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2013X'masシリーズ『変化していく関係』その8

大好きな人達~ハッピーの気持ち~

イブの告白大会明けての、クリスマスの朝。やっと完結かな??
いつもの様に、誤字脱字に注意してお進みください(*´▽`*)
ではでは、どぞ ^^) _☆~

「ナツー!!ルーシィ!!おはー!!」

 

お昼近くになり、朝には来ると思っていたハッピーがなかなか姿を現さないので、ナツとルーシィはハッピーと迎えにギルドへと向かっていた。

すると ルーシィの家を出てすぐに、ギルドの方からハッピーが飛んできた。

 

「ねぇ!!2人ともうまくいったんだね!!」

ハッピーは2人の返事を待たずに、心底嬉しそうに宙を旋回している。

ルーシィは、頬を染めナツの背中に顔を隠した。

 

「うおっ!?何でわかるんだぁ??」

「もう!ハッピーったら!!」

背中に感じるぬくもりに気を良くしたナツは、空中で旋回する相棒に向かって叫んだ。

 

「ハッピー!!3人でクリスマスやるぞー!!」

ハッピーはビックリしたように、目をパチクリさせてナツの前まで降りてきた。

ナツの背中から出てきたルーシィは、腕を広げハッピーを抱える。

 

「ねぇ?オイラも??」

ハッピーは、ナツとルーシィの顔を交互に覗き見る。

ルーシィは目を細めハッピーの頭をいい子いい子する。

「そうよ!!ハッピーも一緒がいい!!いつだって一緒だったじゃない!!」

ルーシィのやさしい眼差しに、ハッピーは沸々と胸に、暖かいものが湧き上がってくるのを感じた。

「オイラ、ルーシィ大好き!!」

ハッピーは遠慮なく、ルーシィの胸に顔を埋めた。

 

 「・・・おい!!」

ルーシィからは見えない位置に青筋を立てたナツが、ハッピーをつまみ上げて自分の肩に乗せようとする。

「わ~!!ルーシィ助けて!!」

「助けて~じゃねぇ!!」

「だってオイラ猫だけど、ナツのゴツゴツした肩の上より、ルーシィの柔らかいおっぱいの方がいいんだ!!」

「あぁ??なっ!?、、、、、、ダッダメだろう!!」

相棒同士で、なんだか変な感じでルーシィを取り合っている。

 

「こらこら。あんたらは何やってんのよ~!!もうしょうがないわね!!」

ナツから、ひょいっとハッピーと奪い取って、ルーシィは胸に抱いた。

「もう!アタシの腕の中の方が居心地がいいよね~?!猫ちゃん!!」

ルーシィはにっこり笑ってハッピーをいい子いい子する。

ナツは、チッと短く息を吐き捨て、代わりにルーシィの手をとって歩き出した。

「ナツー??やきもち~??」

ルーシィの腕の中から、ハッピーが口元に手をあてニヤニヤとナツを見上げてくる。

「もち~?餅なんかねぇぞ??面白くねぇだけだ!!」

焼きもちが分からないようだが、ストレートに面白くないと告げるナツに、ルーシィもハッピーも目を見開いて驚いた。

 

((・・・ナツってこんなキャラだったっけ??))

ナツは何食わぬ顔で、商店街に向かってルーシィを引っ張り歩いていく。

 

駅前にさしかかると、ツリー付近で騒ぎが起こっているようだ。

ナツは、そこに飛び込むように なんだなんだ?と突っ込んでいった。

 

「あれ??レビィちゃん!!」

ルーシィは、騒ぎの端に親友の姿を見つけた。

「あっ!!ルーちゃん!!!お~い!!」

ルーシィの姿を見つけ、嬉しそうにその場で大きく手を振ってくるレビィ。

ハッピーを抱えたまま、ルーシィはレビィのすぐ脇まで駆けつけた。

「レビィちゃん!!何?どうしたの??」

ルーシィが心配そうに尋ねるが、レビィはその話題を脇に置き瞳を輝かせる。

 

「ルーちゃん!!」

ルーシィの手をレビィが両手で包み込み、目をキラキラと輝かせる。

「うまくいったんだね!!!!」

ルーシィの顔が一瞬で、燃える様に赤く染まった。

「!?なんでっ!!」

何度も瞬きを繰り返しルーシィは、まじまじとレビィを見た。

「だって、ルーちゃんの表情見ればわかるよ!ヘヘッ!!うれしーなー!!ねっ?そうでしょ?ハッピー??」

「あい!!プフフフッ。」

ルーシィは真っ赤な顔のまま、口をパクパクとさせ 照れたようにはにかんだ。

その様子に、レビィとハッピーもつられて頬を緩めた。

「ルーシィ!!顔緩みすぎで、可笑しくなってるよー!!いつも面白いけどぉ~!?」

「ハッピー!!何てこと言うのよー!!」

「アハハッ!ルーちゃんうけるー!!」

 2人と1匹が和気あいあい盛り上がる脇で、騒ぎが乱闘に代わり始めた。。。

 

『キーーーーンッ!!!』

『ゴォォォォォ!!』

鉄の響く音と、炎があがった。

 

ルーシィは、何かを悟って肩を落とした。

「あっららぁ~。いないと思ったら、ナツも混ざっちゃったの??」

レビィも呆れたように、ため息をついた。

「ねぇ、レビィ!元々は カジルが暴れてたの?」

ハッピーが、レビィにむかって尋ねた。

「・・・ガジルだけじゃないけどね?」

次の瞬間、ツリーが氷漬けに。。。。

 

2人と1匹は、「はぁぁぁ。」と大きくため息をつき、騒ぎに背を向けた。

一瞬空が赤くなったかと思うと、2人と1匹の背後の気温が何度か上がった気がする。

2人と1匹は顔を見合わせ、後ろにむかって叫んだ!!

「「「いい加減に、しなさ~い!!!!」」」

辺りは静まり返ったかと思うと、上に投げられていた鉄の塊が、ツリーに命中した。。。

『バキッ!!バキバキバキ~!!!』

「あははははぁ。。。派手にいったねぇ~。」

レビィは呆れを通り越したようで、ケタケタと笑いだした。

「・・・エルザにばれたら、、、オイラっ!?!?」

逆にハッピーは、自分がやったわけでもないのに 顔面蒼白でガタガタと震え始める。

 

「アンタ達、、、手加減ってものを覚えなさい!!!!」

ルーシィは、青筋をたてエルザさながらの怒りをあらわに、、、

炎と鉄と氷の魔導師を、そこに並べた。

3人は、キチッとルーシィの前に正座している。

「キレイに元通りにしなさいよ!まったくもぉ!!」

「「あい!!」」「けっ!」

渋々3人は、片付けと修復を始めた。

「ルーちゃん凄い!!!あの3人が言うこと聞いてるよ!!」

「あい!!さすがルーシィ!!妖精の最恐は、もうルーシィかもしれないね!!」

褒められても嬉しくないわ!とルーシィが苦笑いを浮かべると、先ほどの騒ぎの向こうの方から声がかかる。

 

「ルーシィ!!レビィ!!」

 

そこに集まってしまった人をよけ、、、ジュビアが現れた。

どうやら、グレイとの仕事帰りらしい。

騒ぎを起こした氷の魔導師を近くで見学していたようだった。

そんなわけで騒ぎの事情を聴く事にした。

始めは、一般の人達がツリーの飾りについて小さな言い争いを始めたらしい。

内容は、赤がいいだとか青がいいだとか、些細なことだったようだ。

其処へ、聞き捨てならないと仕事帰りのグレイが加わり、通り掛かったガジルは知らんぷりを決め込んだはずが、レビィに止めてこいと言われ仲裁に入ったところに、ナツが突入してきたと。。。

うちのギルドの男どもは、寄ると触るとどうしてこうなるんだろ。。。

大きなため息が漏れる。

 

「ところでルーシィ。昨日は、うまくいったんですね?!」

ジュビアが、ポンッと両手を顔のまえであわせて微笑んだ。

「なっなっ??なんでみんなわかるの?」

焦って、ワタワタするルーシィ。

 

「ルーちゃんは、分かりやすいから!!」

「そうだね!でも、ナツの方がもっと分かりやすいけど」

 ハッピーの発言に、ルーシィは辺りをキョロキョロした。

ルーシィの視界に入ったナツは、真っ赤な顔をマフラーで半分位隠し、ガジルに何か言われては火を吐き、グレイに何か言われては頭から湯気を出している。

だが、けして嫌そうではなく顔が、、、にやけている。

 

(・・・ナツ////)

 

「以前から、ナツさんがルーシィに夢中なのは、みんな知ってましたから。」

「そーだねー!!気付いてなかったのは、ルーちゃんとナツ本人だけだよね!!」

「あい!!オイラは、期待を込めてイブにくっつくに賭けました!!」

「おっ!!さすがハッピー師匠!大当り!ですな?!ねっ♪ルーちゃん!!」

ルーシィは、同い年の友人に囲まれ、赤い顔をコクリと縦に動かした。

「もう!もう!!賭けって何よ~!!ハッピー!!!」

ハッピーは宙に逃げ、ルーシィは何とか捕まえようと、両手を空に向け必死にジャンプを繰り返している。

 「でもでもルーシィ!!良かったですね!」レビィに続きジュビアからの祝福に、ルーシィの視界がぼやけてしまう。

 

この2人の応援があってこその、今日を迎えられたのだ。

周りがどお思っていようと、ルーシィの気持ちは地に着いてしまっていて、なかなか浮上できないで窒息状態だった。

そこに手を差し伸べてくれ、這い上がってくるまで暖かく暖めてくれて 一緒にいてくれたのは、まぎれもなく彼女たちだった。

ルーシィが2人に向かってにっこりとほほ笑むと、彼女の綺麗な涙がその頬をつたい落ちた。

その笑顔は、泣いているけど幸せそうで、、、オイラの心も幸せになった気がする!

 そんな中ルーシィの後ろから、人影が現れたかと思うと そいつが、ルーシィの肩を抱き自分の方へ引き寄せた。。。

ナツだ!

 

「ルーシィ。。なんで泣いてんだよ?」

ルーシィは、暖かい腕に抱き寄せられ「キャッ!」っと小さく声を出した。

ナツを視界にいれ、見る見るうちにルーシィの顔が茹で上がっていく。

「プフフッ。ルーシィ!おもしろ・・・・・」

あろうことか、ナツがルーシィの顔を強引に自分の方に向かせて、その頬に伝う涙を。。。

 

舐めた!!!

舐めた!!!!

舐めたよ!!!!!

 

そして、ゆっくり視線をレビィ達に移して

「お前ら、ルーシィ泣かすなよな!!」

 

ルーシィは、顔だけじゃなく、もう全身真っ赤に染まりきったまま、固まってしまっている。

っていうか、オイラもびっくり!!!

ナツってこんなキャラだったけ??オイラ、、、、なんかショック。。。かも。。。

レビィも、真っ赤になって固まってる。

言葉が出ないみたいだ。

ジュビアはなぜか、うっとりとしていて目をキラキラさせて、ブツブツ何かを呟いている。

 

「ナナナツ!!ルルルーシィ固まっちゃったよ!?っていうかオイラもびっくり!!」

「お?なんだよ?チューしたわけでもねぇだろ?なんか、、、おかしいのか??」

「おかしいっていうか。。。オイラ驚いてる!!」

横で、レビィもコクコクと頷いている。

「しかも!!!今、、、ナツがチューって!!!」

レビィの目が、見開いたままナツを捉えている。

 

ナツの腕の中の茹蛸ルーシィの意識は、まだ戻らないみたいだ・・・!!

「黙ってっと、ルーシィが一人で勝手に悩んじまうからな!もう開きなおって、我慢しないことにしたんだ!!!」

ナツはニカっと笑っているが、茹蛸ルーシィは『ボンッ!!』と音を立て、さらに頭から湯気を出している。

「ナツ~!ルーシィが。。。。。。。。!?っていうかオイラ、ナツが我慢できるって、、、、知らなかったよ。」

「・・・・わたしも。」

ナツは目を細め、ハッピーとレビィを冷ややかな目で一瞥した。

 

「いや~。すっかりラブラブだね~!!」

「はい。ジュビアうらやましい!!ジュビアも、、、グレイ様と、、、、!!!!」

ジュビアが目をハートにし、体をくねらせている。

 

「もぉ~!!ナツ放してよ~!!///」

やっと覚醒したのかナツの腕の中で、ルーシィがもがき始める。

「なんだよ??ルーシィが泣いてっからだろ?」

「だからって!・・・でもでも!!はずかしぃ~!!!」

じゃぁ、顔隠せばいいかとルーシィの体を回転させて自分と向かい合う様にして『ギュっっ』と腕に収めた。

ルーシィが何やら叫んでいるようだが、ナツの腕の中で声は外に出ずかき消されている。

ナツはなんとも嬉しそうに、目を細めルーシィを抱き込んでいる。

 

「おい。火竜。気持ちはまぁ。。。。。。バニー、息出来てねぇぞ!」

ナツの後ろから、カジルがゆっくり近づいてきた。

「おわっ!?」

慌てて、ナツは拘束を緩めた。

酸欠のルーシィは、そのままクタリとナツに体を預けた。

 

「よー!姫さん方。」

パンツ1枚の男が片手を上げこちらへ向かって歩いてくる。

『!!』

ジュビアは空かさず、男が脱いだ服を拾いに行った。

男は、ルーシィ達の前までたどり着き、爽やかな笑みを浮かべている。

「やっと、収まるとこに収まったみてえだが、公衆の面前だぜ?少し控えろよバカ炎!!」

「・・・いあ。お前が控えろよ!!変態パンツ!!」

ナツは、ルーシィを背に隠す様に前へ出た。

ガジルもしかり。レビィを背に隠した。

 

グレイは頭を傾げ、腰に手をあてた。

「おい。変態氷!!それは脱ぐんじゃねぇ!!」

「・・・・バカが!!」

最後の1枚を脱ぎる去ろうとパンツに指をかけたところへ

「グッグレイ様!!!服を!!!」

拾い集めたグレイの服を、ジュビアが目の前にの男に献上した。

「うおっ!?」

自分の姿を見て、ようやく驚くグレイ。。。

せっせと服を身に着けている。

「わっわりぃ!!」

そんな姿もキラキラした眼差しで見つめる少女と、あきれ顔のその他多数。。。

 

 「・・・ケッ!!恥ずかしいやつらだな。行くぞ。レビィ!」

ガジルが歩き出すと、その後ろを小柄な少女が慌てて追いかけていく。

少し行ったところで、足を止めたガジルの腕に自分の腕を絡め、レビィが振り返った。

「ルーちゃん!!ジュビア!!まったね~!!」

レビイは体を使って、後ろに大きく手を振って、人ごみに紛れて行ってしまった。

 

「フフッ。なっかいいね~♪」

いつの間にか、ハッピーを腕に抱いているルーシィが腕の中のハッピーに小声でじゃべりかけた。

「あい!ナツとルーシィも仲良しです!!」

ポンと弾かれた様に、頬を染めるルーシィに、ジュビアやグレイ、ハッピーまでもやさしい笑みを向けた。

 

 「まっまあよ!?姫さんよかったな! 」

服を着終わったグレイは、ナツの背から出てきたルーシィの頭をくしゃくしゃとなでた。

ルーシィは、気恥ずかしそうに頬をほんのり染めグレイを見上げ、微笑んだ。

「グレイ。いつもありがとう!!」

満面の笑みに変わっていくルーシィをグレイは嬉しそうに目を細めた。

 

唇を少し尖らせて、それを眺めていたナツは、マフラーを引き上げた。

「おい。俺らも行こうぜ~!!」

ナツが先に立って、歩き出した。

 

「おいナツ!!」

背中に向かって、グレイが声をかけた。

「あんだよ?」

顔だけ振り返ったナツに、グレイが一瞬鋭い視線を投げつけた。

ナツは、体ごとグレイに向き直した。

「・・・わかってんだろうな!!」

グレイが握った拳をナツに向けて突き出した。

「おう!!!!」

ナツも、グレイに向かって拳を突き出した後、ニカっと笑って、不思議そうな顔をしているルーシィの手をとって先に進みだした。

 

グレイは、その2人と1匹の背中を見送って、ギルドへと向き直した。

「ジュビア~。遅くなっちまったけど、ギルドに報告しに戻るぞ~!!」

グレイが、一歩踏み出すと、ジュビアが不思議に思ったことを質問した。

「あ?さっきのか?」

「はい。」

グレイが顔だけジュビアに振り返って、ニィっと口角を上げた。

「泣かしたら許さねぇ!って感じだ。」

「・・・大丈夫ですよ!!あの2人はもう大丈夫です。」

ジュビアが、グレイに向かって微笑み返した。

すんっと鼻を吸って、グレイ達はギルドに先日の仕事の報告に向かう。

 

「・・・・・ジュビア~腹減ったな~!」

「はい!!」

 

「今日は、甘いもんも食いてぇなぁ。」

「はい!!」

 

2人の影も、街並みに溶け込んでいく。

 

 

 

 

「ねぇ。2人とも。オイラ本当に 一緒にいてもいいの??」

ルーシィの腕の中から、ナツとルーシィに交互に視線を送る。

「いいって言ったんだろ?」

先に歩いていたナツが目線だけこっちに向けた。

「うん。ハッピーも一緒が楽しいじゃない!!ハッピーはいやなの??」

ルーシィの表情が少し暗くなった気がする。

「違うよ!!ルーシィ!!オイラもルーシィ達と一緒は楽しいし、うれしいよ!!」

「じゃ、いいじゃねぇか!!」

2人と1匹は、路上に立ち止った。

「そう言うんじゃなくって、、、、オイラお邪魔じゃないかなって??」

 

2人がようやく恋人関係になれたことは、誰よりも近くで2人を見てきたオイラは、本当にうれしいし、祝福したい気持ちでいっぱいなんだ!!!

それに嘘はない!!

・・・でも、それと同時に少し寂しい思いもある。

今までみたいに、ナツとルーシィの傍に居る事が出来無くなるんだと思っていたから。

いいのかな・・・??

オイラがいても。。。

 

「はぁ??」

キョトンとした目で、ナツが見つめてくる。

と、ルーシィが、やさしくオイラの頭を撫でてくれた。

「ハッピー。アタシね ハッピーの事大好きよ!!」

そして、頬擦りをしてくる。

ナツは、唇をとがらせているけどなんか笑ってる。

 「うにゅ~!?ルーシィ痛いひよ~!!」ルーシィはそのまま顔の高さにオイラを持ち上げて、目線を合わせてニッコリと笑った。

「ハッピー!!気を使ってくれてるのね?」

オイラは素直に、コクンと頭を縦に振った。

全部ルーシィに言ったら、きっとどうにかしてくれるんだって、自然と思えたんだ。

 

「だって、ルーシィ達恋人同士になったんだから。。。」

よく知っている暖かい掌が、いつも以上にやさしく頭に乗った。

「オレとルーシィが違う人間にでもなっちまうみてぇな言い方だな!」

目の前のルーシィもやさしく笑っている。

「ハッピー?クリスマスは、家族と過ごすものよ!ナツとハッピーは相棒で家族でしょ?だから逆かな?!・・・アタシを、アンタ達の仲間に入れてくれる??」

ルーシィがウインクして、はにかむ様に笑った。

ナツの手が、今度は痛いくらいに頭を撫でてくる。

ナツがやさしい目で、ルーシィに笑いかけている。

そんな2人の真ん中にいるのが、、、、オイラだ!!!!!

 

オイラは、嬉しくって嬉しくって、この先もナツ達と一緒にいることを許された気がして翼を出して宙を旋回した。

「でも、オイラ空気が読める猫だから、2人がいい雰囲気になった時はこそっと消えてあげるね!!」

やさしく強くなでてくれた相棒の為に、たまには気をきかせてあげようと思う。

ルーシィは、今日何度目になるかわからない茹蛸状態になって、オイラを捕まえようと躍起になって追いかけてくる。

「おぉ!!そん時はよろしくな~!!」

「ちょっちょっと~!!」

 

 

 

 

あとがき

 

お付き合いいただきありがとうございました。

ひと段落つき、日常に戻っていくって感じが出ましたかね??

 

ナチュラルにルーシィにベッタリのナツと、照れまくるルーちゃん。

2人に気を遣うけど、まだまだ一緒にいたい、ナツとルーシィが大好きなハッピー。

呆気なく、何もなく完結ですかね??

 

日常イチャイチャするナツルーの脇には、やっぱりハッピーがいて欲しいです!!

来年は、頑張るルーシィを書きたいなぁ。。。なんて思います!!

 

毎回、ブクマや評価やコメントありがとうございます(*´▽`*)ノお陰様でmoがんばれます!!

年内は、このシリーズのイラストをUPして、余裕があったらもう一小説いきたいです。。。。←あくまで希望。。。

応援してくださる皆様のおかげで、小説イラスト共に初心者のmoも無事年を越えられそうです(´艸`*)♡

 

来年もよろしくお願いします☆(≧▽≦)☆

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