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2013X'masシリーズ『変化していく関係』その②

お泊り会~レビィの分析~

クリスマスに向けてのお話クリスマスに向けてのお話第2話。白紙のスケジュールの続きです。

 

ここは、ルーちゃんの家。

今、私とジュビアとルーちゃんで テーブルを囲んで、手芸店で買ってきた編み物の本と睨めっこをしている。

 

「どぉ??レビィちゃん。良さそうなの有った??」

 

本を横にしたり、斜めにしたり、建ててみたり、近づいてみたり、目を細めて 必死に中身を吟味しているとルーシィに顔を覗きこまれた。

 

「・・・う~ん。何にするっていうよりも、、、どれなら作れそうかな??って感じかも!!」

「ニット帽とかどうでうか?結構簡単ですよ??」

 

ジュビアが、助言してくれる。と言う訳で、ガジルで思い浮かべて考えてみることにした。

う~ん。。髪の毛 触ると意外とやわらかいけど、、針金みたいに外向いちゃってるから帽子はないよなぁ。。。

 

「うん。毛糸の間から、髪の毛でちゃいそうだし!!帽子却下!!」

「・・・確かに。」

 

2人の少女も、頷く。

 

「じゃあ、定番のマフラーなんかは??」

 

う~ん。マフラーマフラーねぇ~~。。。髪長いから邪魔そうだな。。。ニットのマフラーとガジル。。。違和感ありまくりだな!!ガジルの鉄に、毛糸っていうのが合わないのかな??ああ。。。

 

「火竜じゃねぇんだから!!って言われそう。そして無理して付けてくれて、、、、皆にからかわれる??」

 

3人の少女は顔を見合わせた。

 

「ガジル君に毛糸。。。。」

「うん。毛糸の可愛いイメージに、、、ガジルは、無理があったかな~!!」

 

ジュビアと、レビィは溜め息がちに言葉を吐き出した。

 

「レビィさん!!セーターとかカーディガンはいかがですか??」

「ムッ無理だよ!!まず、仕上がんないよ~!?」

「ねぇレビィちゃん。レビィちゃんと毛糸なら似合うわよ!!」

 

何か閃いたように、ルーシィがやさしく笑った。

 

「何々??ルーちゃん!!名案うかんだ??」

 

レビィが、体ごとルーシィに向かってテーブルに乗り出してくる。

 

「確かに、レビィさんと毛糸はマッチングしますが。。。ガジル君へのプレゼントですよね??」

 

ジュビアは首を傾げた。

 

「フッフッフ~♪」

 

ルーシィは2人の視線を受けて、得意げな表情を作って言葉を紡いだ。

 

「レビィちゃんが使うものを、作ればいいんじゃない??それでガジルにあげるの!!」

「「???」」

 

頭に?を浮かべる2人の顔をルーシィがそれぞれ見つめる。

 

「例えば~、ブランケットとかクッションとか!!ガジルの家でレビィちゃんが使うようなものよ!!」

「あぁ~。クッションなら、ガジルが使ってもいいし!!いいかも!!」

「でしょでしょ!?!?」

「そうですね!!ルーシィいい案です。家の中なら、似合う似合わないも関係ないですし!!クッションのカバーならそんな時間かからないで作れますよ!!」

 

3人は、顔を見合わせた。

 

「では、次は形と色ですね!!」

「もーこの際、ハートとかにしちゃえばぁ~??」

「はぁ~??何言っちゃってるのルーちゃん!!そんなの。。。はっ恥ずかしすぎでしょ~!!」

 

顔を真っ赤にして、小柄な少女は、物思いにふける。

ガジル。喜んでくれるかな・・・///

編み物なんて1人悩んでたら、決まらなかっただろうな~!!

あの殺風景な部屋に、ワタシの場所もできるみたいでうれしい!!

はぁ~////やっぱり、ルーちゃんに相談してよかったな。

ジュビアも頼りになるし!!

ワタシって、幸せ者だな~///

よし!!2人の気持ちにこたえられるように!!ガジルに喜んでもらえる様に!!!!

頑張るぞ~!!!

・・・願わくば、この2人の友人にも早く幸せが訪れますように。

心の中で、そう願って 顔を上げると、いつの間にか沈んだ様子のルーシィが目に入った。

 

「ルーちゃん??」

「ルーシィ大丈夫ですか??」

 

レビィが物思いにふけっている隣で、どうやらルーシィも心ここにあらずで考え込んでいたようだ。

 

ジュビアは、ルーシィの目の前まで近づきその顔を覗きこんだ。

視界いっぱいに、ジュビアの顔が拡がり ルーシィはビックリして、椅子ごとよろけた。

 

「うわっ!?ジュジュビア!!ビックリするじゃない!!」

 

体勢を整えながら、ルーシィは一瞬ジュビアに驚いた顔を向けるが、すぐに笑顔を作った。

 

「ルーシィ?大丈夫ですか?無理に笑わないでもいいんですよ?」

 

ルーシィの笑顔が固まった。

 

「・・・ルーちゃん」

「ルーシィ。勝手に泊り込むなんて決めてしまって、ごめんなさい!!ジュビアは、、、」

 

ジュビアは、ルーシィの琥珀色の瞳を真っ直ぐ見つめ、真剣な顔で話し出した。

 

「ジュビアは、どうしても先程のナツさんに、ムカムカしてしまって。。。ギルドでのルーシィの言葉が、気になっていて。こんなにルーシィを振り回しているのに!!ナツさん。他の女の人と一緒に。。しかも、能天気な顔していました!!」

 

ジュビアの目の奥には、水の魔導士なのに炎が宿っている様だった。

 

「ジュビア?」

 

ルーシィとレビィは、ジュビアのその圧に押されているようだ。

 

「・・・それで、その後 当たり前の様にルーシィの家に来るなんて、、、無神経です!!ジュビアそんなナツさんを、許せない!!」

「ジュビア!?ちっちがっ!そんなんじゃないからっ。。。」

 

ルーシィの目が、段々潤んでいく。

 

「まぁ、ジュビアの言わんとする事も最もだけど、ナツはルーちゃんの気持ち分かって無いんだろし、リサーナは、しょうがないっていうか、それこそ関係ないんじゃない??」

 

ジィッと黙って聞いていた、レビィが口を挟んだ。

 

「・・・なぜそう思うんですか?レビィさん」

「もう!レビィでいいってば!ジュビア!!さんはいらないよ!」

 

(アタシが、ナツを好きって決定事項なのか・・・?・・・・・・。)

 

レビィは、ニコッと笑顔であくまで私の考えなんだけど、と前置きをして話し出した。

 

「あのね。。。ナツはリサーナの事仲のいい幼馴染としか思ってないと、思うな。リサーナは、可愛い弟みたいにナツに接してるし。

 もし、リサーナが男の子でもナツの態度は今とそう変わらないような気がする。ナツってさ、昔は結構ツンケンしててね?大人に喰って掛かったりしてて、私から見ると怖いもの知らずで、世間知らずで、切れ やすくて喧嘩っ早い。そんなイメージだったんだ。だから、必要以上に話そうとも思ってなかっよ。。。当時はね?ナツは仲間意識今よりが薄かったのかもしれないね。」

 

「へぇ。。。ナツってそんなだったんだ。」

「今と結構違いますね?」

 

「うん。それに対してね?リサーナは元々面倒見がいいってものあるし、末っ子だから自分の下が欲しかったのかな?自然とナツの面倒を見てあげるようになったのよ。だんだんナツも心を開くようになって、本当の意味での仲間意識も強くなっていったのよね。そうやって、一緒に成長してきたから、ただの仲間より絆があるのかも。姉弟っぽいのかな。」

 

そこまで喋ると、レビィは紅茶を口に含み、黙っている2人を見て、また口を開いた。

 

「あの2人は、それだけ。小さい頃って、近いところにいる異性を変に意識したりするってこともあるんだろうけど、、、今は、本当にそれだけだよ。ここからは、私の個人的な分析なんだけど、、、リサーナは、わりと守ってもらいたいタイプだから、自分をお姫様扱いしてくれる位の人がいいんじゃないかな??んで、ナツはその逆。いつでも一緒。同じ方向みて一緒に戦ってくれる人が好き!!どぉ??」

 

言葉を区切って、レビィは笑ってルーシィを見た。ルーシィと、ジュビアは軽く口を開けたまま話に聞き入っていた。

 

(・・・それは、ルーちゃんだと思うんだけどな~。。。)

 

「あっあの!!レッレビィ?さ・・・えっと、レビィ!!」

 

ジュビアが、口では遠慮がちに、でもその腕はがっちりレビィを捕まえて叫んだ。

 

「ググッグレイ様は・・・?グレイ様のぶっ分析を!!」

 

 

 

 

時は戻り、ナツとハッピー、そしてリサーナはミラに頼まれた買い物を抱え、ギルドに向かっていた。

 

「ナツー。そんなに落ち込まないの!!」

「あい。。。ギルドでは会えるんだよ?」

「・・・・・るーしぃ。。誰にプレゼントやるんだろうな。」

ナツは、どっか違うところを見つめそう呟いた。

「・・・大好きな人に~ってみんな言ってたね?」

「プフフフッ。ナツにかもよ??」

 

ハッピーが、くりくりした目を三日月型にして、ナツの顔を覗き込んだ。

 

「・・・ルーシィ。内緒だって言ってたよな。オレはもう知ってるから違うんじゃねぇか??」

ナツが、そうポツリと言うと、リサーナは悪戯っぽく笑った。

 

「じゃあ、ナツ あの計画やめちゃう??」

ハッとして、ナツはリサーナを、ハッピーはナツを見た。

 

「えぇ~??ナツ~やめちゃうの~??ナツじゃぁないとは言ってなかったよ!!!」

「そうだね。ナツにだとも言ってなかったけど??」

 

リサーナは、悪戯っぽい顔のままハッピーを見た。

 

「リサーナのいじわる~」 ハッピーの抗議にも笑顔を崩さずリサーナは続けた。

 

「期待しないように言ったのよ!!大体、ルーシィは誰かにあげるようなこと言ってないと思うよ~!!」

 

(ルーシィの好きな奴か・・・・ルーシィって好きな奴いるのか??・・・・・)

 

ナツは、珍しく難しい顔をして先に立って歩き出した。

 

 

「ただいま~!!」「いま~!!!」「オ~ッス!!!」

 

2人と1匹がキルドに帰ると、1か所に集まっていたメンツが一斉にナツ達を見た。

 

「よっ!おかえり。」

 

人だかりの真ん中で、カナがひらりと片手を上げた。

それを合図にするかのように、集まっていたメンツが解散する。

ナツが、何か変な視線を感じつつもカウンターに荷物を置くと、「これお礼ね!!」とミラジェーンがファイアードリンクを出してくれた。

ハッピーは、遅れて帰ってきた白猫の所へ飛んで行ってしまった。

 

(・・・今まで俺を心配していたのに、薄情な奴め!!)

 

なぜだか、キルドの面々から遠巻きに視線を感じる。。。

っ!?何か悪戯でもばれたのか!?鉄拳制裁が待っているのか!?と、キョロキョロとギルドの風紀委員を探すが、まだ帰って無い。

ほっと、胸を撫でおろしたものの。なんだか落ち着かなくなり、早めにギルドを後にすることにした。

 

ルーシィのところに。。。と思ったが、先ほど都合の悪いところで出くわしてしまったので、顔を合わせづらい。

自分は今、ルーシィに内緒にしていることがある。ハッピーと、とっておきの悪戯をしようと計画していた。

その下準備の為、ルーシィがよく足を止めるファンシーショップとかいう処に用事があったのだ。

ルーシィに内緒のはずなのに、運悪くいあわせてしまったのだ。たまたま、リサーナが一緒でよかった。

きっと、リサーナに付き合ってそこにいたと勘違いしてくれるだろう。しかも、リサーナのおかげで店主からいい情報も手に入れた!!

へへっ。沈んでいた気持ちが、浮上してきた。

 

ここは、大人しく自分の家に帰った方が、計画がばれなくて丁度いいかもしれない。

レビィたちがいれば、ルーシィが1人部屋でさみしい思いもしないで済むだろうし。

ルーシィはああ見えて、結構寂しがりやだからな。口ではいやだいやだ言っていても、不法侵入したオレ達を結局は笑顔で迎えてくれるのだから。1人にしておくと、隠れて泣いていないか心配だったけど、今日は平気そうだし!

そう思って、まだ話に夢中になっている相棒に先に帰ると伝え ギルドを出た。

 

自然と足は、運河沿いを歩き、目は 通いなれたアパートを見上げた。

自分たち専用の入り口から、オレンジ色の灯りが漏れている。3人分の気配も感じる。

しばらくは、ギルドでだけ。。。会えない訳では無いのに、会えるとわかっているのに、少し気が重くなった。

でも、クリスマスまでだ。あとで、うんと驚かしてやるんだ。

待ってろよ!!と思いを込めて、オレンジ色の窓を見上げ、家にむかって歩き出した。

 

 

ルーシィの部屋

 

 

「ググッグレイ様は・・・?グレイ様のぶっ分析を!!」

 

必死の形相で詰め寄る。レビィは額に汗をタラリと流し、私の個人的な意見だよ!!と新たに念を押して答える。

 

「う~ん。グレイはね。。。イマイチわっかんない事もあるんだけど、基本かっこつけだよね?すぐ脱くせに!!フェミニストっていうのかな??泣いている女の子はほおって置けない!!的な。・・・でも、強い女が好きなんじゃないかな??ウルさんも名の通った魔導士だったしね!グレイ、すっごく憧れてるよね?ウルさん!!フェミニストは、ウルさんに叩き込まれたのかもね!!

うん!!グレイは、やさしくって、強い女!!っていうのに弱そう。強い女だけど、オレが盾になってやる!!みたいな!理想は、可愛くって守ってやりたい女の人っとか言って、実際は強い女の人に憧れちゃう!!って感じかな??どお??」

 

ジュビアは、一心不乱にメモを取っている。

 

「・・・スッスゴイ!!レビィちゃん!!納得!!ってかんじだよぉ~!!レビィちゃんよく見てるんだね~!! 」

「へへっ。伊達につきあい長くないのよ~!!私もみんなと一緒に育ったんだもん。妖精の尻尾で!」

 

レビィは、えっへんと胸を張って、笑顔を見せた。

 

「じゃぁ、今度はさぁ///ジュビアが、ガジルの事教えて!!」

 

ポッと顔を赤く染めレビィがキラキラした瞳で、ジュビアを見た。

 

「・・・ガジル君ですか・・。レビィさんほどよく見てはいませんが、意外と繊細で細かいこと言いますよね!・・・強いので1人では無理そうな依頼の時とか重宝します。」

 

ジュビアが、今度は淡々と答えた。

 

「・・・それだけ?」

「ガジルの弱点とかないの!?」

「弱点ですか・・・。ファントムの時はそんな事考えた事もなかった。けど、弱点、、、一般的に、好きなものには弱いと思う。小さくてかわいいものが好きですよね!!レビィさんもそうですし。以外に子供も好きみたいですよ?あと、ルーシィやエルザさんには頭が上がらない感じ。。。」

「えっ?アタシ??」

「ええ。ルーシィには、ジュビアも感謝してる。ファントムの件があったのにルーシィが、レビィも仲良くしてくれるから、他のみんなも受け入れてくれたんだと思う。ジュビア妖精の尻尾の一員になれて、とっても嬉しかった!!ガジル君も同じだと思う。」

 

ジュビアが、めずらしくグレイ以外のことで興奮て話してくれた。

 

「・・・ジュビアたちが、認めてもらおうと頑張ったからだと思うよ!!」

 

ルーシィが、ふんわり笑ってそう言うと、レビィも続く。

 

「そうそう!!ジュビアは始めから、仲間思いだし。ガジルもあれでいて、意外とやさしいしから。皆に伝わったんだよ!!」

「ありがとう。ジュビア。妖精の尻尾大好きです!!ガジル君もたのしそうです。ファントムの時は不機嫌以外、表情を変える事はありませんでした。きっと、妖精の尻尾に来てからのガジル君が本当のガジル君なのではないかってジュビアは思う。だから、レビィが知ってるガジル君がガジル君なのだと。。。」

「そっかぁ~。そうだよね!うん。ありがとう!!ジュビア」

 

レビィが、ジュビアの手をとって3人で笑い合った。

 

「フフフッ」

 

ルーシィが、嬉しそうに目を細めて 笑い出した。

 

「どしたの?ルーちゃん。」「ルーシィ?どうしました?」

 

2人がそろって、ルーシィを伺うが、ルーシィはまだくすくすと嬉しそうに笑っている。

 

「フフフッ。なんかうれしくって!!こうして、3人で話してるのが。お泊り会って初めてなんだ!!」

 

ルーシィは、楽しそうに言った。

 

「うん!!そーだね!!楽しい!私も!!ルーちゃんの家にお泊り出来てうれしい!!もっとお話ししようよ!!」

「・・・はい!!ルーシィには聞きたいこと、まだあるんです。今夜は、ゆっくり語り合いましょう!!」

 

ジュビアの提案に、ルーシィは目を見開いてから、眉間にしわを寄せた。

 

「えぇ~~!!アタシは聞き役でいいのに~!!」

 

その言葉に、レビィも身を乗り出した。

 

「ダメダメ!!ルーちゃん!今度はルーちゃんの番だよ??話せば楽になる事もあるんだから!!いいよね?ルーちゃん!!」

 

レビィは、両方の掌を胸の前でぱちんと合わせて、おねだりしている。

 

「もー!!って言っても、何話せばいいのかわかんないよ~。。。??」

 

ルーシィは、右手を顔の前にだし『ムリムリ』と手を振るが、、、う~んと考えを巡らせている様だ。レビィは意を決したように、ルーシィの目を真っ直ぐ見据えた。

 

「じゃぁ、この際ルーちゃんの気持ちきかせて?・・・・ナツの事、どう思っているの??」

「そうですね?この際はっきりさせておきましょう!!どうなんですか?」

「ナッナツの事なんて。。。そんなの。。。」

 

ルーシィは、つい俯いて尻すぼまりに言葉が消えていく。

 

「ルーシィ。誤魔化していてはだめです!!」

 

やさしい表情をしていた、ジュビアが、眉毛をつり上げた。

 

「まあまあ。ジュビア!!・・・ルーちゃん。今は私たちしかいないんだから。話してくれるとうれしいな?」

「ルーシィは今、落ち込んでいます。先程リサーナさんと会ってから。話したら楽になる事もあるとジュビアは思う。」

 

ジュビアとレビィに促され、ルーシィは2人のやさしさに任せて小さい声で、ポツリポツリと言葉を吐いた。

 

「ナツの事、好きなのかな??アタシにとって大切な存在の一人だっていうのはわかるの。一緒にいて楽しいし。うれしい。でも、それって仲間に対しての好きなのかも知れないし。仲良くしていきたいとは思うのよ。。うん、でもやっぱり好き?なのかな。」

「ナツといてドキドキとかしない??」

「・・・ドキドキすることもある。でも、それはあいつがいつもアタシをからかうから!!」

「会えないと寂しいと思いませんか?」

「そりゃあ、いつも一緒にいるんだもん。その日だけ会わなかったら寂しいと思うわよね??」

「・・・リサーナさんと一緒にいるナツさんを見て、ルーシィ悲しそうだった。。。それは恋だと思う。」

 

ジュビアが、ルーシィを真っ直ぐ見つめる。

 

「あれは、、、ハッピーが隠すようなこと言うから!アタシがあの店に寄りたいっていうと、ナツ達は先帰るって言うのに。。。」

「悔しいって思ったの??ルーちゃん。」

 

俯いたルーシィの顔を、レビィが覗き込む。

 

「他の人だったら、そんな風に思いますか??・・・グレイ様や・・・エルザさんだったら。。。」

 

自分で、グレイを引き合いに出しておいて、瞳の奥に炎と燃やし始めたジュビアに冷や汗をかきながら、ルーシィは思案した。

 

そっか。そうだな~。グレイが自分とはいかなかったお店に・・・・?まぁ、実際グレイは、あたしが行きたいと足を止めたところは気の済むまで待っていてくれるのだが。。。

エルザ。エルザ。。。ちょっと寂しいけど。。。他の人と仲良くてもよかったなぁとしか思わないかも。グレイもだけど、そんなの 逆に冷やかしちゃったりして。。。

 

「そっか。アタシやっぱりナツの事好きなのかな??」

 

ルーシィが顔を上げて2人を見た。ジュビアはにっこり笑い、レビィは「ルーちゃんとナツは、距離が近すぎて解んなくなっちゃうんだよ。」そう言って、笑った。

 

「ルーシィも、ナツさんにプレゼント用意して、告白しましょう!!」

 

ジュビアが盛り上がってきた。が、ルーシィはさみしそうに笑った。

 

「でも、、、好きって気付いてもどうしようもないけどね?ナツはアタシの事女の子だとも思ってないんだから。」

 

ちょっと、自棄になったようにルーシィの表情に影がかかる。

 

「男とも、女とも思ってないって感じ??だから、アタシが好きだって言ったら、オレも好きだぞ!!なんて簡単に言うのよ。きっと。ナツは、仲間だからな!!って。

 それに、レビィちゃんはさっき違うって言ってたけど、ナツはリサーナが好き。

 リサーナと話してる時は顔を赤くして、照れたりしてるもん。本人は気付いているかわからないけど。女の子として意識してるんだよ。」

「ルーちゃん」

「うんそうだね。気付いちゃったけど、完全に実らなそうな片思い。。。

 でもいっかな?女の子としてではないけどお母さんみたいでも、必要とされているんだろうし。それにアタシはナツに助けられてる。

 ナツに出会わなければ、アタシはここにいないかもしれないじゃない?ナツはアタシに 居場所をくれたの。

 この気持ちが不必要なら ナツの為なら、きっと吹っ切れる。大丈夫。

 一緒にいれるなら、固執しすぎて ・・・・・失いたくない。」

 

「ルーシィ!!そんなのおかしい!!」

「・・・本当は、ずっと気づいていたのかも。自分の気持ちに。ナツといると幸せを感じられたもの。

 でも、この気持ちを認めなきゃ、ときめかない様になるべくふざけ合って、引き返せるかもしれないじゃない。

 あんなに、ルーシィルーシィ!って呼んでくれても、思いが違くて苦しくなる。

 ナツがアタシに執着するのは、家族を失いたくないだけ。ほらっアタシって結構トラブルに巻き込まれるというか。。。。」

「ルーちゃん!!ナツは、ちゃんとルーちゃんが好きだと思うよ!!!」

 

ルーシィは首を横に振る。

 

「・・・もう勘違いしたくない。期待したことだってあるのよ?アタシは特別かもしれないって。

 でも。。さっきだって、リサーナと話している時は、あんな表情をしてる。ほっぺ真っ赤にして照れてた。

 アタシの前で、あんな顔したこと無い。もう決定でしょ??

 うん!!2人が話聞いてくれたから、ふっきれるかも!!時間はかかるかもしれないけど。。。

 へへっ///きいてくれてありがと。2人が聞き出してくれなかったら、誰にも言えなかったかも。

 大丈夫。アタシは、、、大丈夫だから。」

 

 

 

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すれ違ってますね。。。。『ジュビアじれったい!!!』

次回は、ナツ自覚編。。。の予定です。

カナの作戦も動き出します。誰に助言を貰おうかな。。。。候補は、ロキ・・・・・・ラクサス?

もしくは、親父~~~ず。。。やっぱり、ミラちゃんかな。。。。グレイには、活躍してもらうのは決定なんだけど。。。

サポート欲しいね!!ってことで、いつもの調子だと、ロキなんだけど。。。。しっくりこないんだよな。。

ナツを見守ってる人、、、、エルザ??・・・・・・考えます。。。こうご期待!!

 

 

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