した。

 

店主「わたしもね? 昔は星霊の友達だったんだよ。カギはもう他に譲ってしまったが、この磨き布が後から出てきてね?」

 

 古いが、まだ未使用なカギを磨く上等な布のようだ。わたしには、もう使う用事はないからと、ルーシィの掌にのせた。

 

   「いいんですか? 思い出のものでしょ?」

店主「いいんだよ!他に譲ろうにも この街には、20年ほど前に 私が引退してからは星霊魔導士がいないのでね。」

 

 それにね、道具は使われなくてはと思ってね。と続けた。

 

   「この街には、星霊魔導士が他にいなかったんですか? これから向かう依頼主のおばあ様も星霊魔導士だったようなんですが」

店主「いやぁ~。この街で星霊を友人に持っていたのは、私だけだったと思ったけどねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「えっ?(じゃぁ、依頼主は 引っ越してきたのかしら?)」

 

 

  *

 

  *

 

  *

 

 

 

 約束の時間が近づき、ルーシィ達はお礼を言い店を後にした。

 

  「いいおじいさんだったわね?」

  「プフフッ。ルーシィってば、もの貰ったからって、調子よすぎ!で、ニヤケ過ぎです!!」

  「もう!! そんなんじゃないわよ!! 人を守銭奴みたいに!! きぃぃぃ!!」

 

 ハッピーにからかわれ、ルーシィは頬をプクッとふくらませ抗議した。

 

  「ルーシィ 面白い顔になってるよ?」プフフフッ

 

 尚もハッピーは、からかってくる。そんなハッピーに、ルーシィは反目の視線を返した。

 

  「…お髭……いらないのね?猫ちゃん?」

 

 ちょっとふざけ過ぎたようだ……。猫ちゃんは髭を隠すように頬に手をあてている。

 そんな、青猫ハッピーをよそに、

 

  「だってあのおじいさん、星霊を友達って言ってたのよ? なんか……うれしいじゃない!!」

 

そうして、自分のカギに手をあて、またやさしくふんわりと 慈しむ様に微笑むのだ。自然とハッピーからも、つられた笑みがこぼれる。

 

 (オイラ、猫だからわかんないけど、ルーシィのこの笑顔は大好きです。プフフッ! きっと、ナツが見たら真っ赤な耳して固まります! あい。プフフフッ。)

 

 

 

 

 

 そして、依頼主の家へ。そこには、ルーシィよりは年上であろう 中肉中背の男が待っていた。

 

  「こんにちは~。「ちは~。」」

  「妖精の尻尾から来ました、ルーシィです。」

  「ハッピーです。」

 

男「ご苦労様です。早速ですが、これが依頼の箱です。」

 そう言って、依頼主は片手で持てるぐらいの木箱をテーブルに乗せた。

 

  「おばあさんの残したものでしたね?」

男「えぇ。ここに住んでいたおばあさんが亡くなって、遺品の整理をしていて見つけたのです。」

  「おばあさんは、星霊魔導士だったのですね?」

 

男「そうです。それで、同じ星霊魔導士の方ならディスペルできると思いまして。」ニコニコ

  「……そうですか。」

 

男「で、あなたが星霊魔導士様ですか?」

  「ええ。」

 

 そう答えたルーシィは、腰の星霊のカギを見せた。

 

男「おぉっ! 黄道十二門のカギをそんなにお持ちで!!」ニコニコ

 それを目にし、依頼主の男は急にテンションを上げ身を乗り出してくる。

 

 

 うっ!? とルーシィは少し後ずさる。

 

 

 その時……木箱が、カタリッ と音を立てる。

 

 

  *

 

  *

 

  *

 

 

 木箱が、 カタリッ と音を立てた。

 

  「今、箱がっ!?」

男「おっと失礼。ルーシィさん? しかしあなたは、おきれいですね?」ニコニコ

 

 依頼主の男はルーシィの言葉を遮り、気持ち悪い笑みを浮かべ急に ルーシィをほめだした。

 

  「ルーシィィィ…この人、目がよく見えないみたいだよぉ?」

 ハッピーがとぼけた声を上げる。

  (キッキモイ! ……なんか、この人苦手だわ。……ってか変よね?)

  「ちょっとぉ~! ハッピー!!」

 ハッピーに突っ込みを入れながら、ルーシィは自分のカギ達を握りしめた。

 

 カタンッ また……木箱が微かに揺れた。

 

  (えっ!?)

 

男「い~やいやぁ! こんな美少女はじめて会いましたよ~!!」ニコニコ

 

  「(こいつっ!!!!!)……。」

  「……ルーシィ?」

 

 ルーシィは口を閉じて、うつむき加減で考えていた。すると、依頼主はルーシィのすぐ前まで、木箱を近づけてきた。

 

男「ルーシィさん?早速ディスペルをお願いしたいのですが?」

  「……星霊魔導士の魔力を注ぎ込むとおっしゃっていましたよね?」

 

男「えぇ。それで解除されるはずです。」ニコニコ

  「……魔力を込めると…」

  「ルーシィ? どうしたの?」

 

 心配そうにハッピーがルーシィを見つめている。

 

  「……大丈夫よ。 ……ハッピー」

男「ルーシィさんお願いします!! さぁ!!」

 

 

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